名古屋グランパスSDGsアクション活動のご紹介
2020年から続くコロナ禍により、日常にあった満員のスタジアム、大きな歓声、興奮や感動を多くの方と共有する熱狂空間は失われてしまいました。私たちにとって、サッカーをできない期間は、サッカーへの想い、クラブの存在意義、様々なことを見つめ直す機会となりました。そして、サッカーは安定した社会の上でこそ成り立つのだとあらためて認識いたしました。
"今後もJリーグが成り立ち続けるように、早く満員のスタジアムを実現できるように、ホームタウンである愛知県がよりよくなるように、そして持続可能でよりよい世界が実現するように"との思いで、名古屋グランパスは昨年よりSDGsに取り組むことを宣言しました。
宣言から1年が経った今、名古屋グランパスがこれまで取り組んだSDGsの取り組みについて報告いたします。
SDGsとは
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。
<これまでの取り組み事例>
『すべての人に健康と福祉を』
- クラブ栄養アドバイザーの森裕子による「食事」の大切さを伝える食育講座をオンラインで実施しました。飛騨市・南風原町の子どもたちへ、サッカー選手も実践しているバランスの良い食事や「食」の大切さを伝える活動を行ないました。
- ペットボトルキャップの分別・集荷にも取り組みました。ホームゲーム会場ではご来場のお客様から、クラブハウスでは選手とクラブスタッフから、そして、グランパスサッカースクール生からもペットボトルキャップを集める活動を開始しました。「世界の子どもにワクチンを日本委員会」を通じて、回収した合計440.5kgのペットボトルキャップが286名分のワクチンに代わり、海外の子供たちへ届けられました。2021年10月より株式会社コプロ・ホールディングス様と連携し、活動を広げていきます。
- 世界の子ども達への支援活動として、「おにぎりアクション」にも参加しました。おにぎりの写真をSNSに投稿すると、給食5食分がアフリカ・アジアの子どもたちに寄付される活動です。選手やアカデミーコーチとおにぎりの写真を公式アカウントに投稿し、「おにぎりアクション」を実施しました。
<食育講演>
<ペットボトルキャップ回収>
<ペットボトルキャップ回収>
『質の高い教育を みんなに』
- 未来を担う子どもたちに向け、より一層のヨロコビあふれる笑顔を創り、伝え、繋げる活動として、選手やクラブスタッフ、アカデミーコーチによる学校訪問(特別授業)を実施しました。
- 年長園児を対象としたサッカーの巡回指導も実施しました。豊田市、みよし市内の約90の園にて約3,000名の園児にサッカーや身体を動かす楽しみを伝えました。
- スタジアムではSDGsをもっと身近に、興味をもっていただくことを目的にSDGsクイズラリーを開催しました。
『住み続けられる まちづくりを』
- 認定NPO法人セカンドハーベスト名古屋様、及び、社会福祉法人愛知県母子寡婦福祉連合会様と連携の上、家庭で余っている食品を集めて寄付する「フードドライブ活動」を実施しました。選手・スタッフ・試合会場にご来場のお客様約60組の方から集めた86.6キロの食品は社会福祉法人愛知県母子寡婦福祉連合会様を通じて109世帯のひとり親家庭に届けられました。
- ホームタウンの皆さまの防災意識向上を目的に、名古屋市消防団連合会とsocial football COLOと連携し、サッカーをしながら防災を学ぶディフェンス・アクションをオンラインで実施しました。
- ホームゲーム開催日には、ゴミの分別やリサイクルの活動に取り組みました。毎試合スタジアムにはエコステーションを設置し、ボランティア・企業と連携してゴミ分別を図りました。
- 「鯱の大祭典2021」期間中の場内・場外飲食売店では、ユニバーサル製缶で再生アルミ原料により生産された名古屋グランパス特別デザイン「環境配慮型アルミカップ」でのアルコール飲料の提供を実施しました。環境負荷低減を目的に、限りある資源を循環して利活用する「循環型社会」の実現に取り組ました。
<エコステーション>
『パートナーシップで目標を達成しよう』
- 名古屋グランパスは、豊田市と共にSDGsの達成、持続可能なまちの実現に向けて取組等を実施、協力する「とよたSDGsパートナー」に登録していただきました。
- パートナーのNTPホールディングス株式会社様と一緒に、小学校にサッカーボールを寄贈する『1ゴール10球キャンペーン』を実施しました。今年度は名古屋市、豊田市、みよし市、岡崎市、豊橋市、犬山市、一宮市の合計7市に合計835球を寄贈しました。
- パートナーのリネットジャパングループ株式会社様と連携して「グランパスくんのパソコン・リサイクル2021」を展開し、不要なパソコンや携帯電話、スマートフォンの回収・リサイクル活動を継続して実施しました。ホームゲーム開催日にスタジアムでリサイクルの促進を図りました。
- JT東海支社が日本全国で実施する清掃活動「ひろえば街が好きになる運動」も試合日に開催し、豊田市駅から豊田スタジアムまでをきれいにする活動を実施しました。
- 新たな取り組みとして「名古屋グランパスSDGs ACADEMY」をスタートしました。今後、名古屋グランパスと企業や自治体等の様々な方々と連携して地域課題の解決に向けた取り組みを行います。
重点項目以外にもまだまだ広がるグランパスSDGsアクション
詳細はこちら⇒https://bit.ly/3ub6v6J
<今後の取り組み>
SDGsという大きな目標はクラブだけでは達成できません。これからも、ファミリーの皆さま、パートナー企業、ホームタウンの皆さまに支えられ、共に歩みを進め、様々な取り組みを実施し、SDGs="グランパスでひとつになる幸せ"をファミリーの皆さまと達成していきたいと思います。
今後、ユニフォームのリユース企画など新たな取り組みも検討しております。
持続可能でよりよい世界、そして、名古屋グランパスが世界に通じるクラブ、ホームタウンにおける"町いちばんのクラブ"になることを目指し活動してまいります。