明治安田J1リーグ 第37節:
名古屋グランパス vs サガン鳥栖
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GOAL
Coach Interview
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前半の2失点が大きな影響を及ぼしました。ああいうミスが出てしまったことをどのように捉え、どういった修正をしたのでしょうか?
ホーム最終戦とはいえ、いつもプレーしていない長良川での試合だったこと、前節で残留が決まり、降格が決まっている鳥栖が相手だったということで、選手たちが燃えづらい状況でした。決勝戦であれば自然と燃えると思いますが、ホーム最終戦ということをもっともっと肝に銘じて試合に入らなければいけなかったと思います。口で言っても、今日はうまく反応してくれなかったのかなと。今日はコンディションが万全でない選手もいたので、そういう選手を外して闘える選手をチョイスすることもできたと思います。ただ、ホーム最終戦ということで、今シーズン闘ってくれた選手の功労という部分を優先して、18人を選んだところもありました。そのあたりの甘さが試合の始めに出てしまったと思っています。オフサイドで取り消しとなったシーンは微妙な判定だったと思いますが、前半の中盤からいい形で何度かチャンスを作ることができていたので、ハーフタイムに「引き続き相手にプレッシャーをかけていこう」という話をしました。右サイドで優位になったことで起点を作れるようになり、菊地(泰智)を入れてカットインしたり、深い位置を取ることで得点を狙いました。菊地が入ってから、いい形でシュートまでいくシーンをたくさん作れたと思います。13本のシュートを打ったことからも、チャンスはあったのかなと。1本入れば流れが変わっていたと思いますが、今日は最後までこちらに運が転がってこなかったのかなと思います。
今シーズンは気持ちの浮き沈みがあり、試合結果もついてこないことが何度かあったと思います。残り1試合、来シーズンに向けてどのように修正していきますか?
1人、2人欠けてしまうと、チーム力がガクッと落ちてしまうというのが、今シーズンの実力だったと思います。少しでも厚くできなかったというのは、私の責任です。来シーズンは、1人、2人欠けてもチーム力を維持できるようなチームを作っていかなければいけないと思います。カチッとハマったときには素晴らしいサッカーができたと思いますが、誰かが欠けたり、体調が万全でなかったりすると、闘うモードというのがガクッと落ちてしまいました。そこはしっかりチーム作りをしていかなければいけないと思っています。
トレーニングの段階から、「試合の入りが難しくなる」という予感があったのでしょうか?
予感はなかったです。みんなしっかりとやってくれていましたので。優勝が懸かっている、残留が懸かっているとか、明確な目標があると、選手は自然と熱が入っていくものです。そういう意味で、少しふんわりしてしまったのかなと。ホーム最終戦ということで叱咤激励をして、トレーニングをしてきたつもりですが、結果としてそれが出なかったということは、準備の段階で甘さがあったということだと思います。
菊地選手を投入し、稲垣祥選手を最終ラインに、森島司選手をボランチに置きました。和泉竜司選手の立ち位置も含め、どういった意図があったのでしょうか?
和泉のトップ下起用というのは、9月以降にチームとして機能してきたと思っています。今日も準備していたのですが、野上(結貴)がけがをしてしまい、ウイングバックで誰を使うか、と。前節の鹿島(アントラーズ)では和泉を使っていますし、オールマイティーにプレーできる選手なので、和泉を右、司をトップ下にする形にしました。試合前の会見でも質問がありましたが、山岸(祐也)をFWで機能させていかなければいけません。それは今シーズンの宿題の一つです。途中から入ったときはいい仕事をしてくれていますが、先発起用したときに点を取ったり、アシストしたり、チームを勝たせるという部分で、うまく結果として出ていなかったので、何とか山岸を使い、(永井)謙佑との2トップで結果が出るようにしていかなければいけないなと。今日も前半、頑張ってくれたと思いますが、これまで2人のコンビネーションで点を取るというところに至っていません。司もトップ下で悪くはないものの、まだまだ課題があるなか、うまく試合を使いながら3人のコンビネーションをより良くし、レベルを一つ上げていかなければいけないと思っていたので、彼らを先発で使いました。ただ、前半にああいう失点をしてしまい、後半に和泉をトップ下に持っていきました。菊地は(アビスパ)福岡戦など、右でいい形を作ってくれていたので、一つのオプションとして持っていました。3バックの右で使った稲垣は闘える選手です。あそこから攻撃参加をしてアシストしてくれた試合もありました。より攻撃的な布陣にするということで、後半はあのメンバーを組みました。3失点目こそありましたが、チャンスの数という面では前半よりも多かったと思います。あとはチャンスで決めること。決めなければ勝つことができないので、そのあたりは今後の課題になると思います。
和泉選手を高い位置に置いたほうが、攻撃的に戦うことができるのでしょうか?
和泉をボランチでやらせるよりは、司をボランチをやらせたほうがいいかなと思います。司はボールを触りたい選手なので、下がってきてしまいます。司はトップ下よりもボランチのほうが生きるのかなと。司のポジショニングについては、今シーズンもいろいろと試してきましたが、一番は1トップ2シャドーの一角が合うのかなと思います。トップ下を置くシステムをやるのであれば、和泉しかいないと思っています。ただ、オプションを増やしていかないといけないということで、司や菊地を使ったりしています。誰かが抜けてできなくなってしまうようでは話にならないと思います。誰が出てもやれるようにしていかなければいけません。
次の試合に向けて、選手たちにどういったコミュニケーションを取っていきますか?
(試合後の)ミーティングで「最後に我々の意地を見せなければいけない。このままでは終われないから、いい準備をして闘おう」という話をしました。
Player’s Comment
1 ランゲラック
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ホーム最終戦セレモニーの日本語でのスピーチ、上手でしたね。
(日本語で)ありがとう。
緊張しましたか?
緊張はしませんでした。ああやって皆さんの前で読み上げるにあたって、何度か練習していましたからね。ただ、ああやって日本語でスピーチをさせていただいて、日本語という言語は自分が思っている以上に難しいと再認識しました。
自分の言葉を訳してもらったのでしょうか?
僕が英語で文を作って、黒須(功太)通訳に訳してもらって、ローマ字で書いてもらいました。
今まではどんな試合でも「目の前の試合に集中する」ということを話すことが多かったですが、グランパスでの最後のホームゲームということで、違った感情はありましたか?
特に感情的なことはなかったです。とにかくこの試合で勝たなければいけないということしか考えていなかったので、感情的になる時間もなかったなと思います。
こういった結果になってしまってショックだと思いますが、試合を終えたときはどんな心境でしたか?
僕だけでなく、チーム全員ががっかりする試合でした。この試合をとおして、何がいけなかったかを見直して、次の試合に臨むことができればと思っています。
いつものチームとは違う姿になってしまったと思いますが、どういったことが原因だと感じていますか?
難しい試合だったことは間違いありません。早い段階で失点してしまって、僕たちのダイナミックさが失われてしまいました。その時点で相手が何をしてくるのか、僕たちが何をすればいいのかということすら考えられなくなってしまったような試合だったと感じています。
10 パトリック
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ホーム最終戦セレモニーでは、日本語で来場者にメッセージを送りました。
今の気持ちを表現するには日本語のほうがいいのかなと思いました。皆さんからの愛情表現であったり、親切さに応えるために、日本語でスピーチしました。最低限、やらなければいけないことだったのかなと思っています。星を獲得することができて、名古屋に何かを残すことができたのかなと思います。
日本でプレーしたいという思いは変わらないですか?
もちろんです。日本でキャリアを終えたいと思っています。
今日はどんな思いで試合に入りましたか?
チームの状況があまり良くなかったので、自分の力を見せて、チームに貢献したいと思っていました。試合間隔が空いたこともあったのかもしれないですが、リズム、テンポ感がなかったかなと思います。1点でもいいから決めて、なんとかチームにパワーを与えて、貢献したいと思っていました。残念ながら点を決めることができなくて、勝つこともできなかったですが、ポジティブなことは継続して、ネガティブなところから学んで、最終節でいい姿を見せることができればと思っています。
7 和泉 竜司
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前半はなかなかいい形で相手ゴールに迫ることができませんでした。
出来が悪かったと思います。自分を含め、奪ったボールをすぐに失ってしまったり、イージーなミスも多かったです。相手の勢いというか、前に来るパワーを受けてしまったと思います。相手が出てくることで空くスペースがあるので、外枠を使いながらうまく突いていこうという狙いを持っていたのですが、なかなかいい形を作れませんでした。前半の途中からは落ち着いてプレーでき、背後を狙ったり、オフサイドにはなりましたけどネットを揺らすことができました。少しずつ自分たちの狙いを表現することができるようになっていったと思いますが、やはり入りが全てだったかなと思います。
相手の背後を狙う場面が多く見られましたが、相手の最終ラインを下げたときに足元でつなぐようなプレーも必要だったと感じますか?
そこのバランスは大事だと思います。相手がされて嫌なことをもっとやっていかなければいけません。あれだけ前からいっている状況では、ひっくり返されるとやはりキツくなるものです。それは自分たちがやっていて感じることでもありますから。前半は(山岸)祐也がいたので、ロングボールを当ててひっくり返すとか、そういうプレーがもっとあっても良かったのかなと思います。
ミスから2点を奪われたあと、どのように盛り返していこうと思っていましたか?
やることは変わらないので、1点ずつ返していくしかないと思っていました。簡単なことではないですけど、相手が嫌がることをし続けて、得点を積み上げていくしかないなと。ただ、結果としてゴールを奪うことができなかったというのは、自分たちの実力不足です。準備を含めて、もう一度自分たちを見つめ直さなければいけないと感じています。
ランゲラック選手・パトリック選手・和泉選手のコメント全文、
椎橋選手・稲垣選手・三國選手のコメントは、
INSIDE GRAMPUSにて掲載しております。
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