オフザピッチ研修「スポーツ心理学」
名古屋グランパスアカデミーでは、オフザピッチ研修としてアカデミー・スクールスタッフ、U-18選手を対象に「スポーツ心理学」についての講習会を開催しました。
講師は、中京大学スポーツ科学部准教授の草薙健太氏。
草薙氏は、日本スポーツ心理学会のスポーツメンタルトレーニング指導士の資格を持っていることに加え、アジア大会では水泳日本代表コーチとして、昨年の東京オリンピックでは水泳オマーン代表のコーチを務められました
概 要
実施対象
- 名古屋グランパスアカデミー、スクールスタッフ
- 名古屋グランパスU-18選手
- スタッフ 2022年4月26日(火)
- U-18選手 2022年5月5日(木)
- スポーツ心理学(心理的サポート)の重要性
- 実際の心理的サポートの事例と心理的競技能力の測定
- コーチへの心理的サポートの必要性(組織への心理サポート)
- スポーツ心理学の重要性
- 目標設定が必要な理由
- アクションプランのキーポイント
開催日
目 的
トップアスリート育成における心理学的理解を深め、パフォーマンス向上に繋げる
内 容
スタッフ
U-18選手
講 師
中京大学スポーツ科学部准教授 草薙健太氏
今回、初の取り組みとして、「スポーツ心理学」についての講習会を開催しました。
第1回目は、アカデミー・スクールスタッフを対象に中京大学スポーツ科学部准教授の草薙氏による、「トップアスリート育成におけるメンタルサポート」をテーマにトップアスリートへのメンタルヘルス(精神的健康状態)のサポートの必要性を学びました。
「トップアスリートのメンタルは強い!」と思われがちですが、アスリートが自身の思考を言語化する、ネガティブな思考を置き換える等の心理的サポートにより、パフォーマンスを発揮することができる実際の事例などの紹介を踏まえ、お話は進んでいきました。
日頃からアスリートに接するコーチのメンタルヘルスがいい状態でなければ、選手・チームのパフォーマンスも低下する原因になってしまいます。
コーチにも心理的サポートの必要があることを知りました。
スタッフからは、選手へのサポートだけでなく、指導者自身も客観的な意見を他者から聞き、自分のコーチングを振り返ることも大切だと感じた...等等、有意義な講演となったようです。
第2回目は、U-18の選手対象に開催しました。
テーマは、「目標とアクションプラン実行の必要性」。
初めてとなる「スポーツ心理学」の講習に、選手たちのいつも以上に真剣なまなざしで草薙氏の言葉に耳を傾けていました。
目標設定の必要性、効果についてのお話では、誰もが期限がなければ甘えてしまう、目標は物事を成し遂げるための'きっかけ'であるという話に「目標を具体的に数値化して詳細に立て、パフォーマンスを向上させたい!」と感じた選手たち。
草薙氏は、そう感じた選手たちに目標設定のポイント~アクションプランの立て方について具体例を挙げながら詳細に説明していただきました。
選手たちからは、ポジティブな言葉を使っているグループの方が身体的パフォーマンス向上へ繋がることが印象に残り、試合ではファーストプレーでミスをした時、その後のプレーにもかなり影響が出ることがあるので、自分なりに切り替える方法を見つけていきたい、目標は物事を成し遂げるきっかけという言葉を聞いて、改めて目標設定する大切さや必要性が理解出来た等、感じたことがたくさんあったようです。
草薙先生、ありがとうございました。
今回、「スポーツ心理学」という、新しい試みを始めました。
今後も、スタッフ一同タッグを組んで、様々な角度からアカデミー選手の成長をサポートしていきます。