第103天皇杯全日本サッカー選手権大会3回戦:
名古屋グランパス vs べガルダ仙台
Coach Interview
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仙台には足をつってしまう選手が多かった一方で、グランパスにはそういった選手が見られませんでした。日頃から強度の高い練習、試合をこなしているからこその結果なのでしょうか?
名古屋の暑さだと思います(笑)。仙台の暑さと名古屋の暑さは違うので。右のオナイウ(情滋)選手も最後は足をつっていましたけど、「そこにしっかりとついていけ」という話をしていました。地の利という部分が影響したのかなと思っています。
延長戦前半から森下龍矢選手を左サイドで起用しました。オナイウ選手に対応するための選択だったのでしょうか?
はい。後半の途中からそういった感じでしたので、「なんとかそこを突きたい」ということで、延長に入ってから森下を左サイドに回しました。
PK戦のキッカーは選手たち自身が決めたのでしょうか?
PKの練習をしているので、状況を踏まえつつ、コーチングスタッフがたたき台を作り、最終的には私が判断しました。今回は有無を言わさずキッカーを指名しました(笑)。
今日の試合に向けてPKの練習をしていたのでしょうか?
この試合だけではありません。2回戦の前もやりましたので、そういったことも踏まえて(決めました)。
最後はランゲラック選手がゴールを防ぎ、勝利に導きました。彼の評価を聞かせてください。
あれ以上長くなると、誰がどうなるかわからなかったので、ミッチにはなんとか5人目で止めてもらいたいなと、そう願うばかりでした。
Player’s Comment
13 藤井 陽也
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試合の振り返りをお願いします。
難しい戦いになることはわかっていましたけど、それでも90分で終わらせたかったです。チーム全体で焦れずにやることを意識していたので、そこでチームが攻撃にいきすぎたり、逆に引きすぎることはなかったので、そこは良かったかなと思います。
難しいピッチコンディションにどう対応していこうと考えていましたか?
「シンプルにやるところはシンプルにやろう」とチーム全員で話していました。試合が始まってからも、その場所に応じたプレーの選択ができていたのではないかと思います。
高い位置を取る場面が多かったと思います。
相手がある程度引いていたので、3バックのどちらかが攻撃に厚みを持たせるということで意識していました。もっと深いところまで侵入できたら良かったので、そこはまだ課題かなと思います。ただ、リスク管理をしながらもうまく攻撃参加できていたのは良かったかなと思います。最後のところはクロスなのか、シュートなのか、パスなのか、うまく判断していければいいかなと思います。DFですけど、エリアに入った時は一仕事できるようにしていきたいです。
1 ランゲラック
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ランゲラック選手のセーブが勝利を手繰り寄せました。
チームとして試合を支配して、いい形でチャンスを作っていました。その中で試合を決められれば良かったですが、天皇杯を勝ち上がるためにはこういう試合をモノにする必要があります。チームとして非常にタフな試合でしたけど、勝つことができてホッとしています。
ピッチコンディションが難しかったと思います。
ピッチコンディションが難しいことは試合前からわかっていました。前半はペナルティーエリアの角のところに水が溜まっていて、プレーするのが難しかったので、ボールをつながないようにしようというプランを持っていました。そういった状況でもチームとしてうまくできましたし、そこにチームとしての強さがあるのかなと思います。
PK戦ではプレッシャーもあったと思いますが、どんな気持ちで臨みましたか?
あの瞬間は自信しかありませんでした。「自分が絶対に止めてやる」と思っていましたし、自分が止めることでチームが勝つと信じて、それを実行するだけだと思っていました。自分は最後に1本止めましたけど、その前にチームメイトが5本のPKを決めてくれたからこそ最後に自分が止める場面がありました。チームとしても自信を持ってPK戦を闘えたかなと思います。
藤井選手・ランゲラック選手のコメント全文、
稲垣選手・内田選手・野上選手のコメントは、
INSIDE GRAMPUSにて掲載しております。