月刊グラン2月号のご紹介[和泉竜司選手インタビュー]

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入場時のコレオグラフィーは感動した
プロになって初めての決勝だったので、すごくモチベーション高く入れた

チームを預かる指揮官にとって、非常にありがたいのが和泉竜司のような選手だろう。どこのポジションでも自分の要求にしっかり応えてくれて、なおかつチームを円滑に回す技術もある。そして近年では強いリーダーシップも発揮してきた。プロになって10年目の節目となる25年シーズン。違う色の星を手にするために、その身のすべてを捧げる覚悟だ。

毎年タイトルを狙うため チームの底上げが必要

リーグでも屈指のマルチプレーヤーとして高い評価を受ける和泉竜司。高校や大学で数々のタイトルをつかみ獲ってきた背番号「7」は、昨シーズンようやくプロになって初のタイトル「JリーグYBCルヴァンカップ」を手にした。しかしそれは単なる通過点であり、目標はまだまだ先にある。

―プロ初タイトル、それをプロとしてデビューしたグランパスで獲得しましたが、改めて今の気持ちは

そうですね。僕自身グランパスに帰ってきてやっぱりタイトルを獲りたいという思いが強かったので、そこはすごくうれしいことですし、ファミリーのみなさんと喜びを分かち合うことができたので、ルヴァンカップに関してはすごく良かったなと思っています。でも、1年間を通して考えると、決して満足いくシーズンではありませんでした。うれしいこともありましたけど、当然納得のいかないシーズンでした。

―リーグ戦は連勝もあれば連敗もある、波の大きなシーズンでした。

波もそうですけど、単純にそれが自分たちの実力だったと思っています。カップ戦に関しては一発勝負なので、その時のコンディションや状況で勝敗が左右されますけど、リーグ戦に関しては1年間を通して勝ち続けることができるチームが上位にいると思うので、昨季に関してはまず入りが悪かったですし、けが人とかいろんなアクシデントもありました。ずっと安定して自分たちのやりたいこととか、やるべきことを自信をもってやることができなかった。それが11位という結果につながったのかなと。

―ディフェンスラインを中心に大幅な入れ替わりもありました。

ほぼ全員と言っていいくらい入れ替わって、特に開幕直後に関しては、本来スタートで準備していた選手が、開幕直前にけがをしてしまいましたし、特にそのディフェンスの部分で苦労したなという思いはあります。でもそこでチャンスをもらったケネ(三国ケネディエブス)はそれをしっかりとつかみましたし、1年間ずっと試合に出たので、そういうプラスの面もありました。やっぱりそうやってもらったチャンスを生かすためにも、常にしっかりと準備をして本気でそのポジションを奪いに行かないとダメだし、若手にはスタメンから本気でポジションを奪うんだという強い気持ちを持ってやってほしい。グラウンドに入ったら年齢は関係ないので、そうした選手が出て来ないと強いチームにはなれないし、グランパスの若手は大人しい子が多いというか、それは鹿島にいたから余計にそう感じているのかもしれません。若手のギラつきとかポジションを奪ってやろうという本気さは、僕たちにも監督やコーチにも伝わると思うんですよ。そこがちょっと足りなかったのかなと。もっと強い集団になっていくために、若手にもガンガン来てほしいなっていう思いはありました。

―自分の若手のころはどうでしたか

自分は自信がありましたし、『俺が試合に出るんだ』っていう気持ちで1年目から練習でもバチバチにやっていました。そういうハングリーさがもっと必要だと思うし、当然それはすぐに結果につながるわけじゃなくて、なかなかうまくいかない時もありますけど、それをやり続けられる選手が結局上に行くと思います。チームの底上げとか、もっと良くなるために、毎年タイトルを狙えるチームになるために、もっと力を発揮してほしいと思います。


続きは『Grun』2025年2月号をぜひご覧ください。

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さらなる高みへ
和泉竜司選手

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