中京大学包括連携 柳下幸太郎フィジカルコーチの特別講義の模様

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名古屋グランパスのアカデミーでは、2022年4月から学校法人梅村学園 中京大学スポーツ科学部トレーナー学科大家利之研究室との包括連携がスタートしました。連携目的の1つである「愛知で活躍する優秀な学生と共に実体験やプロ指導者による講義と実技指導を通じ、積極的な人材の交流を図る」を実現するべく、今回は大家研究室のゼミ生を対象にグランパスアカデミーの柳下幸太郎フィジカルコーチが特別講義と実技指導をさせて頂きました。
年間2回の講義を計画しており、次回は秋ごろの開催を予定しております。

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概 要

開催日 

2022年6月1日(水)9:30~11:00 @中京大学 豊田キャンパス内

対象者

中京大学スポーツ科学部トレーナー学科 大家利之研究室のゼミ生13名

目 的

愛知で活躍する優秀な学生と共に実体験やプロ指導者による講義と実技指導を通じ、積極的な人材の交流を図る

内 容

講義20分+実技指導70分
・自分の体の状態や動き方を知る
・自分の体がスムーズに動く仕組みに興味を持つ

講 師

柳下幸太郎 グランパスアカデミーフィジカルコーチ


柳下コーチの講義が始まると、まず今日のゴールである「自分の体のことを、自分の体の動かし方を知ろう」と明確にゼミ生へ伝えました。
続けて、「フィジカルコーチとして大切なことはパフォーマンスの構成要素となる、戦術面・用具面・環境面・心理面・身体面・技術面の6要素すべてを高めていくためにフィジカルの面からアプローチすることが大切である」と話し、更に「筋ではなく動作を鍛えよう!」と熱く語りかけるように話をしました。

なぜ動作に支障が生じるのか・・・?
そこに疑問を持つことが大切で、改善できるようにしっかり考えることが第1歩であると伝えました。
改善する上で、4つのポイントを挙げ具体的な例を用いてわかりやすく説明し進行していきました。
また真剣にメモを取る学生たちの姿もとても印象的で、学ぶ意識の高さを感じさせられました。

その後、実技指導へと移っていきました。
初歩的な体の動かし方のチェックや姿勢・つま先の向きなど細やかな説明に加え、実際に柳下コーチがデモンストレーションを披露すると学生たちからは「すごっ!」「えっ!」などと、一気に柳下コーチへの関心が更に高まった感じが伝わってきました。いくつかの動きを学生たちも体験し、自分の体の可動域や動かし方について興味を抱いたのではないかと思います。
最後、柳下コーチから「今は情報網が発達し、フィジカルに関する情報が溢れている。良い反面、本当にその情報が正しいのか、またその内容が目的に適しているのか、まずは自分でしっかり考えることが一番大切。分からないことがあれば、専門的な知識を持った先生方を有効活用することもアクションとしては大切である」とメッセ―ジを送りました。

本研修を終えて・・・

・井原直人さん(中京大学3年生 大家研究室ゼミ長)
「サッカーをしている中で、体が重く感じたり、走れない時があるが、これまで何も考えずに漠然としていた。
ただ、柳下コーチの話を聞いてムーブメントチェックをしたり体の構造に興味を持つ重要性を感じた。
今後、自分のプレーにどのように影響があるのか、プレー向上へ結び付けていきたい。」

・大家利之准教授
「まずは、自分の体と向き合う重要性をこれまで経験を積んでこられた柳下さんから生の声で伝えて頂けたことは、学生にとって大きな刺激と学びの場になったと強く感じる。学生のことをすべて管理していくことは不可能なので、見えない日常生活の中で良い習慣を身に着けられるきっかけになると嬉しい。また、今回の柳下さんの話を聞いて、改めて教科書を見返す学生が出てくるといいなと感じている。」

大家研究室のゼミ生の皆さん、ありがとうございました。