月刊グラン4月号のご紹介[山中亮輔選手インタビュー]

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年齢的にも体力的にも、今が一番成熟している
それをピッチで表現しないと意味がないので、しっかりとファミリーに見せたい

今季の新戦力の中でひときわ異彩を放っているのが、セレッソ大阪から加入した山中亮輔だ。彼の武器は「左足」。そのスペシャルな左足一本で、厳しいプロの世界を12年間生き抜いてきた。得点力アップのカギを握る背番号66が、グランパスを勝利に導く。

2月10日に行われたFC岐阜とのプレシーズンマッチ。同点ゴールの起点となるパスを入れ、逆転ゴールをアシストしたのは新戦力の山中だった。ファミリーに早くも期待感を抱かせた今年31歳のベテランは、どんな思いでグランパス移籍を決意したのだろうか。

―沖縄春季キャンプから帰ってきて最初の練習のジョギング中、ファミリーの拍手に対して、山中選手だけが拍手を送り返していました。素晴らしい姿だなと感心しました。

ありがとうございます。僕はファンのサポートがあってこそのサッカー選手だと思っていますし、サッカーはエンターテインメントの一つだと思うので、ファンを楽しませることが一番大事で、彼らを笑顔にして、生きる活力にしてもらえたらいいなと常に考えています。その時は無意識でしたけど、反応があったら返したいと思っていますし、スタジアムでも僕のユニフォームやタオルやゲーフラを作ってくれている人は、必ず見つけるようにしています。応援しがいのある選手だと思ってもらえたらうれしいですね。

―グランパスへ移籍を決意した理由は。

昨シーズンの後半、けがで試合に出られなかった中で評価をしていただいたこともありますが、チームの方向性や僕にどういうプレーをしてほしいのかを明確に提示してくれました。プロサッカー選手として『評価してくれるクラブに行く』というのは当然だし、僕も常にチャレンジをしながら生き残ってきました。僕を必要としてくれた熱意に応えたいと素直に考えました。

―心に残った言葉はありましたか。

『どうしても欲しい』と言われたのは大きかったですね。僕は本当に必要とされているクラブでプレーしたいと思っているので、その熱意とか情熱が一番の決め手になりました。

―サッカーを始めたきっかけは何でしたか。

2歳上に兄がいるんですけど、一緒に地元のサッカーチームに入ったというのが一つのきっかけです。小さな頃はキャッチボールもやったし、バスケットボールもやったし、いろんなスポーツをやりましたけど、気付けばサッカーでしたね。

―サッカーが一番合っていましたか。

兄貴の友達と一緒にやることが多くて、その中で年上にも負けたくないという気持ちが強かったので、基本的にその中でもまれてうまくなっていった感じはあります。柏のアカデミーに合格した後は、やっぱり地域のうまい選手が集まる感じだったので、不安もありましたけど、楽しみも大きかったですね。

―柏のアカデミー時代に意識していたことは。

僕は得意なことしかやらず、小さなころから左足のキックばかりやっていました(笑)。欠点をなくすというよりも、長所を伸ばす感じで、指導者からも『右足を練習しろ』と言われたことはありませんし、クラブとしてもストロングを伸ばす方針だったのかなと思います。

―その左足は、小さな頃から感じていた武器なのですね。

小さな頃から感じていましたけど、それを一番の武器にしようと考えたのはプロになってからで、他の選手との差別化を図るために磨きをかけてきました。


続きは『Grun』2024年4月号をぜひご覧ください

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