月刊グラン8月号のご紹介[稲垣祥選手インタビュー]

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精神的にきつかった中断期間
サッカーができる喜びを再確認

ようやくリーグ再開日程が決まり、対戦相手が発表された直後の6月17日にオンラインインタビューに応じてくれた稲垣祥。具体的な目標が見えて安心したのだろうか。髪を切ってさっぱりした稲垣は、いつもより笑顔が多いように感じられた。。

 やっぱり公式戦を再開できるということで、わくわく感というか、楽しみな気持ちがあります。もちろんチームは立ち上がったばかりだし、準備期間が短くリスクもあると思うので、そういう意味では不安な部分もあることは確かですが、やっぱり楽しみな気持ちが一番大きいですね。

新型コロナウイルス感染症が国内にも広がり、J1リーグは第2節から中断。その後2度、再開の日程を設定したもののウイルスの鎮静化に到らず、ようやく7月4日に第2節が行われることが決定した。

グランパスも政府の非常事態宣言を受けて4月8日に活動を休止。オンラインでのトレーニングやグループ単位での練習に切り替えた。一旦6月1日に全体練習を開始したが、その日にコロナウイルス陽性反応者が出て、翌日から再び全体練習は中断。13日にやっと再開に向けた準備ができるようになった。

 オンラインでのトレーニングは、フィジカルコーチが家でできるメニューを組んでくれて、あとは外を走りに行くという感じでした。その走るメニューもフィジカルコーチが、距離や時間を設定して、それに基づいて走るという形です。最初はまだ新鮮で良かったのですが、これだけ続くとだんだんマンネリ化してきてやっぱり厳しかったですね。

 5月20日ごろからグループ練習が始まって、選手同士の距離は離れていましたけど、ボールが蹴られるというだけで気分的にだいぶ良くなりました。みんな言っていますけど、本当にサッカーができる喜びを感じられたし、全体練習が再開して公式戦の日程も決まって、緊張感を持ってサッカーができるのは幸せだなと改めて感じています。

 今は、コンディションをどう仕上げていくかというところが課題です。こういう感じの中断期間は初めての経験なので、どう身体が反応するのか分からないから難しい面もある。試合の日程も決まってみんなモチベーションが高まってきているので、それはいいことかなと思いますけど、あまり上げすぎると知らない間に無理をしちゃうこともあると思うので、そこは注意をしながらやっていきたいです。

精神的に厳しかったと想像できる中断期間。しかし逆にこうしたことでもない限りできないこともあった。オンラインでのファンとの交流もその一つ。稲垣もファンとの交流を楽しんだ。

 ほんの数人でしたが、サポーターと交流できてグランパスへの熱を感じましたし、自分のプレーのこともそれ以外の人間として部分も、もっと知ってもらえるようになっていきたいと思いました。

 コロナの影響で普段はやらない家事もできたり、アスリートとして自分の体のことも見つめなおしたりできたので、僕にとっては良い機会だったのかなと思います。まったくネガティブには捉えていませんし、今後の結果次第で周りからは判断されてしまうと思うので、結果を出すしかないと思っています。


豊富な運動量と抜群のスタミナ、ボール奪取能力も一級品でありながら攻撃のセンスも兼ね備える。
いぶし銀のボランチとして専門家からも高い評価を受ける稲垣祥は、自身初のタイトルを手にするため名古屋の地にやってきた。
新型コロナウイルスの影響で過密スケジュールとなった2020シーズン。
グランパスの屋台骨を背負う覚悟で戦う背番号15の姿は、、続きは『Grun』2020年8月号をぜひご覧ください。

grun-20-08.pngボランチに愛された男
稲垣 祥

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