オフザピッチ研修「スポーツ心理学」
名古屋グランパスアカデミーでは、オフザピッチ研修としてU-18選手、アカデミー・スクールスタッフを対象に「スポーツ心理学」についての講習会を開催しました。
講師は、中京大学スポーツ科学部准教授の草薙健太氏。
草薙氏は、日本スポーツ心理学会のスポーツメンタルトレーニング指導士の資格を持っていることに加え、アジア大会では水泳日本代表コーチとして、一昨年の東京オリンピックでは水泳オマーン代表のコーチを務められました。
実施対象
- 名古屋グランパスU-18 選手
- 名古屋グランパスアカデミー、スクールスタッフ
開催日
- U-18選手 2022年12月21日(水)
- スタッフ 2022年12月22日(木)
目的
トップアスリート育成における心理学的理解を深め、パフォーマンス向上に繋げる
内容
- U-18選手
ライフスキルと双方向自己分析 - スタッフ
リーダーシップとは
講師
中京大学スポーツ科学部准教授 草薙健太氏
今シーズン2回目の取り組みとして、「スポーツ心理学」についての講習会を開催しました。
U-18の選手対象に開催した講習のテーマは、「ライフスキルと双方向自己分析」。
「スポーツ選手10人の内5~8人が自己破産している」という冒頭のショッキングな事実から、なぜライフスキルが必要なのか、そもそもライフスキルとは何なのか、様々な心理学的根拠を踏まえて、お話は進んでいきました。
今回の講習では、ライフスキルに関わる記事をQRコードで各自の端末に読み取り、実際にその場で読むなど、新しい講習方法も体験。特にカタールワールドカップ日本代表の記事は、選手たちも興味深々に読んでいる様子が見受けられました。
また、アンケートを用いた各自のライフスキル分析を行い、各々のライフスキルのチャートを作成。「○○が足りてない!」「チャートの形が変!」など他の人のチャートと見比べながら、自分に何が足りないのかを認識したようです。
今回の講習を通じて、パフォーマンスの向上にはライフスキルが大きく関わっていることを学びました。また、ライフスキルはチームで創り上げていくものでもあることを教えていただきました。
講習の最後には選手より、「前回の講習の際にいただいたアドバイスをもとに、行動・考え方を変えたら、今シーズンのパフォーマンスが変わった!」と草薙先生へ感謝を伝える一幕も。この研修の成果が早くも表れているようです。また、ある選手は「パフォーマンス向上にはコミュニケーション能力が求められることを学び、やはり自分たちが練習前にやっている『誓い』などが間違っていないと再確認できた。」など前向きな感想も聞こえてきました。
U-18選手の翌日に実施されたアカデミー・スクールスタッフ対象の講習テーマは「リーダーシップとは」。
聞きなじみのある「リーダーシップ」という言葉でも、いろいろなタイプに分かれること、時代に合わせて認識や意味合いが変わっていることをお話しいただきました。
特に、指導者としてのリーダーシップとして大事なこと、特徴・特性など具体的に教えていただきました。
草薙先生、ありがとうございました。
2022シーズンより始めた、「スポーツ心理学」という試みですが、今後も、スタッフ一同タッグを組んで、様々な角度からアカデミー選手の成長をサポートしていきます。