「Jリーグ版よのなか科」の模様

前のページに戻る

Jリーグは、プロの競技者を目指す人材にとって適切な"キャリア" についての考え方や心構え、社会人として適切な就労観や職業観の醸成を目的に実施するもので、将来、地域で活躍、貢献できる人材の育成を目指しています。

弊クラブでは、2013年度より「Jリーグ版よのなか科」を実施しており、今回で7回目の取組みとなります。今年はグランパスU-13(中学1年生)の選手21名を対象に行いました。講座は全5回のプログラムとなっており、テーマは下記となります。

7月7日

第1回:Jクラブをとりまく"お金"から仕組みを考える
ゲスト:代表取締役社長 小西工己

8月4日

第2回:Jリーグがめざすものを考える

8月10日

第3回:Jリーグをとりまく職業を考える

9月1日

第4回:職業と「意志」「役割」「能力」の関係を考える
ゲスト:マーケティング部ファンディベロプメントG 遠藤友貴彦
ゲスト:東洋グリーン株式会社 田中篤史 様

11月17日

第5回:自分のキャリアイメージプランを考える
ゲスト:藤井陽也 選手

講座ではスクールグループ所属の大長亮がファシリテーターを務めました。
選手・保護者・スタッフ全員が関わり合い、テーマに沿った個人の考えを発表したりグループで話し合い他の意見を取り入れたりと様々な角度や視点から物事を捉えることにもチャレンジしました。

クラブ経営の成り立ちやJリーグに関わる職業を学んだ選手たちは、「多くの方々に支えられてサッカーができている」、「地域との関わりが大切」などといった意見もあり、自分たちが所属するJクラブという立ち位置を再認識したと思います。

そして、第5回の講座にはゲストとしてトップチームで活躍する藤井陽也選手が参加してくれました。なんと藤井選手も中学生年代の時に「Jリーグ版よのなか科」を受けていた側の選手です。数年後、ゲストとして出演することになり、本人も感慨深い想いもあったと思います。インタビュー形式で進行し、選手・保護者からの質問にも答えてもらいました。藤井選手は選手・保護者からのさまざまな質問に真剣に考え、丁寧な言葉で話す姿はアカデミー選手にとって、アカデミー出身のプロサッカー選手として良きお手本として映ったと思います。そんな藤井選手のメッセージの中では、「ジュニアユースの時から常に明確な目標をもって練習に取り組むことの大切さ」、「チャンスはいつ来るか分からない、そのチャンスをものにするためにも日々の練習を全力で取り組むこと」、「サッカー選手になるためにも勉強は欠かせない」、「周りの親やコーチなど多くの人の支えがあり、自分がサッカーをできていることを自覚し、感謝すること」など、中学1年生の選手にとってなかなか気がつきにくいことも伝えてくれました。そんな藤井選手の言葉を聞くアカデミー選手の顔は真剣で、アカデミー選手の心に届いていたと思います。

最後は、大長ファシリテーターから
「今サッカーで上手くいかなくて悩んでいる選手や自信がなくてプロサッカー選手になりたいと明確に目標をもてていない選手も多いと思います。そんなみんなが、今回のよのなか科を通して、さまざまな人の仕事の話を聞き、豊田スタジアムで働く人や選手のロッカールームに入り、多くの事や物に触れることによって、プロサッカー選手になるための道筋が少しでも明確になってくれたら嬉しく思います。みんなの今後の活躍を期待しております。」と話しエールを送り、よのなか科全日程が終了しました。

グランパスU-13の選手たちは、この「よのなか科」を通して様々な想いや考え方、また将来の夢について真剣に向き合う貴重な機会になったと思います。日々の厳しいトレーニングに耐え、自分たちが描いた将来プランに向けて、これからも一層頑張って取組んでくれることを期待したいと思います。