月刊グラン10月号のご紹介[ピサノ アレクサンドレ 幸冬堀尾選手インタビュー]
J1デビューからわずか2カ月でサムライブルーのユニフォームに袖を通した。身長197センチという恵まれた体格と同様に、ピサノアレクサンドレ幸冬堀尾は規格外の成長を見せている。もちろん彼のサクセスストーリーは始まったばかり。厳しいチーム内競争をベースに、名実ともに"名古屋の守護神"と名乗れるよう努力を惜しまない。
チャンスをつかみ駆け上がった
強運の持ち主かもしれない。5月3日、国立競技場で行われた清水エスパルス戦。主戦GKのシュミット・ダニエルの負傷でピサノに先発の出番が回ってきた。それまでコンスタントにベンチ入りはしていたものの、J1のピッチに彼が立つのは初めて。それでも沈着冷静なパフォーマンスで守備陣をコントロールし3-0のクリーンシートで勝利を収めると、チームは波に乗り5月6月の快進撃につながった。
─この夏はJ1デビューから日本代表まで急激に環境が変化していますが、楽しくサッカーができていますか。
はい。もちろん楽しく刺激もありながらサッカーができています。そこからちょっと期間も空いたので、いろいろと頭も整理できてきました。
─数ある出来事の中で一番驚いたことは何ですか。
びっくりしたことで言えば、(日本)代表に選ばれたことがやっぱり一番ですね。今シーズンはまず試合に出ることを目標にしていたので、もちろんいずれは代表にという気持ちはありましたけど、開幕前にはまったく想像できないことでした。
─きっかけは5月3日の清水戦でした。その時の状況を教えてください。
遠征先で朝食に行ったときに、ダンくん(シュミット)がプレーできないと聞いて、そのすぐ後に楢さん(楢﨑正剛GKコーチ)から「今日、先発で行くぞ」と言われました。選手の間でももしかしたらといううわさはあったんですけど、決定事項として言われたのは楢さんからでした。
─その時はどんな思いになりましたか。
もちろんびっくりしましたけど「チャンスが来たな」っていう感じですね。
─リーグ戦に出場する準備はできていたようですね。
そうですね。練習からいろいろ考えて取り組んでいましたし、もちろんフィールドプレーヤーのサポートがあったことで、いい結果につながったと思います。ただ実際にピッチに立って結果を出すということも大事ですけど、あまりそれを考え過ぎずに、とにかく今自分ができる100%の力を出そう、試合で自分を成長させようという意識で清水戦に臨みました。
─長谷川健太監督からはどんな話がありましたか。
楢さんに言われた後にすぐ健太さんに呼ばれて、どちらからも「個人として見ればすごいチャンスだし、本当に思い切りやってしっかりチームを勝たせてほしい」と言われました。
─開幕前の沖縄キャンプでは、シュミット選手のケガもあってずっと主力組でプレーをしていましたし、やれる自信もあったのでしょうね。
それもあったので、シーズンにいいイメージで入っていました。準備のレベルもより高くなっていたと思います。
─グランパス初の10代GK開幕スタメンかと期待をしていました。
そうですね。すごく悔しかったですね。でも去年とか一昨年からの積み上げもできていたし、まだまだ成長できると思っていたので、その時は「もっと頑張って成長するだけだ」と思っていました。ちょっとしたケガもあったので、コンディションづくりだったり、ケガをしない体づくりだったりも今しっかりやっているところです。
続きは『Grun』2025年10月号をぜひご覧ください。
Man of the Month
新時代の名古屋の守護神
ピサノ アレクサンドレ 幸冬堀尾
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