月刊グラン1月号のご紹介[中谷進之介 選手インタビュー]

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優勝は難しいことだと分かった。
だけど、「できる力はある」と改めて感じた

2023年も、守備の要として体を張った守りと積極的な攻撃参加でチームに貢献した中谷進之介。クラブ13年ぶり、自身としては初めてのリーグ優勝に向け全力を尽くしたが、あと一歩及ばなかった。さらに歩を進めるために、23年はどんな教訓を得たのだろうか。


前半戦は一時2位を走り、2度目のリーグ制覇を狙える位置に付けていたグランパス。しかし8月後半からはなかなか勝てなくなり、10月27日の第31節、サガン鳥栖戦で引き分けたことでタイトルの夢は完全に消えてしまった。

―中谷選手がグランパスに加入して、5年半が経ちました。若い頃と何か変わったと思うところはありますか。

サッカーがより好きになったというのは感じますね。相変わらず楽しく...まあ負けた時とか、仕事として辛い時はありますけど、すごく毎日が充実しているのは変わらない。どれだけグラウンドで自分と向き合えるか、その作業は改めて楽しいなと感じています。

―復帰した選手を除けばフィールドプレーヤーとして在籍期間が最長です。その間のチームの変化をどう感じていますか。

僕がグランパスに来た時は第15節(の時点)で勝ち点9だったので、それを考えると勝てるクラブになってきたと思いますし、その過程を共に歩めたことはすごく貴重な経験ができたなと思っています。

―勝てるクラブになり、23年はラスト10試合頃まで好調で、優勝を目指せる位置に付けていました。手応えを感じながらプレーできていたのではないですか。

本当に『今年はいける』って思いましたよ。自分たちの手応えもあったし、結果も伴ってきていたので。僕自身、Jリーグで優勝したことがないので絶対にタイトルが欲しかったし、そのチャンスが来たなって自分でも感じていました。『うん、いける』って感じていましたね。

―20年は3位でフィニッシュしましたけど、あの時よりも優勝争いに絡む期間が長くありました。

あの時は本当に超ディフェンシブで、守備を堅くして相手のミスを突いて1点を取って勝つというスタイルでした。やっぱり安定はしていましたけど、それで優勝に持っていけるかというと、やっぱりなかなか難しいな、って思うところもありました。それよりも自分たちで攻撃的に得点を取りに行ったり、1点取られても2点を取り返したり、そういう試合ができてきたので、あの時とは全然違う感覚がありました。

―23年は得点が増えて失点がそれほど変わらないという数字でした。どう感じていますか。

やっぱりショートカウンターというか『ファストブレーク』ですよね。キャスパー(・ユンカー)とマテちゃん(マテウス・カストロ)のコンビネーションだったり、(永井)謙佑君とキャスパーのコンビネーションだったり、あの3人で得点が取れていたというのが前半戦だったと思うし、そのバリエーションとしてボールを奪ってからのカウンターが多かったので、それは去年とは違う武器になっていたと思います。

―奪ったら「すぐに前に」という意識も強かったように見えました。

キャスパーがそれをすごく要求してくるんですよ。彼はすごくインテリジェンスがあるプレーヤーで、いつもいいポジションに立ってくれています。ボールを奪った後、見やすい位置にいてくれるので出しやすかったところはありますね。奪ったら後ろじゃなくて『前を見てくれ』って彼はずっと言い続けているし、23年はキャスパーの能力もチームにうまくフィットしたと思います。

―守備陣はどうですか。中谷選手はセンターバック(CB)の真ん中として安定したプレーができていたと思います。

まあ前半戦は素晴らしかったと思います。ただ後半戦になって、勝負どころでの失点が多いので、すごく悔しい試合が多いかな。

―失点が増えた要因は何なんでしょう。

それが何かって言われると、正直分からないんです。守り方も変わっていないし、メンバー的にもそこまで変わっているわけではないので。ただCBの3枚が真ん中に居続けられている時はやっぱり強いですけど、誰かが引き出された時にもろさが出てしまっているので、自分自身の強度という部分はちょっと課題かなと思います。


続きは『Grun』2024年1月号をぜひご覧ください。

grun-24-01.pngGRUN INTERVIEW
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