GRAMPUS SOCIO PROJECT 第4弾|GOODS SOCIO PROJECT 1日目
グランパスファミリーと共にクラブの未来を創る「GRAMPUS SOCIO PROJECT」。2023年の新エンブレム制作を皮切りに、第4弾となる今回は「誰もがもっと笑顔になれるグランパスグッズを考える」をテーマとしたプロジェクトが始動しました。
会場は名古屋駅前、大名古屋ビルヂングにあるオフィス家具などのメーカー、株式会社オカムラが運営する共創空間・Open Innovation Biotope "Cue"。普段から身の回りにある「グッズ」がテーマということもあり、公募で集まった約40名の皆さんも、さまざまなアイデアを事前に考えて今回のプロジェクトに臨んでくれたようです。
さらに気分を上げて対話ができるよう、会場内には昨季タイトルを獲得したJリーグYBCルヴァンカップのトロフィーや、今年の「鯱の大祭典」で選手が着用する記念ユニフォームなどを展示。多くの方が記念撮影をしたり、記念ユニフォームを間近で見たりと目を輝かせながら楽しんでいました。
今回はグッズを担当するMDグループのクラブスタッフも参加。それぞれのスタッフの自己紹介のあと、イントロダクションとしてグランパスソシオプロジェクトの目的やミーティングの進め方を説明。今回特に大事にしているポイントは2つで、一つ目は「対話」。他の人の意見を否定したり、自分の意見を押し付けたりするのではなく、他者を尊重しながらより良いアイデアになるように話を進めていくこと。そして、もう一つは「バックキャスティング」です。
バックキャスティングとは「いまこうだから、今後こうなるだろう」(フォアキャスティング)ではなく、未来を先に思い浮かべて「こうなりたいから、こうしよう」と、描いた未来から逆算して考えるアプローチのこと。グッズの中には製作期間の短いものもあれば、長くかかるものもあります。もちろん製作者や他企業との調整などさまざまなハードルもあります。しかし、今回のミーティングではではそうした現実的な問題は一旦は考えず、そして現在のトレンドにも捉われすぎず、「どんなものがグランパスファミリーを笑顔にさせるのか」と自由に考えることで、これまでにない発想でグッズを考えることを目指しました。
まずはウォーミングアップとして1対1から対話を進め、輪を広げてグループでの対話を行っていきます。対話のテーマは「みなさんのグッズの楽しみ方」。最初から直接的なグッズアイデアを提案するのではなく、アイデアが広がるように土台作りをしていきます。グッズはスタジアムではもちろん、日常生活の中で使えるものもあり、身の回りにあるグッズを書き出していくと、あっという間に用紙が埋まっていきました。
続いて「自分と似たグッズの楽しみ方をしている人」や「素敵なグッズの楽しみ方をしている人」など、似た考え方を持っている人同士でグループを編成し、対話を深めていきます。グランパスでグッズを担当しているスタッフが、グッズ開発の流れやマル秘話などを伝えると、普段では知ることのできない裏話に多くの参加者が感心を寄せていました。
その後は「グッズの楽しみ方にまだ気づいておらず、これから気づいてほしい人」という架空の人物を設定し、その人物を深掘りしていくことで、どんなグッズがその人をもっと笑顔にできるかを考えていきます。ここでも無数のアイデアが飛び出しました。
次は、そのたくさんのアイデアの中から2~3個をピックアップし、「どんな形・色・大きさ・デザイン」なのか、対話しながら描いていきます。これまでにグランパスが作ったグッズはおよそ3,700アイテム。果たして「誰もがもっと笑顔になれるグランパスグッズ」の芽は出てきたのでしょうか。
アイデアの中には、秀逸なネーミングでスタッフを感心させたものや、これまで検討していなかったものもありました。発表された案以外にもこの日に出た全てのアイデアに目をとおし、8月に行われる第2回のミーティングでは数点のサンプルを作成予定。プロジェクトメンバーの意見を聞いてさらに良いグッズとなるようにブラッシュアップし、そしてプロモーションの方法も検討を進める予定です。今回のアイデアを元にできたグッズは今シーズン中の販売を目指しています。
参加者の声
りなさん(女性・20代)
「GRAMPUS SOCIO PROJECTに参加するのは2回目です。グッズは普段から付けていて、『こういうものがあったらいいな』とよく想像していました。今回その思いをグランパスのスタッフに伝えることができ、すごくいい機会になりました。今は帽子をはじめシンプルなものが多いので、そこに付けるワッペンであったり、チケットホルダーの紐も自分なりに可愛くアレンジできるようなグッズがあったらいいなと思っています。商品化されたらうれしいですし、グランパスファミリーでない人にも『私が作ったグッズだよ』と宣伝して、グランパスファミリーを増やしたいと思います。」
みずさん(女性・20代)
「第1弾以来の参加で懐かしい感じがしています。みんなが意見を楽しく言い合う雰囲気は変わらないですけど、エンブレムは重大な責任感がありました。もちろんそれも楽しかったですけど、今回はグッズということでより楽しく対話ができました。私は将来の夢としてグッズを作りたいと思って専門学校に通っていたので、自分の経験が生かせると考えて応募しました。スタジアムでは、いろんな意見を持つグランパスファミリーの皆さんと一つのことについて話し合う機会がないので、とても楽しくできました。」
Kuriくん(男性・中学生)
「グッズは身近なものであったほうがいいと思ったし、逆にグッズを身近に思えていない人もいると思うので、僕が参加してグッズを身近に思って使ってくれる人が増えるといいなと思って参加しました。今あるものでも意外と身近に使えるグッズがあると知って面白かったし、新しいアイデアも聞けて面白かったです。例えばテーマパークでもそうですけど、お土産を買ったり、アトラクションに乗ったりする体験もすごく貴重な宝物になると思ったので、サッカーやグランパスでも同じことができるといいなと思って体験型のアイデアを考えました。自分の意見が採用されたらもちろんうれしいですけど、そうじゃなくてもみんなで創り上げたものだから、それが形になるのは楽しみだし、うれしいです。」
れんきくん(男性・小学生)
「たくさんの人の意見やみんなの考えを聞いて、『いいね』と思ったものが多くて楽しかったです。今日みんなが考えたグッズができたら、いろんな人たちに使ってもらいたいです。」
ゆずはさん(女性・小学生)
「こういうプロジェクトは楽しいだろうなと思い、初めてGRAMPUS SOCIO PROJECTに参加しました。すごく盛り上がったし、自分が考えたこともない案もあって楽しかったです。日常で使えるグッズがあったらグランパスのことをもっと知ってもらえると思ったので、そういったアイデアを中心に案を出しました。みんなが出した意見の中から一つでもグッズになったらいいなと思います。自分のじゃなくて他のグループの商品でも楽しみです。」
まいさん(女性・40代)
「GRAMPUS SOCIO PROJECTに初めて参加しました。最初はどんなものなのか分からず、ホームページで過去のものを見て予習をしてきましたが、グランパスグッズが大好きな娘がいるので、そういったものに関われたらいいなと思って参加しました。幅広い年代の方とお話しできて発見がありましたし、目からうろこのことばかりで勉強になりました。グランパスは日常を忘れて没頭できるところがいいですね。みんなの視点がすごくてどれも使いたくなるようなものばかりでした。商品化に期待しています。」
加藤さん(男性・40代)
「グッズはすごくワクワクするものなので、その製作に関わりたいと思って参加しました。グランパスのグッズを身に付けたり、楽しんだりしていただいて、1人でも多くの人が笑顔になれるように、次も皆さんと楽しんで素敵なグッズを作れたらと思います。次回も楽しみです。」
久岡伸功さん(株式会社オカムラ・Open Innovation Biotope "Cue"コミュニティマネージャー)
「皆さんの熱量が高く、大きなグランパス愛を感じました。私もメンバーに入れさせてもらって、自分たちのグループの中で話し合っていたフレグランス、選手の香水は商品化してほしいなって思いました。中学生の方の『体験を買いたい』という、グッズを買うために選手と何か体験ができればという案はすごく共感できて、それができるといいなと感じました。」
スタッフの声
ファンエクスペリエンス部MDグループ:大内田勇貴グループリーダー
─最初から対話が盛り上がっていました。
「そうですね。普段我々が販売しているものを皆さんが身に付けてきてくれたので、それだけでも熱量が十分伝わりました。初めて会った人たちでも盛り上がって意見交換ができ、グランパスを軸に仲良くなってもらえるというのは素晴らしいことだなと思いました。」
─気になったアイデアは?
「いくつかあります。ただ、採算という面で実際に商品化できるかどうかという部分もあります。最終的にどういったグッズにするのか、クラブ内でも対話を重ねて決めていきたいと思います。また、商品のネーミングという面でも面白いものがありました。それは我々にとって足りていなかった部分なので、参考にさせていただきたいなと思っています。」
─8月にはサンプルが完成します。タイトなスケジュールで進めていく形となりますね。
「グランパスファミリーの皆さんに、タイムリーにその商品を手に取ってもらいたいという思いがあるので、普段の商品企画もタイトなスケジュールの中で進行しています。すごく多くのアイデアが出ましたが、次回開催に間に合うサンプルは限られるかと思います。そこからブラッシュアップしてもらい、私たちもしっかりとキャッチアップしたいなと思います。2回目はプロモーションもテーマになっているので、どうやってお客さんに情報を届けるのかも考えたいです。いろんなアイデアが出てくると私たちの業務の幅も広がると思うので楽しみにしています。」
─参加したメンバーの誰もが楽しそうでした。
「そうですね。本当にたくさんのアイデアが出たので、なかなか絞り込めないですけど、『誰もがもっと笑顔になれるグランパスグッズ』というのは、普段の商品開発においても必ず意識していることです。今日出たアイデアは、最終的にたくさんの方に笑顔になってもらえるものばかりでした。どのグッズが出ても楽しく、笑顔になってもらえるアイテムになると確信しています。」