「グランパスサマークリニック」の模様
8月25〜27日の3日間、普段、トップチームが公式戦を行っている豊田スタジアムの北側、芝生広場グラウンドにおいて「グランパスサマークリニック」が実施されました。このクリニックには小学1〜3年生が参加し、名古屋グランパススクールの前迫・磯村・今井・小野・山路・本田の6コーチの指導の下でトレーニングを行いました。
学年が上がってゆくにつれて必要となる本格的な技術の獲得や戦術の理解を少しでも習得しやすくするため、コーディネーション(体の動かし方)のトレーニングメニューを中心に、対人プレーや試合を取り入れながら能力を高めて貰おうという狙いで実施された今回の短期スクール。
初日となったこの日は、台風の影響もあって、午前中は雨が降り続いていましたが、午後に入ってようやく収まりを見せ始め、少し風が強かったものの、サッカーをするには程良い、過ごしやすい気温の中での実施となりました。
夏休みも残り1週間を切り、そろそろ通常の生活モードへと気持ちを切り替えなければならないこの時期ですが、まだまだ夏休みを楽しんでいるのか、参加したちびっ子たちは穏やかな様子を見せ、リラックスした雰囲気の中で、まずはウォーミングアップをスタートさせました。
コンディションが整った後は、攻守に分かれて1人対1人や2人対2人での場面を想定したトレーニングメニューに取り組みました。
まずは対人プレーを体で覚えて貰うため、ボールを手で持って対峙し、鋭い切り返しを見せて相手のゴールを狙っていました。そして徐々にコツを掴み、体にキレが出てきたところで、本格的に足を使ってボールを動かしながらチャレンジしました。
最後に行われたゲームは、ピッチの外からの「前を向いて。スペースは何処にある?周りをもっと使って!」と、厳しい声と共に様々な指示が飛んでくるため、ピーンと張り詰めた緊張感のある内容となっていました。
参加したちびっ子たちからは開始の前に見られた様なのんびりとした雰囲気は全く消え去り、これからの3日間のトレーニングで出来るだけ多くの事を習得しようと、初日とは思えない様な気合いの入った表情を見せながらハードなプレーを続けていました。
この日は参加したちびっ子たちの保護者の方々を対象に、豊田スタジアム内において、名古屋グランパス管理栄養士:河村美樹氏による「サッカー選手の身体づくりと食事」をテーマにした栄養講習会が行われました。
お子さんたちが丈夫な体を作るための食事や栄養の摂り方等、実際にチームで出しているメニューや評判の良いメニューや食材を紹介。保護者の方々は、日頃の『食』に対する悩みを少しでも解消しようと、熱心にメモを取りながら真剣な表情を見せて聞き入っていました。
また昨年一杯で現役選手を引退、今季より社員となったホームタウン営業部:中村直志も参加。プロのサッカー選手を目指していた小学生の頃から、長い間、トップチームの選手としてプレー出来た選手時代迄、"しっかりと食事をしてきたこと"が常に重要だったことを伝えようと、熱く語っていました。