GRAMPUS SOCIO PROJECT 第二弾|U-15 SOCIO PROJECT 1日目

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「次の30年の未来に向けて、グランパスファミリーの皆さんと共にクラブの未来を創っていく」、その誓いを込めて、2023シーズンより発足した「GRAMPUS SOCIO PROJECT」。
プロジェクトの第一弾では、クラブの象徴となる「エンブレム」、そして同時にグランパスファミリーとして大切にしていきたい価値観、「グランパス ファミリー ステートメント」や「グランド パーパス」を、数多くの皆さまと対話を重ねながら策定いたしました。

今回実施するプロジェクトの第二弾は「U-15 SOCIO PROJECT」と題して、「子どもたちがもっと笑顔で楽しめるグランパスを考える」をテーマに、小学4年生から中学3年生までの子どもたちとその保護者の方と対話していきます。そこから生まれたアイデアを近い未来に実施していきたいと考えています。

6月16日(日)、豊田スタジアムで第1回SOCIOミーティングを開催し、およそ20組の親子にご参加いただき、第一弾のプロジェクトメンバー9名にファシリテーター(会議中のコミュニケーションを促し、考えをまとめる役)としてご協力いただきました。

第一弾のSOCIOプロジェクトメンバーの皆さん

「前回、私は一人で参加しましたけど、たくさんの仲間ができました。今回は子どもたちも一緒ということで、私も母親として子ども目線の意見に興味がありました」と、今回参加した理由を語ってくれたのはおにぎりさん。経験値のあるファシリテーターがいるのは心強い限りです。

受付後、まずはスタジアムツアーを実施しました。普段は入れない試合日のスタジアム内部を見学。記者会見場で席に座って記念撮影をしている方がいたり、試合中継で映る入場前に選手が集まるエリアを実際に目にして、皆さん興奮気味に写真を撮影されていました。試合当日のロッカールームは、これから選手が実際に使うということもあって、緊張感が漂っていました。

ミーティングは子ども4人の5グループと、保護者4人の5グループの計10グループに分かれ、各グループにファシリテーターが1名ずつ加わりました。まずは選手たちと同じようにウォーミングアップからスタート。とは言っても体を動かすのではなく対話のウォーミングアップ。2人1組になって「好きな選手は?」というテーマから始まり、「5年前、想像もしていなかったけど今起きていることは?」、そして「5年後の2029年にはどんな想像できないことが起きていますか?」をテーマに話し合い、お互いを知るきっかけを作るとともに、未来思考の練習を行いました。

さらに進んで今度はグループでの対話。「10年後の2034年、今よりもっとグランパスが身近にある世界は、どんな世界?」をテーマに話し合いました。付箋にそれぞれが想像したことを書き出していきます。「学校や町中でもっと身近にグランパスがある世界」、「もっと選手とふれあえる世界」という子どもたちの願いや、「息子がグランパスに加入」という子どもの夢を見守る親御さんらしい願いもありました。

そして、いよいよ本題に移ります。テーマは「友だちを誘ってみたくなるグランパス・友だちが来たくなるスタジアムを考える」。これもまずはそれぞれがアイデアを付箋に書き出し、グループで対話をします。その中から気になったものをいくつかピックアップして、今度はアイデアスケッチシートに落とし込みます。そして更にイメージしやすいようにイラストを描いたり、写真の切り抜きを貼り付けたりして、1つの企画案として大きなシートにまとめました。

約1時間にわたるグループワークの後、各グループごとに作成したものを発表していただきました。厳選されたアイデアはどれもユニークなものばかりで、大人がうなる子どもならではの発想や、大人だからこそ感じるものなど千差万別。「子ども限定の観戦エリアを作る」、「子どもが自由に応援しながら観戦できるエリアを作る」といったアイデアや、子どもたちに人気のテレビ番組のようなイベント、スタジアム内に隠れている選手やマスコットを探し出すイベント、永井謙佑選手と100メートル競走(ハンデ付き)など、たくさんのアイデアを発表していただきました。

今後は、この日挙がったアイデアを基に立案された企画を7月28日(日)に行われる予定の第2回SOCIOミーティングでブラッシュアップして、今シーズン中の実現を目指していく予定です。

参加者コメント

  • あやさん(小学5年生・女子)
    「自分もグランパスの未来に関われたらいいなと思って参加しました。自分の意見をしっかり出せたし、他の人の意見も聞けたので良かったです。やってほしいなと思ったのは子どもの応援席。チームには優勝してほしいし、グランパスファミリーのみんなで、グランパスの未来を創っていけたらいいなと思います」
  • ぴかりんさん(小学5年生・女子)
    「みんながすごくグランパスのことを想っているのがよく分かったし、いろいろな意見が出るから面白いなと思いました。グランパスの未来が明るくなったら楽しいし、グランパスが大好きだから、優勝はもちろん、みんなが笑顔になれるようなグランパスになってほしいなと思いました」
  • BIKIさん(中学3年生・男子)
    「前回のSOCIO PROJECTも参加しました。普段はスタジアムに来てサッカーを観ている側で、こうした企画を考えるのは初めてだったので、企画してくれている人の立場や視点で考えるのは難しかったですけど、すごく楽しめました。考え方が人それぞれで、面白いアイデアがいっぱい出たと思います。自分たちが将来大人になった時に、自分の子どもがグランパスを好きになってくれるようなクラブになればいいなと思います」
  • とよさん(保護者・男性)
    「高校生の頃から30年くらいグラサポをやっているので、『好きなクラブのために力になれることがあれば』と思って子どもと参加しました。第一弾もそうでしたが、本当にこの場で話したことが実行されていくということを子どもも理解していて、ずっとあれこれと考えて今日に臨みました。子どもの意見と大人の意見で差があったし、大人では無理だなと思ってしまいがちなアイデアでも子どもは出してくるので、その『無理じゃないかな』を乗り越えて、実現されることを楽しみにしています」
  • わたなべさん(保護者・男性)
    「いつもはイベントに参加する側ですけど、こういう意見を発信する側に関われることはあまりないので、ぜひと思って参加しました。とても楽しかったですし、全員の根底には『クラブのことが好き』ということがあるので、共通した思いを基にいろいろなアイデアが出てきて勉強になったというか、非常に貴重な機会になりました。やってほしいと思ったのは子どもたち目線で出たアイデアですね。それが本当に子どもたちがやってほしいことだと思います。難しいところもあると思いますけど、なるべく近い形で実現していただけたら、子どもたちが将来、『あの企画でいろいろ話し合ったんだ』と語り継げるようになって、子どもの未来にとってもすごくいいことなのかなと思います」
  • ユーカリさん(保護者・女性)
    「娘の希望で参加しました。いろいろな意見が出て面白かったですね。私のグループはお父さん方が多かったので、やっぱりお父さん目線になるし、他のお母さんばかりのグループは母親目線になっていて各グループの色が出たと思います。子どもたちは頭が柔軟で、『そんなことできる?』と思うこともありますけど、アイデアとしてはすごく面白かったです。また違った形で一歩踏み込んで参加できて、実現されるものが自分のアイデアではなくても『あの場所に参加した。あの場所で話をしたね』って、子どもが将来すごく誇らしく思えると思います。普段試合を観に来ていない人にもグランパスがどんどん広まるように、いいアイデアを出せたらと思います」
  • おにぎりさん(ファシリテーター・女性)
    「子どもたちのアイデアは大人が想像するものよりも柔軟で、本当にいろいろな意見が出てきて、楽しそうなスタジアムをイメージすることができたので、参加して良かったなと思います。子どもたちは『選手たちともっとふれあいたい』という気持ちが大きいみたいで、いつでもどこでも会いたい、学校に来てほしい、自分たちの地域にもっと密着してほしいという意見が多かったですね。私自身、遠いところから来ているので、"身近"ということがキーポイントなのかなとも感じました。子ども目線のプロジェクトですけど、子どもがスタジアムにいるということは大人もいるということになるので、グランパスファミリー全体で楽しめるスタジアムに近づいていったらいいなと思います」

共創アドバイザー協力: Future Sessions 上井雄太氏