月刊グラン7月号のご紹介[永井謙佑選手インタビュー]

前のページに戻る

開幕から離脱者が相次いだFW陣の中で、孤軍奮闘とも言える活躍を見せたのが、35歳の今でも圧倒的なスピードを誇る永井謙佑だった。第16節・京都サンガF.C.戦までリーグ戦全試合に出場し、3得点はチームトップタイ(第16節現在)。ベテランらしいリーダーシップを発揮し、新加入選手や若手が増えたチームを引っ張った。苦しかった序盤戦のMVPに推す声も多く聞こえる。

いろんな経験をしてきて、やっぱり「勝たないと」って思うんです
勝って修正、勝って修正、それがベスト

3試合連続無得点の3連敗で始まった今シーズン。息を吹き返すきっかけとなったのが、第4節・柏レイソル戦で永井が挙げたゴールだった。18分、森島が蹴ったFKをハ・チャンレが頭で落とし、それを永井が蹴り込み先制。今季初めてファミリーから歓喜の声が上がった。その後は6戦無敗と復調を見せ、連敗こそあったものの上位争いに食らいついている。

―ここまでの戦いをどう捉えていますか。

メンバーも多く入れ替わって、最初はちょっとつまずいちゃったんですけど、そこからうまくみんなの個性ややり方の共通理解が深まって、4節以降はチームとしてまとまってきたのかなという感じです。

―当初は負傷者が多く、1人FWのような役割でした。

最前線でプレーさせてもらっていたので、よりゴールにこだわってプレーしていかないとチームの順位が上がっていかないので、守備をうまく整えながらも、点を取りに行く時はチャンスを狙うようにやっていましたね。

―第3節までかなり苦しかったと思います。チームの雰囲気はどうでしたか。

開幕する直前に負傷者がポンポンポンって出ちゃったので、そこはちょっとアンラッキーな部分でしたよね。若い選手が多い中の開幕戦を0-3で負けちゃったし、多分みんなもちょっと自信をなくしちゃったなと思います。でもそこから一つ勝てばチームは自信を取り戻せるかなとは思っていたので、そういう意味で柏戦はすごく大事なゲームでした。

―練習でもよく声をかけていました。

みんながネガティブになっていたので、そこはいろいろな経験をさせてもらっている僕がポジティブにやっていかないといけないと思いましたし、若い選手は自信がつけば躍動していくので、うまく勢いを出せられるように意識をしながらやっていました。他の選手もそれに応えてチーム力も上がってきたと思います。

―柏戦での永井選手のゴールが自信になったと思います。試合にはどんな意識で臨みましたか。

僕もスタメンで3試合目だったので、「今日ダメだったらもうダメだ」っていう危機感がすごくあって、自分にプレッシャーをかけていました。苦しんでいる時こそ泥くさいゴールが勢いをよみがえらせてくれるんだなって改めて思いましたね。それとやっぱり「キレイに入らないんだな」って。

―長谷川健太監督からプレッシャーをかけられていましたか。

それはないですけど、チームとして3戦連続無得点、3連敗と、そこはそれ以上伸ばしたくなかったですし、勝ってそこから「チームを勢いづけたい」と考えていたので、自分にすごくプレッシャーをかけながらやっていました。

―それ以降、チームは大きく変わりました。

簡単なゲームはなかったですけど、体を張るところだったり、戦うっていうところだったり、そういうチームの基準ができてきて、それを表現できると結果がついてくるのかなと。逆に良い流れでできている時に勝てないこともあるので、そこは修正していかないといけないと感じています。

―フォーメーションの変更もありました。

それも大きいと思います。ダブルボランチでボールを回収できる量も増えたと思いますし、ボールを奪う位置がより高くなったので、よりコースを限定できるようになりましたし、チャレンジしやすくなった部分はあると思いますね。


続きは『Grun』2024年7月号をぜひご覧ください。

grun-24-07.pngMan of the Month
SPRINT TOWIN
永井謙佑

THE MATCH
2024明治安田 J1リーグ第10〜16節
ルヴァンカップ3回戦

国生千代のWE ARE FAMILY!「中山克広」

アカデミー通信
PICK UP PLAYER:U-18 MF 中原蒼空

THE DAYS 倍井謙 Chapter01

定期購読はこちら