月刊グラン6月号のご紹介[キャプテン丸山祐市からのメッセージ]

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コンディション間違いなく落ちる

現時点(4月14日)では、リーグ戦再開の見通しが立っていません。もちろんこの新型コロナウイルスの問題は、自分たちでコントロールできないことですが、どのように捉えていますか?

 何事も考えなさすぎるのは良くないかもしれませんが、考えすぎることも良くないと思っています。よく言われる"不要不急の外出はしない""手洗い、うがいをしっかりする"ことぐらいしか、今は出来ることがありませんが、それを徹底してするというのは日頃から心掛けています。コロナウイルスは全世界で流行していますし、日本もこれからもっと難しい状況になるかもしれません。ですがメンタル的にそこまで落ち込んでいないというか、「いつかサッカーができるだろう。それまでしっかり頑張ろう、気を付けながら生活しよう」という気持ちでいます。

 身体のコンディション的な部分では、新チームが発足してからたくさん走り込んで、(公式戦初戦の)ルヴァンカップもJ1リーグの開幕戦も非常に良い準備が出来て、試合もいい内容でできたと思っています。これからだと思っていたところで中断となってしまって残念ですし、トレーニングも休止になって、間違いなくコンディションが落ちると思います。でもそれを少しでも食い止めるように、選手各自は自宅でトレーニングしたり、人がいない時間や人混みを避けながらランニングをしたりしています。サッカーが思い切りできる環境が整うまで、各自が一生懸命取り組んでいくことしかできないと思うので、練習が再開したら早くコンディションを取り戻せるように、今は必死に耐えることだと感じています。

「無観客」サポーターの支えを痛感

 その中で、ファン、サポーターに向けて、何かを発信しようという機運が高まっています。

 グランパスだけではなく、他のチームも他のスポーツもいろいろと考えていると思いますが、ファンあっての僕たちだと思っています。何かしらの企画でサポーターの皆さんに喜んでもらえたらという思いを、みんなが持っています。僕もリーグ戦が中断して、応援してもらう幸せもそうですが、「サッカーをやれていたということが、こんなに幸せだったんだな」と改めて思いました。週末にゲームがあって、僕たちはそれに向けて勝つ準備をしている中で、ファンやサポーターの方たちも応援して、勝ちゲームを見るぞという思いをルーティーンとして持っていてくれる。グランパスを糧にして、平日の仕事を頑張ろうと思ってくれている人もたくさんいると思います。無観客でFC岐阜さん、横浜FCさんと試合をしましたが、指示の声は通って良かったんですけど、やっぱりファンやサポーターの方たちが見ていてくれるから、僕たちはもっとやらないといけない、もっと攻めないと、もっと守らないと、という思いが出ているんだと分かりました。それはとても寂しい部分だったし、改めて選手、スタッフ、サポーター、すべての人たちがあってのグランパスだと思いました。

公開された選手のオンライン会議では、千葉和彦選手や太田宏介選手が盛り上げて、休止中の企画を考えていました。

 千葉さんや宏介さんはいろんな経験をしていますし、そういう選手がチームを盛り上げてくれて心強いし、ありがたいと思っています。あの二人は基本的にはマジメなんです。でも雰囲気を察してチームを元気づけたり、和ませたりということをピッチ内外でやってくれています。僕自身がもっとしっかりやらなくちゃいけない部分ではありますけど、あの二人がチームを良い方向に持っていってくれていますし、二人がいなかったら、いろんな意味でチームの雰囲気が良くなかったかもしれません。今は練習ができていませんが、二人がいるからこそ良い雰囲気の中で練習ができているというのが実感で、本当に見習うことが多々あります。


国内全都道府県に緊急事態宣言が出され、J1リーグすべてのクラブが活動休止に追い込まれた。週末にサッカーを見ることができないと嘆く読者も多いことだろう。誰もが経験のない状況の中、選手たちはこの新型コロナウイルス感染拡大の問題をどのように捉えているのだろうか。チームを代表して、丸山祐市キャプテンにオンラインで心境を語った続きは『Grun』2020年6月号をぜひご覧ください。

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「一緒に喜ぶ幸せ」取り戻す
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丸山祐市

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