第105天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦:
名古屋グランパス vs ヴェロスクロノス都農
Coach Interview

勝たなければいけない試合で勝つというのは、簡単ではないと思います。また、簡単な試合はないのだとあらためて感じました。前半から相手にプレッシャーをかけ、ゲームを支配するなか、なかなか相手のゴールを割ることができませんでしたが、メンバーを替えた後半に稲垣(祥)が決めてくれました。1点入ったことにより全体的に落ち着いて、ボールを動かしながら相手の急所を攻める展開に持ち込めたと思います。都農は大変なスケジュールのなかで試合に来て、全選手から「何とか名古屋に一泡吹かせてやろう」という気持ちを感じました。本当に素晴らしいサッカーをしていると感じました。九州リーグも大変なリーグだと思いますが、今シーズンの参入戦に勝って、JFL昇格という目標を成し遂げてもらえればと思っています。素晴らしいチームだったことで、我々も全てを出して闘うことができました。今日は本当にいいゲームができたと思っています。
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前半の戦いぶりをどのように見ていましたか? また、ハーフタイムにどういった指示を出したのでしょうか?
何度か深い位置を取ってクロスを上げることができましたが、放り込みのような形になることもあったので、「もっと崩して深い位置からしっかりクロスを入れていこう」と話しました。1点目はいい形で左サイドを崩して最後は稲垣が決めました。前半はいいタイミングで崩しているシーンもあったものの、中が何となく入っている感じで、「点を取ってやろう」という気持ちをピッチサイドで感じることができなかったのでメンバーを替えました。前半の立ち上がりにもチャンスがあったので、そこで決めることができればまた違った展開になったとも思います。ただ、相手選手が何とかゴールを守ろうと必死に対応してきたので、「やはり簡単にはゴールを割らせてもらえないな」と思いながら見ていました。
スカウティングとして3試合を視察されたとのことですが、そこで得た情報は有益なものになりましたか?
前半は観に行ったときと違ったメンバーが出ていました。後半の途中から前線の4枚を替えてきて、都農のベストな布陣になったと思います。彼らのプレーの特徴は分かっていました。前半は3人ほどレギュラー格の選手が出ていましたが、それ以外は出場機会の少ない選手でしたので、あまり情報はなかったです。
Player’s Comment
15 稲垣 祥
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昨年は2回戦で敗れてしまい、悔しい思いをしたなかでの今日の勝利でした。この勝利をどう感じていますか?
まずは勝つことが大事だったので、勝てたことが何よりだと思います。今日の試合を迎えるにあたって、コーチ陣の相手の分析といったところからも、九州まで試合を観に行ったりしてしっかりとやり切ってくれていました。そういった姿勢から、今日の試合に対する隙のなさが出ていたかなと思います。
どんな想いでピッチに立っていましたか?
去年、そういう想いをしているというのもありますし、今年はルヴァンカップで負けているというのもあるので、簡単ではないと思いながらやっていました。隙を作らないというところは自分自身もそうですし、チームメイトにも要求しながらやれたかなと思います。
ゴールシーンを振り返ってください。
本当にほしいところにこぼれてきてくれたというのもありますし、タイミングは少しズレましたが、うまく合わせることができたかなと思います。
チームとしても大きなゴールだったと思います。
一個決められればチームとしても楽になって、より力が抜けて点が入るなというイメージがあったので、一本目で決められて良かったです。
70 原 輝綺
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今日の試合を振り返ってください。
前半に点を取れればもっと楽な試合展開になったと思います。後半の立ち上がりに点を取れたので、そこからはプランどおりに試合を終わらせることができたかなと思います。
前半を0−0で終えました。ハーフタイムにどのような話をして後半に臨んだのでしょうか?
こういう展開はよくあることなので、慌てずにというか。押し込めていたので、時間をかけて1点を取れれば試合展開は変わると思っていました。慌てることなく、プランどおりに後半に入ることができたと思います。
67分に追加点を挙げました。ゴールシーンを振り返ってください。
うっちー(内田宅哉)とアサくん(浅野雄也)のどちらかが落としてくれるかなと思っていたんですけど、2人ともがめつくゴールを狙いにいきました(笑)。いいことなんですけどね。結果的に僕のところにボールがこぼれてきたので、体をかぶせて枠に飛ばすことだけを考えて打ちました。
稲垣選手・原選手のコメント全文、
山岸選手・菊地選手・森島選手のコメントは
INSIDE GRAMPUSにて掲載しております。