月刊グラン4月号のご紹介[丸山祐市選手インタビュー]
キャンプも好スタートできた
今年はしっかりやれている
頼れる男が完全復活か。
2月18日の開幕戦、横浜FC戦では堅い守備でクリーンシートに導き、攻撃面ではオフサイドになったが幻のゴールをアシストと、丸山祐市は出色のプレーでファミリーをうならせた。昨季は大けがから復帰したものの、万全のコンディションではないように感じられた。
だが今季は開幕戦、いやキャンプからエンジン全開でチームを引っ張っている。
今季初の公式戦を終えた最初の練習日。注目していた選手の1人が丸山だった。昨年11月に右膝のクリーニング手術を実施。練習試合とは違う真剣勝負を終えてのコンディションはどうなのか。それが気になっていたからだ。しかし丸山はミニゲームで絶妙なロングフィードを永井謙佑に通すなど、心配していた筆者を笑い飛ばすぐらい好調のようだった。
―今日は全力を出し切る「オールアウト」と呼ばれるメニューもありましたが、コンディションは良さそうですね。
正直、もう年を取ってきたので火曜、水曜の練習はきつくて体が動かないですけど、必死に若い子に負けないように食らいついています。監督もオールアウトを見て選手選考をしていると思うし、やっぱり強いチームは競争が大事なので、練習から結果を出すように意識してやっています。
―沖縄キャンプから調子が良さそうでした。
去年はプロに入ってから初めてリハビリスタートで、フルでできなかったことを考えると、今年はしっかりと最初からチームに交ざってやれていますし、まあ良いスタートが切れたのかなと。コンディション的には『良さそうだね』ってよく言われますけど、自分としては去年に比べたら調子がいいなっていう感じがするだけで、今までの他のシーズンと別に変わりはないのかなと思っています。
―もっと上げていける感じもありますか。
まあ、体の面というよりも、試合を通しての経験値というか、本当に細かい作業というか、頭の部分や質の高いプレー、質の高い判断をすることが大事なのかなと思います。
―去年よりもコンディションが良くなった要因の一つとして、右膝のクリーニング手術をしたこともあると思いますが、昨季は痛みを抱えながらプレーしていたのですか。
けがをする前が100%だったら、もうどんなに頑張ってもその100%には戻らないというのは分かっていましたし、それを受け入れることは決めていました。足のコンディションはプレーしていく中で良くなっていくのかなと考えていて、実際すごく良くはなっていましたけど、プレーする時にあと少し伸ばすとか、以前だったらもうちょっとチャレンジできていたところで、ちょっとビビッてしまうとか痛いということがあったので、まあそういう問題は抱えながらやっていました。でもシーズン中に『足が痛いからプレーできません』『ああいうプレーしかできませんでした』『ミスしちゃいました』って言うくらいなら、『試合に出ない方がいいじゃん』っていう話になっちゃうので、痛みとかを話すつもりは全くなかったです。
―手術は大がかりでしたか。
まあ1時間ぐらいでしたかね。今回は部分麻酔を選んで、意識がある中で先生に『ここがこうなっているね』って自分の膝を見ながら、自分の体に何がどう起きているのか説明してもらいました。クラブが提携している先生にお願いしたんですけど、すごく分かりやすくて、直接膝を見たら怖いんでしょうけど、普通に自分の足で手術室に入って、寝転がって、足の感覚がなくなったらガチャガチャやり始めて、自分の足に何かが起こっている感覚もないし、画面を通した映像で見たので、何か変な感覚でしたね。
―それがうまくいって無事にキャンプに入りました。きれいな良いボールを蹴っているなと思って見ていました。
キックに関しては、僕の生きていく術というか、プロの世界でやっていく上で、他の選手よりも違いを見せないといけない部分なので。それは変わらずにできていますし、フィーリングもすごく良かった。毎年けがをしないということを念頭に置きながらやってきましたけど、2年前に大けが(右膝前十字靭帯部分損傷、内側側副靭帯損傷)をしてしまって、今年のキャンプもまずは離脱をしないようにやっていただけです。
続きは『Grun』2023年4月号をぜひご覧ください。
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