月刊グラン9月号のご紹介[椎橋慧也選手インタビュー]
ホーム開幕戦となった第2節・神戸戦でJ1通算200試合出場を達成した椎橋慧也。そのプレースタイルと同様にベテランと若手をつなぐ中堅選手として、チームの中でも欠かせない存在となっている。ボランチの相棒・稲垣祥はこの夏4年ぶりに日本代表に復帰。「自分だってやれるはず」。背番号8の負けず魂に火が点いた。
勝利を引き寄せる、持ち味のハイプレス
7月現在、今季リーグ戦全試合に出場。椎橋慧也は中盤のバランサーとして安定したプレーを見せてきた。派手なシュートを決めるわけでもなく、キラーパスで何度もチャンスをつくるわけでもない。それでもピンチを事前に避ける予測力や運動量など実務能力はすこぶる高く、チームメートからも一目を置かれている。
─シーズンは終盤戦に突入していきますが、ここまでのシーズンをどう捉えていますか。
特に序盤はチームとして苦しかったし、あれだけ多くのファミリーのみなさんが応援に来てくださっているのにも関わらず、結果で応えられなかったもどかしさはありました。まだ苦しい状況は続いていますけど、ゴールデンウィークぐらいから徐々に自分たちの強みを出せば優位に試合を進められる、勝つことができるという自信が持てるようになってきました。実際に勝ち点を積み上げられているので、「そういう戦いが開幕戦からできていれば良かったのに」って感じています。
─自分たちの強みを出すことができるようになった要因は意識的な問題ですか、それともチーム戦術への慣れですか。
前線の選手も点を取れるようになってきたし、自信を持ってプレッシャーに行ってくれるようになったことで、中盤から後ろの選手もハイプレスで行けるようになって、それで高い位置でボールを奪えるようになりました。そこから得点できたり、押し込む時間帯が増えてきたりしたことも、良くなってきた要因の一つだと思います。
─第22節・広島戦の追加点は前線からのプレスがボディーブローのように効いて相手GKのミスを引き出した形でした。
前線の選手がしっかり追ってくれることで、後ろも制限があるからボールを取れるし、その取り方もより力を出せる高い位置で取ることができているので、それも得点につながっていると思います。
─やはり「良い守備から良い攻撃へ」というのが基本ですね。
そうですね。最初の頃は失点が多かったし、常に0-1からスタートしているみたいな感覚もありました。やっぱりいい時は前半に先制して、折り返して追加点を取るというのがグランパスとしてのいい形だと思うので、まずは守備からというのはみんなが意識をしています。
─5月や6月はシュートも多く打てました。
国立競技場で清水(第14節3-0)に勝ってから、やっぱりシュートを打たないと入らないし、強気なプレーというのが増えたと思います。
続きは『Grun』2025年9月号をぜひご覧ください。
Man of the Month
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椎橋 慧也
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