名古屋グランパスU-14スペイン遠征レポート(2019年8月20日~8月27日)
名古屋グランパスU-14は、8月20日~8月27日までスペイン遠征を実施し、8月23日~8月25日の間、マドリードで開催された『Madrid Youth Cup 2019』に参加しました。
なお、本遠征費用の一部は、「名古屋グランパス後援会」様から支援していただいている「アカデミー活動支援金」を活用し、遠征を実施しております。
日頃より「名古屋グランパス後援会」の皆様には、未来ある子どもたちへ「アカデミー活動支援金」としてご支援いただき、選手・スタッフ一同心より御礼申し上げます。
大会期間
8月23日~8月25日(3日間)
試合結果
予選グループ
- vs モラタラスU-14 ○2-0(2-0/0-0)得点者:石橋郁弥、源平倭人
- vs ラージョ・バジェカーノ △1-1(1-1/0-0)得点者:源平倭人
- vs レガネス ○3-0 ○3-1(1-1/2-0)得点者:源平倭人、鈴木陽人、内田康介
※2勝1分 予選リーグ1位通過
決勝戦
- vs レアル・マドリード ●1-5(1-3/0-2)得点者:鈴木陽人
総合順位
優勝:レアル・マドリード 準優勝:名古屋グランパス 3位:ラージョ・バジェカーノ
★1日目(8月20日)
中部国際空港から旅立ち、約18時間かけてヘルシンキ経由でマドリード空港へ移動しました。そこから、バスでホテルへ移動。
現地時間で21時を過ぎておりましたが、疲労回復も含め夕食をとり、就寝しました。
★2日目(8月21日)
スペインへ到着して2日目。午前中はトレーニングを行いました。長い移動や時差などをふまえ、ランニングやストレッチ、ボール回し、シュートなどで身体と頭に刺激を入れました。
午後は、リーガ・エスパニョーラに所属するマドリード州のヘタフェCFのU-15と練習試合を行いました。
結果は1-3(0-2/1-1)得点者:鈴木陽人
1学年上の相手との試合で、寄せの速さにとまどうところもあり、試合は負けてしまいましたが、グランパスU-14も意図的にボールを保持・前進し、いくつかの決定機を作ることができました。ハーフタイムには自分たちで話し合いをしたり、ホテルに戻ってから選手が試合の映像を見せてくださいと言って、自分たちで振り返りをしたりと大会に向けて高いモチベーションで過ごすことができました。
明日は、午前中、大会に向けてトレーニングを行い、午後はマドリードを観光します。ピッチ内だけでなく、ピッチ外でも多くの刺激、経験を得られるよう充実した1日を過ごしたいと思います。
★3日目(8月22日)
午前中は、明日から始まる大会に向けてトレーニングを行いました。緊張感のある集中したトレーニングができました。
午後は、マドリード市内を観光し、各々家族や友達などにお土産を購入。
グランビア通りやプエルタ・デル・ソル(太陽の門)、そしてアトレティコ・マドリードのファンショップなどへ行き、お土産を買ったり、歴史的建造物を観賞しました。
明日は、午前中レアル・マドリードの本拠地エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウのスタジアムツアーに行きます。
そして、明日の午後から大会が始まります。初戦は、18時キックオフ、相手は大会の主催者チーム「モラタラスU-14」と試合をします。
★4日目(8月23日)
午前中は、レアル・マドリードのホームスタジアムである、エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウに行きました。約8万1000人収容の大きなスタジアムに、選手たちはとても興奮していました。スタジアムツアーに参加して、100年以上の歴史のあるクラブに触れることができました。レアル・マドリードの監督、コーチ、選手が座るベンチに座ったり、ロッカールームに入ったりと、選手たちはとても貴重な経験をすることができました。
レアル・マドリードのファンショップでは、みんな家族や友達のお土産を購入しようと必死になって店内を歩き回っていたのがとても印象的でした。
いよいよ大会開幕。
第一試合目の相手は大会主催者チームでもある、モラタラスU-14。
ボールを保持して多くの時間攻め、2-0(2-0/0-0)で勝利しました。
得点者:石橋 郁弥、源平倭人
★5日目(8月24日)
グループリーグ第2戦。11:00キックオフ vsラージョ・バジェカーノ
結果 1-1(1-1/0-0)得点者:源平倭人
前半、源平のミドルシュートが決まり先制するものの、前半最後のコーナーキックから、ヘディングシュートを決められ、1-1で後半へ。
後半もグランパスU-14らしくボールを保持し、チャンスを作るものの、決め切れず1-1で試合終了。
午後は、ホテルでリラックスし、夜は、リーガ・エスパニョーラを観戦しました。
今シーズンのレアル・マドリードホーム開幕戦。相手はバジャドリード。
サンティアゴ・ベルナベウで6万3000人の観客と共に、選手たちは、世界トップレベルの選手たちのプレーを観戦しました。
明日は、大会最終日。10:00キックオフでレガネスと予選リーグ第3戦を行います。勝てば首位通過が決まります。
★6日目(8月25日)
グループリーグ第3戦。10:00キックオフ vsレガネス
勝てば予選リーグ1位通過が決まります。
結果 3-1(1-1/2-0)得点者:源平倭人、鈴木陽人、内田康介
前半立ち上がりに失点するものの、全員が強い気持ちを持ち、勝利・ゴールを目指して、逆転することができました。
予選リーグ1位通過で、夜レアル・マドリードと決勝戦を行います。
午後は、ホテルでリラックスし、20:00キックオフの試合へ備えました。
決勝の相手は、名門のレアル・マドリード。
結果 1-5(1-3/0-2)得点者:鈴木陽人
個人、グループでも力の差を痛感しました。
グランパスU-14らしく、保持、前進する場面もありましたが、シュートまでなかなかいけなかったです。
選手たちは、試合後、涙を流し悔しがっていました。
予選から、素晴らしいチームと選手たちはタフに戦い、準優勝という結果で大会を終えました。
★総括
今回のスペイン遠征を通じ、日本では経験できない様々な経験をすることができました。飛行機移動、時差、食事など環境面も普段とは違ったもので、初めて経験する選手もいました。
対戦相手には、日本では経験することのできないフィジカルの強さやスピードの速さが突出した選手もおり、戸惑う場面もありました。また、球際でのこだわり・激しさ、勝利への執着心、表現力、勝つために相手の弱点を自分たちで見抜き、それを実行する力なども、日本では感じられなかった部分です。予選リーグでは、どの試合も簡単な試合はなく、ギリギリの戦いを勝ち上がり、決勝でレアル・マドリードと戦うことができたのは、非常に良かったです。サッカー理解、技術、個人戦術、駆け引き、ゴールへ向かう姿勢など多くのことを体感したと思います。
一人ひとりがスペインで感じたことは様々だと思います。この「様々」な部分を日本に戻ってから、取組む意識や実行に移し、サッカー人として更に成長することを期待しています。
スペイン遠征参加スタッフ・選手一覧
[団長]山口 素弘
[監督]稲垣 順
[コーチ]井口 大輔
[トレーナー]湯山 諒平
[選手]石橋 郁弥
[選手]内田 康介
[選手]大田 湊真
[選手]岡本 大和
[選手]源平 倭人
[選手]佐藤 俊哉
[選手]佐藤 柚太
[選手]新山 千斗
[選手]鈴木 斗憂
[選手]鈴木 陽人
[選手]竹内 耕平
[選手]道白 優斗
[選手]那須 奏輔
[選手]野田 愛斗
[選手]日浅 偉吹
[選手]樋口 凛人
[選手]那須 琳斗
[選手]山田 煌人