はじめは返す手というところでマテウスを（前線に）残し、あとは守ろうと思っていましたが、相手もクルークス選手や田中選手を入れ完全に最後までという形になってきました。酒井とレオ（シルバ選手）を入れ割り切って後ろにという形で2人を決めました。

丸山もけがから復帰しほぼ試合に出てきたことで、 疲れもあったと思います。最後の方で若干、フアンマ選手という屈強な選手を相手にし、すこし飛べていないという感じがあったので、もしディフェンダーに何かあれば酒井（のポジション）を下げるしか試合途中に思っていました。終盤、オフサイドで（相手のゴールは）取り消しになりましたが、気になっていたので酒井をディフェンスに下げる、そういう采配をしました。

こういう厳しい試合を勝つしかないと思っていますので、これからも紙一重の試合が続くと思いますが、紙一重を勝てるかどうか、ずっとディテールという話をしてきましたが、そういう部分にこだわったプレーができるかどうかに尽きると思っています。

していないです。即興です、だいたい長くやっていると想定をしながらというのは、どこかのタイミングで退場者は出ますのでやったりもするのですが、これまでにも退場者を出したことは何度もあるので、そういうなかでどうポジションを取ると選手はプレーできるのか、我々スタッフの頭の中にはあります。それを選手に伝えれば、選手もある程度ポイントを掴めばやってくれるので、あえて10人になったらという想定のトレーニングをしなくても、だいたいどの選手も4-4-2だったら4-4-1にしたり4-3-2にしたり、3バックであれば今日のような5-3-1という形にしたり、どこのチームでもやっていることだと思います。ただポイントをしっかり伝えることが重要だと思います。

アビスパ福岡は非常にインテンションの高いチームなので、激しくというかしっかり闘わなければセカンドボール、ルーズボールを拾えないという話をしました。もちろん、相手を傷つけるようなプレーはチームとしてもしないようにという話をしています。チアゴも、あのシーンで（相手を）傷つけるためにいったのではありません、たまたまルーズボールに対していった足に、相手の山岸選手の足が入ってきました。あのプレーでレッドカードという判定が出たことは、こちらとして受け入れるしかありませんが、山岸選手を傷つけるためにプレーしたわけではなく、チアゴ本人も申し訳なかったという気持ちだと思いますので、それだけはこの場でしっかりと言いたいと思います。カードが出るようなプレーは良くないことですし、今後は激しくいくのと汚いのは違うということを、しっかりと選手たちに話したいと思います。