「Jリーグ版よのなか科」の模様
Jリーグでは、2010年よりJリーグの人材育成活動における選手教育の新たな取り組みとして、「キャリア・デザイン・サポートプログラム(Jリーグ版〔よのなか〕科)」を実施しています。
これは、プロの競技者を目指す人材にとって適切な"キャリア"についての考え方や心構え、社会人として適切な就労観や職業観の醸成を目的に実施するもので、将来、地域で活躍、貢献できる人材の育成を目指しています。
名古屋グランパスでは、2013年度より「Jリーグ版よのなか科」を実施しており、今回で5回目の取り組みとなります。今年はジュニアユースU-13(中学1年生)の選手19名を対象に行いました。講座は全5回のプログラムとなっており、テーマは下記となります。
名古屋グランパスでは、2013年度より「Jリーグ版よのなか科」を実施しており、今回で5回目の取り組みとなります。今年はグランパスU-13(中学1年生)の選手19名を対象に行いました。講座は全5回のプログラムとなっており、テーマは下記となります。
■8月5日
第1回:Jリーグをとりまく"お金"から仕組みを考える
○ゲスト:代表取締役社長:小西 工己
■8月13日
第2回:Jリーグがめざすものを考える
■8月26日(2回分開催)
第3回:Jリーグをとりまく職業を考える
第4回:職業と「意思」「役割」「能力」の関係を考える
○ゲスト:スタジアムDJ YO!YO!YOSUKE
○ゲスト:広報グループ 西村 弘司
■9月3日
第5回:自分のキャリアイメージプランを考える
○ゲスト:杉森 孝起
講座ではアカデミーグループ所属の坂本亮史がファシリテーターを務めました。
保護者も全5回とも多数出席していただき、選手・保護者・スタッフ全員が関わってテーマに沿った個人の考えを発表したりグループで話し合い他の意見を取り入れたりと様々な角度や視点から物事を捉えることにチャレンジしました。
クラブ経営の成り立ちやJリーグに関わる仕事を学んだ選手たちは、「多くの方々に支えられてサッカーが出来ている」「いろんな人に感謝してプレーしていきたい」「Jクラブは試合をやっているだけではない」などといった意見もあり、自分達が所属するJクラブという立ち位置を再認識したと思います。
そして第5回目にはサプライズゲストとしてトップチームで活躍する杉森孝起選手が登場!子供達や保護者から大きな拍手とともに会場の雰囲気は盛り上がりました。
小学3年生からグランパスのアカデミー組織で育った杉森選手は、後輩に向けて「自分も当時、コーチや保護者から言われていたのですが、サッカーだけでなく勉強も家のこともしっかり両立することがプロサッカー選手になる為に大事なことだと思っています。時間を上手く使う事はとても難しいですが、その経験が必ず自分に跳ね返ってくるので頑張ってほしいです。また自分はブラジルワールドカップのサポートメンバーとして日本代表に帯同しましたが、選手達のプレーに対する意思が想像を遥かに超えて高かったです。自分もそれからサッカーに対する意思(取り組み)が変わりました。アカデミーの選手達も一つ一つのプレーを大切にしてほしい」と自身の体験を踏まえながら熱く語ってくれました。
最後に坂本ファシリテーターから、「大きな夢をかなえるには、才能や努力も大事ですが、どうすれば夢をつかめるかを考えること。そしてそれを表現することが大事です。周りの人たちに感謝して日々のトレーニングを頑張ってほしい」と話しエールを送り、よのなか科全日程が終了しました。
U-13の選手達は、この「よのなか科」を通じて様々な想いや考え方、また将来の夢にどうすれば近づけるかを考える貴重な機会になったと思います。日々のトレーニングを100%の力を出し切って自分たちが描いた将来プランに向けて、これからも頑張って取り組んでくれることを期待しています。