月刊グラン11月号のご紹介[吉田豊選手インタビュー]
再会した指揮官の思いを理解
昨季MVPを封じ勝利に導く
第15節・横浜F・マリノス戦の試合前は重苦しい雰囲気だった。ルヴァン杯準々決勝でFC東京に0-3の完敗。続くリーグ戦の第⒕節・鹿島アントラーズ戦も1-3と3失点を喫し敗れていた。超攻撃型の昨季王者を相手に耐えきることができるのか。立ち上がり1分で先制点を決められたことで、不安はより大きく広がった。
この試合で注目していたのは左SBの吉田豊。吉田が対峙するのは昨季のリーグMVP仲川輝人で、この攻防が勝敗のカギを握ると考えたからだ。そして背番号23のベテランは仲川にほとんど仕事をさせず、逆転勝利に大きく貢献した。
―連戦の中でも高いパフォーマンスを維持していますが、コンディション面はいかがですか?
まだまだ細かい部分で改善しないといけない部分はたくさんありますけど、対面する相手を自由にさせないことや攻撃参加とか、自分のやるべきことというのはいつも心掛けていて、そういう部分はできているのかなと思います。でもまだまだチームを助けられる場面もあったし、試合では何よりも勝つためのプレーができていたかどうかが優先すると思うので、自分のパフォーマンスはいつもあまり気にしていないですけど、コンディションという部分ではすごくいいかなと思っています。
―連戦が続きますが、コンディションを維持できている理由は?
今まで以上に体のケアには気を遣っていますね。食事は妻に任せていますが、栄養面もすごく考えてくれていますし、僕自身はマッサージや器具も買って疲れを取るようにしています。体の部分ではあまり疲れは感じてないですけど、メンタル的なところや頭を使うところ、体より内面ですごく疲れが溜まりますね。本当にスイッチの切り替えが難しいシーズンです。
―マッシモ フィッカデンティ監督のサッカーは頭を使う場面が多い?
僕はもう監督と4、5年やっているので、戦術がある程度体に染み着いていますけど、頭で考えながらプレーしていると、どのサッカーも難しいと思うので、体に染み込ませるという意味では日々の練習が大事になると思います。監督のサッカーは守備のところを大事にしているので、ディフェンスラインだけでなく中盤もフォワードも一つになって奪いに行くとか、守備と攻撃が一体になっているので、一人がうまくいかないとチーム全体がうまくいかなくなる。そういうところの緊張感というか、細かいところもおろそかにせず、集中してプレーするのが大事だし、そこが一番の難しさなのかなと思います。
―サガン鳥栖時代とグランパスで監督のサッカーに変化はありますか?
今、世界のサッカーは縦に速いというのが主流になってきています。マッシモ監督のサッカーは奪ってから縦に速いというか、ショートカウンター的な部分がサガン時代に比べたら多くなっていると感じます。カウンター狙いというより、しっかり守備をしてボールを奪ってから、いかに早くゴールに近づけるか。もちろん1回落ち着かせる部分もありますけど、良い選択をして相手ゴールに迫っていく。だから守備では、チャンスがあれば全員でプレスを掛けて、よりゴールに近い位置でボールを奪ってゴールにつなげる。そうした攻撃を意識していますね。
身今季の特殊な過密日程の中でも、常に体を張りサイドを駆け上がる。
その献身的なプレーは多くのファミリーに感動を与えている。
プロ13年目のベテランは、グランパス加入2年目で待望の移籍後初ゴールを挙げ、トレードマークのイノシシポーズも見せた。
名古屋が誇るサイドの重戦車はチームを勝たせるため、猪突猛進で突っ走る背番号23の姿は、、、
続きは『Grun』2020年11月号をぜひご覧ください。
猪突猛進
吉田豊
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