月刊グラン9月号のご紹介[永井謙佑選手インタビュー]

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ファミリーは力を与えてくれる
グランパスの一体感が好き

昨夏、プロとしての出発点であるグランパスに復帰した永井謙佑。
今季は、4ゴール5アシスト(第21節終了時点)という結果だけでなく、練習中も大きな声を出してチームを引っ張っている。
13年ぶりのリーグ優勝を視野に入れ、「充実している」と語るベテランの今を聞いた。


7月8日の第20節は、首位を走る横浜F・マリノスとの真夏の天王山だった。負けられない一戦で、貴重な先制点を挙げたのが34歳のベテラン、永井謙佑だった。背番号18がシュートのこぼれ球に左足を振り抜くと、気持ちを乗せたボールは相手DFの背中に当たってゴールに吸い込まれた。

―今季のチームについて、どういう印象を持っていますか。

去年からの積み上げもあって、非常にいいゲームができていると思いますね。負けた試合は、僕らが動けていなかったり、戦えていなかったりと典型的な負け試合で、(第13節の)鹿島(アントラーズ)戦と(第18節の)FC東京戦は、みんなが重かったっていうか、そういう部分がちょっと足りなかった。でもそこからホームに戻って、しっかり勝てていることはいいことだと思います。

―鹿島戦やFC東京戦で戦えていなかった原因は何でしょう。

(国立競技場で行われ、56000人が入った)鹿島戦に関しては、やっぱりあれだけたくさんのサポーターがいる状況でプレーした経験のある選手が少なかったことですね。声出し応援は完全にOKになっていますけど、あの人数だと隣の選手の声も全く聞こえないので。修正もできなかったし、慣れていないなって感じがちょっと出てしまったと思います。いつもの豊スタ(豊田スタジアム)はサッカー専用で、ちょっと僕らが停滞しても、ファミリーの力でまた勢いが出るんですけど、(陸上)トラックがあるとちょっと遠くて、そういう難しさもあったし、まあ経験不足ですね。

―豊スタはプレーしやすいですか。

もちろん。今シーズン、ホームでは負けていないですし、それは僕らにプラスの力を与えてくれているからだと思うので心強いです。プレーしていてとても楽しいですね。

―横浜FM戦はプレッシャーが掛かる試合でしたが、永井選手は楽しめましたか。

ああいう試合は一体感が出るので楽しいですね。グランパスの一体感がすごく好きだし、もう僕はそんなにプレッシャーとか試合に対して高揚することがないです。常に気持ちとしては一定な感じです。オリンピックも出て、代表でもプレーさせてもらって。なので、もうめちゃめちゃ興奮することはないですね。もう一定です(笑)。

―リーグ優勝戦線は接戦になっています。仮に、今季最後の試合で優勝が決まることになったとしても、高揚はしませんか。

最後は長良川(岐阜メモリアルセンター長良川競技場)でしたっけ?長良川は練習試合をした記憶しかないので、ちょっとイメージがないですけど、優勝が決まる試合か。どうなんですかね(笑)」

極限の状況も、なってみないと分からないと笑う常に泰然自若のベテランだが、今季は警告の累積で出場停止となった第21節の京都サンガ戦以外の全リーグ戦に出場。4ゴールもさることながら5アシストと勝利に大きく貢献している。かつて「スピード違反」と敵の監督から恐れられた快足は今も健在で、最高速度はJ1リーグ2位タイの時速35.1キロメートルと衰えはない。

―グランパスに復帰した時は、自分の結果を出すことを最優先にしていたと思いますが、今季は最初からチームを引っ張ろうとする意識を感じます。

シーズンも最初は、勢いを出すために自分の結果を意識しましたよ。やっぱりスタートダッシュは大事なので。そこからチームのバランスを考えるようになりました。マテちゃん(マテウス・カストロ)が復調して、キャスパー(ユンカー)は得点をすごく取ってくれるので、そこをうまく使って、自分が行くところは行く。この前(の横浜FM戦)みたいに「ここで1発決めておかないと」という場面は積極的に行くようにしているんですけど、それ以外はバランスを見て仕掛けるように、って感じです。

―チームに手応えを感じたのはいつごろですか。

(3-0で勝った第4節の)柏戦を終えたぐらいかな。自分の中で手応えができて、連戦でルヴァンカップもあったけど、その中である程度手応えを感じました。(第6節の)新潟戦以降13試合、得点は取れていなかったですけど、チャンスメークとかチームとしては結果が出続けていたので、後は負けた次の試合をどうやるのか、それを意識しながらやっていました。

―柏戦はカウンターから迫力のある攻撃ができていました。あれで今季は得点を取れる自信がついたのでしょうか。

カウンターにも速さがあったし、その後にはセットプレーからの得点も増えました。やっぱり勝てるチームというのは、苦しい試合でもセットプレーで取れるチームで、グランパスも僕がいた1年目は、ヤバいかなって思った試合でもセットプレーで勝つことが多々ありました。あらためてセットプレーはすごく大事だと思うし、去年の後半戦は少なかったので、そこからキャンプを通してみんなで共有してやっています。

―永井選手がニアですらして、ファーで誰かが決めるというパターンも確立されていますね。

FKを合わせたり、CKをフリックしたり、それを見せることで他の選手も空いてくるし、誰かが触った後に詰める意識もあります。そこのチーム力はすごく上がったと感じています。


続きは『Grun』2023年9月号をぜひご覧ください。

grun-23-07.pngGRUN INTERVIEW
盛り上がりは、これからだ。
永井謙佑選手

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