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---- KICK OFF

前半
後半

Coach Interview

私も含め選手も全員、残ったエネルギーを試合で使いきるしかない難しい状態での試合でした。本当に難しい内容でした。(出られる選手の)駒が少ないなかで、出場停止の長澤だったり、中谷に関しては今日は最初からプレーしてくれましたが、コンディションがぎりぎりまで試合に出られるかどうかという部分が実はありました。ただ、周りもそれをサポートしながら、チーム力で最後まで闘い切るグランパスらしさは見せられたと思います。

今日の試合も含め、この一年間、あるいは二年間継続して取り組んできたこのチームのシーズンが終わったという一区切りで振り返り評価をすると、本当に評価できる良い過ごし方、取り組み方をした二年間だったと思います。久しぶりにタイトルを取れるところまで来ましたし、選手に対して、チームというものをどれだけ大事に背負えるかということを説いてきて、それが実を結んだ一年でした。参加した全ての大会で優勝も含め良い位置まで進みましたし、リーグ戦も中位ではなく、上位と言ってもいい順位で終えたと思っていますし、シーズンを通しとても良い過ごし方ができたのではないでしょうか。

  • 今日は相手に対応した試合の進め方をしていたように感じましたが、一番重要視していたのはどこだったのでしょうか?

    中盤の選手に怪我や出場停止があり交代の駒もないという状況で、相手が優位にならざるを得ない中盤のところで、もう少し前へパワーを持って進めることができず受ける展開となり、どう受けるかという選択肢を取らざるを得ませんでした。試合の流れを変え受けるのではなく押し切るということをメディアの皆さんはイメージされていたと思いますが、稲垣も今シーズンここまで闘い、疲れはここ最近の試合で試合中にも、時間が経つにつれ出てしまうところはありました。その中でメンバーを代え中盤の選手を入れてという選択肢がないうえで色々な形でやりくりをする、選手自身も本来ならこういうサッカーをやりたいというものはあったと思いますが、最初に話した通り、残っているエネルギーを使いなんとかこの試合を乗り切ろうということを全員が受け入れ一生懸命チームのために闘ってくれたと思います。

    後半、木本選手をディフェンスラインへと下げサイドバックの選手に高い位置を取らせ前へと出ようとしていたようですが、どのような指示をされたのでしょうか?

    グラウンドの中央の部分で相手に主導権を握られていましたので、まずそこでしっかりと守るということ、そして真ん中で強さが足りない、前へと持ち上がるパワーが足りない状況で両サイドバックの選手と両インサイドハーフの位置に攻撃的な選手を配置し、真ん中から攻められないのなら外から攻める、それをやるために今日できる形があのような形でした。その意図を理解し選手たちはチャンスを何度か作ってくれましたし、前半との変化は付けられたのではないでしょうか。

    二年連続でリーグ戦を上位で終えましたが、ここから優勝争いに加わる、再びACL出場件を獲得するためには何が必要だとお考えでしょうか?

    色々と記録的なシーンの積み上げがあるという上で、ベースとなるものをこの二年間で作ることができたと思いますし、それが二年続けて上位に行けた、たまたま上位だったと評価されるべきではないと思います。あとは、チームのオーナーの方々からもより強いチームを作るための明確な今後の目標を持つ時期にあるのではないかと評価されました。ではどうするのか、ここまでと同じことを続けたから次に行けるのではなく、より変化を加えチームをさらに更新していく作業をしなければここから先は詰まってくると思っています。そういう変化を加える、自分のアイデアをクラブ側とは話をしています。具体的にいうと、中盤の駒が足りないことが今日の試合に影響したというようなことや、こういう選択肢を持てばこういう戦い方をという柔軟性をもってできたのではないかとか、実際にどうサッカーをするかを私の立場から話すべきだと思っています。あとは、それをどれだけできるか、そのクラブもこういうことができたらという考えはありますが、そういう部分でのチーム力もそれぞれで違いますし、あとはクラブがどれくらいやってくれるかということに期待しながら、私は現場でやっていきたいと思います。

    来シーズンを考えた上で、今シーズンのこの部分を変えたいとか具体的な考えがあればお聞かせください。

    まずサッカーというものは攻守、どちらかにおいて強化をして他は残したまま変える、というスポーツではありません。プロとして監督をしている私からプロでやっている以上は、部分的な箇所で答えることはあまりできるものではありませんし、そんなに単純なことではありません。全体的に強くなるために何をして、個々の部分に結果としての強みを持ち続けたまま、より総合的な力を付ける取り組みをサッカーではしなくてはいけません。

    今シーズン、グランパスは公式戦として55試合を戦いましたが、これだけの試合数を戦ったシーズンを最後に振り返ってください。

    どんな言葉をかけても、どんな練習を準備をしても、最後は選手たちがどう動くかでそれだけの試合数がこなせたと思っています。ケガからの復帰という意味では金崎もだいぶ良くなってきて実際にプレーをしていますが、もう少し早く本調子になるかと思ってはいたのですが、シーズンの初めに一年をかけてコンディションを取り戻すシーズンになるかもしれないということを予測として話していました。計算に入れられる状態になるかと思っていたのですが、なかなか追いつかず、丸山のケガも予期していなかったものです。阿部や山﨑、米本ら何人かの選手も抜け計算できなくなりました。想定していたより難しい状況となりながら、これだけの試合数を内容も伴いながらやり切ったことは、選手たちが頑張ってくれた、ただそれだけです。さらにその先のことを考えると、(敗退せず)もうあと何試合かできたのではないかと批判されるような試合もあったかもしれませんが、そういう影響が出ても仕方がないくらいの試合数を、この日程の中で選手たちがやったことを理解してもらいたい、彼らは本当にベストを尽くし、もう動かしたくても足が動かないという試合も何試合かあったと思います。それを一年間、続けてくれた選手に本当に感謝したいと思います。

Player’s Comment

10 ガブリエル シャビエル ガブリエル シャビエル

  • 名古屋グランパスの選手として最後の試合を終えました。現在の心境を聞かせてください。

    一言では表現することができません。僕はこのクラブが大好きで、愛しています。日本に来て5シーズンになりますが、グランパスファミリー、日本国民の皆さんはいつもすばらしい方々でした。僕を温かく迎えてくれて、日本での生活に馴染めるようにたくさんのサポートをしてくれました。本当に感謝しています。また、奥さんは僕のキャリアを優先してくれ、自分の決断を尊重してくれました。奥さんにも感謝しています。

    グランパスファミリーから大きな拍手を受けました。

    グランパスファミリーは僕が加入した時から、温かい声援を送ってくれました。感謝の気持ちでいっぱいです。

    退団を発表した際には、「すべてが忘れられない思い出」と語っていました。最も印象に残っていることを教えてください。

    在籍した5シーズンの中で、たくさんの思い出があります。その中でもJ2からJ1に昇格した時、息子が生まれたあとにゴールを決めた時の感動は大きいです。

    苦しい時も共に闘ったファミリーにメッセージをお願いします。

    このクラブを去ることになりましたが、僕はグランパス、そしてグランパスファミリーを愛しています。僕はグランパスの応援を一生続けます。ありがとうございました。

そのほか柿谷選手、稲垣選手のコメントは、
INSIDE GRAMPUSにて掲載しております。

  • insidegrampus

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