月刊グラン5月号のご紹介[キャスパーユンカー選手インタビュー]

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ストライカーになりたいなら、とにかくゴールを決めること。
体のどこに当たってもゴールはゴール。
そういった気持ちが大事

1986年のワールドカップ・メキシコ大会で得点王になったゲーリー・リネカーに始まり、グランパスには数多くの外国籍ストライカーが加入した。
その中でもひときわスタイリッシュなのがキャスパー・ユンカーだ。
開幕から結果を出し、ピッチ内外でサポーターの心をガッチリつかんだデンマーク出身のリアルストライカーが、ファミリーに歓喜をもたらそうとしている。


開幕5試合で2ゴール2アシスト。新加入のストライカー、キャスパー・ユンカーがチームに及ぼした効果はとてつもなく大きかった。ツボにはまった時の得点感覚やチームへの順応力の高さは浦和レッズ時代にも証明していたが、グランパスでもまるで以前から一緒にプレーしていたかのような好連係で、紛れもなく攻撃の中心になっている。昨季は得点力不足に泣いたグランパス。タイトル獲得に向け、最大の課題が解消されようとしている。

-名古屋では楽しくサッカーができていますか。

 (にっこり笑って)そうですね。クラブスタッフもチームメートも、自分に対してとても良くしてくれているというか、親切にしてもらえていて、いろいろなことを助けてくれるのでとても感謝しています。毎日クラブハウスに来ることが楽しいですし、練習も日々楽しくできています。

-リーグ戦を5試合終えて3勝1分け1敗。ご自身も2得点を挙げています。いいスタートを切れたと思います。

 5試合で勝ち点10というのは非常にいい数字だと思います。数字だけじゃなくて、自分たちがピッチ上で実際に見せているパフォーマンスも素晴らしいものだと感じているので、この流れを続けていくことが大事だと思います。まだリーグ全体として差がない中ですが、チームの状態も非常にいいし、いい雰囲気で練習ができています。健康的なチームだと言えるのではないでしょうか。それを続けて各々の精度を高めていくことが大切なのかなと思います。ちなみに2アシストもあるので忘れないでくださいよ(笑)。

-そうですね。2アシストも勝利につながるプレーでした。

ユンカーは18歳でプロになり、2020年にはノルウェーリーグでチームを初優勝に導き、MVPと得点王をダブル受賞。21年に浦和レッズに移籍した。そして日本デビュー戦となったルヴァンカップの柏レイソル戦でいきなりゴールを記録。リーグ戦でも4試合連続ゴールと一瞬にしてその名を知らしめた。

-サッカーを始めたのはいつ頃ですか。

 もともと家族がサッカー好きで、自分が生まれた時、すぐにサッカーボールをおもちゃとして与えてくれるような家庭で育ったので、自然とボールを蹴り始めていました。クラブに入ったのは3歳の時。近所の友達とサッカーをするようになって、それからもうずっとですね。時間があればサッカーボールを蹴っていたし、学校の休み時間も友達とサッカーをしていた。時間を忘れるくらい熱中して、それがもうその後26年間も続いている。本当に長いなって思います。

-小さなころからストライカーだったのですか。

 そうですね。常にストライカーでした。父もストライカーだったので。

-お父さんはどんな選手だったのでしょう。

 常にゴールのことを考えている、逆に言えば点を取ること以外考えていない選手だったようです。デンマークのプロリーグでプレーしていましたけど、1970年代、80年代の話です。

-そのお父さんからストライカーとしての教育を受けたのですか。

 それはないですね。父からストライカーとして、しっかり教わったことはありません。本当によく見る光景で、試合が終わった後に『ああすればよかった』『こうすればよかった』という反省会はありましたけど、教育的な思い出はないです。普通の親子としていい関係は築けているので、それでいいのかなと思っています。

-では憧れの選手がお父さんという感じではなかったようですね。

 そうですね。実際に父がプレーしている姿を見たことがないし、僕が生まれた時にはもう引退していたので。

-子どもの頃に憧れていた選手は。

 (ルート・)ファンニステルローイ選手です。僕はマンチェスター・ユナイテッドの大ファンなので、ファンニステルローイ選手もそうだし、他のユナイテッドの全選手に憧れていました。


続きは『Grun』2023年5月号をぜひご覧ください。

grun-23-05.pngGRUN INTERVIEW
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