「Jリーグ版よのなか科」の模様
Jリーグでは2010年度よりJリーグの人材育成活動における選手育成の取り組みとして、「キャリア・デザイン・サポートプログラムJリーグ版よのなか科」を実施しています。
このプログラムは、プロの競技者を目指す人材にとって適切な"キャリア"についての考え方や心構え、社会人として適切な就労観や職業観の醸成を目的に実施するもので、将来、地域で活躍、貢献できる人材の育成を目指し、今年度も、J1・J2クラブにJ3クラブを加えた多くのクラブで開催されています。
そして、名古屋グランパスでも、「Jリーグ版よのなか科」(全5回)がをジュニアユースの選手たちを対象に実施され、10月18日(日)には最終回となる第5回、"自分のキャリアイメージプランを考える"をテーマに、保護者の方々も参加した講座が、みよし市ふれあい交流館において開催されました。
講座ではスクール・普及Gの杉野ファシリテーター(進行役)から、元名古屋グランパスで現日本代表の本田圭佑選手の幼少時代の文集が紹介され、『自分の将来を具体的に思い描くことが大事』ということが伝えられました。
選手たちは、5年後の自分がサッカー選手として、所属チームの監督やチームメイトは勿論、サポーターやメディア等、自身を取り巻く人たちにどのように評価されているかを思い描き、最後はグループごとに発表も行いました。選手たちはお互いの方向性を共有し刺激し合うことで、"プロサッカー選手になる"という強い意志を再確認できたのではないでしょうか。
また、サプライズゲストとして名古屋グランパスU18よりトップチームへ昇格し、今やチームにとって必要不可欠なレギュラーメンバーとして活躍している磯村亮太選手が登場。自身のジュニアユース当時の思い出やトップに昇格してここまでにあった様々な苦労話や印象に残った事などを、後輩に向けて熱く語りました。
杉野ファシリテーターから"14才時の自分のイメージ"について聞かれた時には、「トレーニングはすごくやったと思います。ただ、今思えばもっとヘディングとか球際での強さを身に付けておけば良かった。」と本音を語り、プロに上がってから足りなかったこと反省するのではなく、それを早くに見い出し、今のうちから意識してやる事が重要だと言うことが伝えられました。
ジュニアユースの選手達は、トップチームで活躍する磯村選手の話しに真剣な表情を見せながら聞き入っている様子でした。今後は、これまで以上に高いモチベーションを持って、自身の目指す夢に向かってより高いステージに向かって、将来をしっかりと見据えたトレーニングやゲームに臨んでくれることでしょう。