2023年スペシャルオリンピックス夏季世界大会・ベルリンへグランパスOB玉田圭司氏が応援訪問

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6月17日~25日までドイツ連邦共和(ベルリン)で「スペシャルオリンピックス夏季世界大会」が開催されました。

名古屋グランパスからはOBの玉田圭司氏がスペシャルオリンピックス日本のドリームサポーターという立場で、アスリートの皆さんを後押しするために17日~21日の5日間現地を訪れました。

スペシャルオリンピックスは知的障害のある人たちに様々なトレーニングとその成果の発表の場である競技会を年間を通し提供している国際スポーツ組織であり、その世界大会はオリンピックやパラリンピックなどと同様に夏季大会・冬季大会を4年毎に開催しています。

今回の、夏季世界大会では約176の国・地域から約6,500名のアスリートが26の競技に参加。日本からは選手団73名(アスリート、ユニファイドパートナー45名、コーチ、役員、スタッフ28名)が9競技に出場し日頃の成果を競い合いました。

17日に開催された開会式は1936年のベルリンオリンピックのメインスタジアムとして開場した歴史をもつ、Olympiastadionで実施されました。

約50,000名が集まったスタジアムの中で、アスリートたちは順番に入場行進を行い、日本は「NIPPON」のコールで日本選手団の平岡拓晃団長(スペシャルオリンピックス日本 理事長)を先頭に元気に堂々と入場しました。開会式は4時間以上にわたって盛大に行われました。

滞在中はユニファイドスポーツ®・サッカーをはじめ、各競技に出場する日本チームの応援に行きました。

3月にトヨタスポーツセンター内で実施した合宿でも日本選手団と交流を深めていたこともあり、玉田圭司氏の応援にも熱が入っていました。

競技の合間には、試合を終えたアスリートやユニファイドパートナーたちと会話をしたり、応援に来ているファミリー(家族)の皆様と交流をしました。

サッカーの日本代表チームは日本・ドイツ・USA・ギリシャ・タイの5チームで争うグループステージ(グループA)を2勝1敗1分で終え、ディビジョニング※2 M 2に進出しました。

M2では、準決勝でイギリス、決勝でチェコに勝ち、見事1位で金メダルを獲得しました。

夏季世界大会・ベルリンは25日まで続き、最終的に日本選手団は金メダル8個、銀メダル8個、銅メダル10個、合計26個のメダルを獲得しました。

ただし、獲得したメダルの数とは関係なく、スペシャルオリンピックスは参加した全てのアスリートが頑張った事を称えられ、メダルやリボンが授与されます。今大会では4位~8位で表彰台に立ち、計10個のリボンが贈られています。順位だけでなく、競技場に立ち最後まで競技をやり終えた事に対して、一人一人にかわらぬ拍手が送られます。

アスリートたちがピュアでひたむきに競技に打ち込む姿はとても印象的であり、全力で喜んだり、悔しがる姿に玉田圭司氏も大会中何度も目頭を熱くしていました。

スペシャルオリンピックス日本が掲げるスローガン「Be With All」。

これは「誰1人取り残されることなくことなく、みんなで一緒になって進んでいこう」という想いを表した言葉です。

まだまだ、日本ではスペシャルオリンピックスの活動が広く認知されていないと感じる事も多いため、今後も名古屋グランパスはグランパスファミリーの皆さんへスペシャルオリンピックスの活動をより一層知ってもらう機会を創り、アスリートたちの笑顔を世の中に沢山届けていけるように努力して参ります。

※1 ユニファイドスポーツ®(Unified Sports®)

知的障害のある人とない人でチームを作り、練習や試合を行い、スポーツを通じてお互いに相手の個性を理解し合い支え合う関係を築いていく取り組みです。サッカーや卓球などのダブルス競技でも実施があります。

※2 ディビジョニング

スペシャルオリンピックスの競技会では、可能な限り同程度の競技能力のアスリートが競技できるように、性別、年齢、競技能力などによってグループ分け(ディビジョニング)を行います。