月刊グラン12月号のご紹介[内田宅哉選手インタビュー]

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応援でスイッチが入る
本当に後押しになる

一つのチームをつくるには、さまざまな特徴を持ったプレーヤーが必要だ。
ゴールを守る選手や得点を奪う選手はもちろん、汗をかいて献身的にプレーする選手がいなければ、チームは機能しない。
いわゆる「水を運ぶ選手」、その役割を担っているのが内田宅哉である。
地味だがチームになくてはならない存在になった25歳に、「これまで」と「これから」を聞いた。


今季は開幕戦から先発出場を果たした内田宅。序盤は主に両サイドのウイングバック(WB)としてチームに貢献していたが、7月1日の第19節・川崎フロンターレ戦以降は稲垣祥の相棒として、ボランチのポジションに定着。攻守のつなぎ役としてチームに尽くすプレーがファミリーにも認められ、9月23日に豊田スタジアムで行われた第28節・コンサドーレ札幌戦では内田宅のチャントが初披露された。

―豊スタで内田宅選手のチャントが流れました。どう感じましたか。

素直にうれしかったですね。自分自身初めてのチャントだったんで。SNSでチャントができたのは知っていたので、『試合で歌ってくれるんだろうな』って分かっていましたけど、聞こえた瞬間に『これだ!』って思って、すぐに(ゴール裏に)あいさつをしちゃいました(笑)。

―スタジアムで聞くと印象も違いますよね。

『もっと頑張らないとな』ってすごく感じましたし、本当に責任感が増しましたね。今シーズンはスタメンとか、結構長い時間出場させてもらっていますけど、自分としてはまだまだ物足りなさがあったので、その中でファミリーにチャントを作ってもらえてバネになるような、そういうきっかけになりました。

―名古屋のファミリーの印象はいかがですか。

豊田スタジアムは客席も近いですし、毎回思うんですけど、あいさつをする時の応援の迫力でスイッチが入ります。本当に後押しをしてくれているな、っていつも感じています。

―サッカー以外の部分で、名古屋の良さを感じるところはありますか。

すごく住みやすい。僕はアウトドアが好きなので、ちょっと足を伸ばせば自然に触れ合うことができる環境が名古屋の魅力だと思います。

―1月にお子さんが産まれたばかりですから、住みやすいのはいいですね。

親としての責任感も出てきましたし、選手として『もっともっと上に行かないといけないな』って感じています。

グランパスでさまざまなポジションをこなせる「マルチロール」と言えば、和泉竜司を思い浮かべる人も多いと思うが、内田宅もなかなかのマルチロールぶりだ。両サイドのWBをこなせることはもちろん、ボランチやインサイドハーフ、4バック時には両方のサイドバックとサイドハーフでのプレーが可能だ。そして高校時代にはFWもやっていたという。

―今季、序盤はWBで出場していましたが、長谷川健太監督にどういうことを求められていたのでしょうか。

やっぱりハードワークですね。それから守備のポジショニング。その中でクロスとかチャンスメークの部分が少し足りなかったので、初めてWBとして試合をして、足りないところが分かった感じでした。

―悩みながらのプレーでしたか。

これまでもいろんなポジションをやってきましたが、その時の状況に合ったプレーができているから任せられている、というイメージがありました。でも正直WBではそんなに活躍もできていなかったですし、数字も残せていなかったので、そこは試行錯誤しながらやっていた部分もすごく多くありました。

―本来やりたいポジションはどこですか。

真ん中の方が楽しいのかなとは思いますけど、WBをやっている中で発見することも多くあって、その時は『WBもいいな』って思っちゃうので、何とも言えないところですね。自分の一番の強みを出せるポジションをしっかり見つけないといけないとは感じていますが、後半戦にボランチをやって試合に絡めているので、いい感触は持っています。


続きは『Grun』2023年12月号をぜひご覧ください。

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