名古屋グランパスアカデミー 「U-16イタリア・ローマ遠征」レポート
名古屋グランパスU-16チームは、2025年3月23日から4月2日にかけて、イタリア・ローマ近郊で海外遠征を実施しました。親善試合や現地クラブとの交流、文化体験を通して、選手たちは世界との違いを肌で感じ、自らの課題と向き合うきっかけを得る貴重な遠征となりました。
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遠征の目的
- 「世界で活躍し、日本を代表する選手の育成」に則り、海外での試合経験で世界を知り現状を把握する。
- 「トップチームで活躍する選手の育成」を目指し、海外のサッカー観を体感することで選手の大きな成長へつなげる。
- 異国文化に触れることで、知見や知恵の幅を広げ、人間形成および教育の一環とする。
出国前の事前研修
遠征に先立ち、選手たちはイタリア語および時差対応に関する事前研修を行いました。
イタリア語研修では、挨拶や自己紹介、簡単なやり取りなど、現地での基本的なコミュニケーションに必要な表現を学び、異文化の中でも積極的に意思を伝える姿勢を確認しました。
また、長時間の移動や時差による体調管理への影響を見越し、渡航中・現地到着後の生活リズムを意識した過ごし方についても確認を行いました。選手一人ひとりがより良いコンディションで遠征に臨めるよう、準備段階から意識づけを図りました。
ASローマとの活動
ASローマとの合同トレーニングは、クラブハウス「トリゴリア」にて実施されました。 ローマの育成年代が実施している日常のトレーニングをグランパスの選手たちも体験する中で、それぞれの取り組みに個々のメンタリティや積極性が現れました。普段と異なる環境の中で、自らの意志で行動する重要性を選手たちが感じ取る機会にもなりました。後日、ASローマのアカデミーコーチ陣によるクリニックにも参加しました。
試合観戦
・ローマU-16 vs ナポリU-16(公式戦)
ピッチ上での激しい攻防や、選手たちの高い集中力と勝負へのこだわりが印象的な試合でした。育成年代が本気でぶつかり合う姿を間近にし、選手たちの意識にも強く残る体験となりました。
・ラツィオ vs トリノ(セリエA)
スタディオ・オリンピコで行われた試合をスタンドから観戦。プレースピードや観客の熱量に触れ、大きな刺激を受けました。
親善試合
・vs AS Roma U-16(2-2)
チームとしてのスタイルを再確認し臨んだ一戦。ローマの個人技に苦戦しながらも、山口と井内のゴールで一時は2点をリード。後半は押し込まれ同点に追いつかれましたが、個々とチーム全体で多くのチャレンジが見られる実りある試合となりました。
・vs Pomezia Calcio U-19(6-1)
急遽実施された一戦、高いモチベーションで臨みました。相手の強度は高くなかったものの、自分たちのスタイルをしっかり発揮し、個々の強みを活かしたゴールも多く見られ、自信につながる内容となりました。
・vs Latina Calcio U-16(4-3)
イタリア3戦目。前半は相手のミスを逃さず得点を重ね、主導権を握しました。後半はコンタクトの強さに苦戦しながらも引かずに戦い抜き、勝ち切れたことは大きな収穫となりました。
・vs Pomezia Calcio U-16(4-0)
遠征最終戦。これまでの経験を踏まえ、守備では声をかけ合い連携して守り抜き、攻撃では個人と連携を活かした形でゴールを重ねました。無失点での快勝となり、遠征の集大成を示すような試合内容となりました。
ASローマの育成方針と施設紹介
ASローマのアルベルト・デ・ロッシ氏による講義と、育成施設の見学を実施しました。 講義では、ローマが大切にしている育成哲学や、トレーニング方針についてスタッフが直接話を聞きました。
また、施設では育成と学業を両立させる仕組みや環境の整備が印象的で、その充実ぶりを実感できました。
文化体験
ローマ市内やカステル・ガンドルフォの観光では、歴史や建築に触れながら、普段とは異なる時間の流れや文化を体感しました。
ピザ作り体験では、生地をこねて焼き上げる工程を通して、現地の食文化に親しむことができました。
生活文化の多様性に触れ、視野を広げる有意義な体験ができました。
遠征を通じた成果と課題
今回の遠征では、イタリアの育成年代が持つプレーの強度や個々のプレー精度、判断の速さ、コンタクトプレーの巧さなど、さまざまな面での違いを体感することができました。選手たちにとって、自らの現在地を見つめ直す良い機会となりました。
また、環境の変化や不確定な状況下で過ごす中、柔軟な対応や主体的な行動が求められる場面もありました。ピッチ内外の経験を通じて、多様な気づきを得ることができました。今後は、ピッチ内外での経験を糧に、心身ともにより一層の成熟が見られることを期待しています。
振返り研修
ローマ遠征後の振返り研修を通して、海外との違いや課題を再確認しました。質の高いパスやキック、ずるがしこい駆け引きに刺激を受け、環境や食事への適応にも苦労したこと、チームより自分のことで精一杯になる場面もある中、ピッチ内では自分の得意なプレーを発揮できたこと、など充実した経験となりました。
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