月刊グラン10月号のご紹介[マテウス選手インタビュー]
大好きな夏、食生活も充実
「正しい道を進む」実感を糧に
サッカーの長い1シーズンを語る上では必ず"分岐点"と言われる試合がある。8月19日に行われた第11節・湘南ベルマーレ戦は、まさにその試合だと将来言われるかもしれない。グランパスは前節のFC東京戦(0●1)で今季2敗目を喫し、しかも連戦の疲れがあったのか内容は決して良くはなかった。ベルマーレとの一戦も最下位相手に防戦が続く。勝てなければ昨季のように意気消沈することも考えられた。
両チームスコアレスで迎えた後半アディショナルタイム。グランパスはこの試合8本目のCKのチャンスを得る。キッカーはマテウス。速くて鋭い回転のかかったボールは、相手選手がクリアしきれずゴールネットに突き刺さった。「マテウスにはこれがある!」チームの窮地を救う一撃に多くのサポーターが歓喜の声を挙げた。
―今年の夏は特に暑く過密日程が続いていますが、今のコンディションはいかがですか?
僕は暑い時の方が走れるので問題ないですよ。湿度はちょっと違いますがブラジルもすごく暑いので、僕は夏が一番好きです。今季は週に2回試合があるので、休める時はしっかりと休むことを意識しています。そうじゃないと厳しい試合になりますからね、そこの管理はきちんとやっています。
―睡眠とともに食事も大切だと思いますが、コロナの影響で外食もできないですし、自炊をしているのですか?
いいえ、料理を作ってくれる人を雇っているので、ほとんど毎日、家で食べている感じです。クラブハウスでは栄養士さんがいてしっかり食べられますし、食事の管理も問題なくやっています。僕が雇っている料理人はブラジル人で、基本はブラジル料理ですが日本料理も好きだし、好き嫌いはそんなにないので、日本料理中心になっても全然問題ないですよ。
―今、リーグ戦では7勝2分け2敗、カップ戦も2勝1分け(取材した8月17日時点)という成績ですが、どう感じていますか?
厳しいシーズンだし接戦も多い中で、本当にいい数字を残しているなと。負けたFC東京も柏レイソルも、本当に強い相手だということはみんな分かっていると思いますが、もしかしたら勝ってもおかしくない内容でした。連戦でトレーニングがなかなかできない中でこういう数字が残っているというのは、"自分たちは正しい道を歩んでいる"と思っています。
―試合を見ていると、マテウス選手が気持ち良くプレーしている時は、チームがうまく回っているなと感じています。どんな意識でプレーしていますか?
そうですね、常にチームに貢献したいと思ってピッチに立っています。守備でもゴールを与えないような守備の仕方に集中していますし、攻撃ではしっかり先制点を取る、追加点を取るということを考えています。グランパスには僕みたいなサッカースタイルの選手がたくさんいますよね。みんなアグレッシブだし、ボールを持ったら1対1で勝負する選手も多い。その中で誰がピッチに入っていても常に協力して、勝利のためにチームとして戦おうという意識が強いです。
身長167センチと小柄ながら、乗せているエンジンはF1級。
強烈な左足のキックと、力強いドリブルを武器に快進撃を続ける前半戦のヒーローとなった。
辛く苦しかった昨シーズンの経験を糧にグランパスファミリーのため、ただ全力を尽くす背番号16の姿は、、続きは『Grun』2020年9月号をぜひご覧ください。
閃光のごとく
マテウス
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