月刊グラン4月号のご紹介[前田直輝選手インタビュー]

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不摂生している時間はない
オフも自己管理を徹底

 開幕まで1週間余りに迫ったトヨタスポーツセンター。10対10に分かれたミニゲームで、前田はジョーやガブリエル・シャビエルらと同じチームでプレーしていた。ポジションは左SH。いつものように鋭い眼光でボールを追いかける。今季、同じポジションにはマテウスや相馬勇紀、榎本大輝など実力のある選手が新たに加わった。大枠で考えると、攻撃的な前田にとってはシャビエルでさえもポジションを争うライバルといえるかもしれない。各選手が必死に風間監督にアピールする中、前田は右から上がったクロスを得意の左足でゴールに蹴り込んだ。

 毎年毎年、一からレギュラー争いが始まって、その中で自分をアピールしなくちゃいけないし、身体もつくっていかないといけない。やっぱりシーズンの開幕前は難しい時期ですけど、レベルアップするにはすごく重要なのは分かっているし、調整はうまくいっていると思います。

 というのも、ぶっちゃけて言うと、昨年在籍していた松本のキャンプは本当にキツ過ぎて、自分の身を削ってまで身体のキレを取り戻したのに、このオフにお酒を飲んだりお菓子を食べたりして不摂生したらもったいないじゃないですか。だから自然にそうしたものは頭と身体が拒否をしていたので、体調はとてもいいですね。

 夏に名古屋に加入以降、自分のスタイルを思う存分発揮し、自己最多の7ゴールを挙げた昨季。チームとしては苦しい戦いが続いたが、個人としてはたくさんのものを得ることができたという。その気持ちをリセットしたくないと、前田はオフも自己管理を徹底し、毎日のようにクラブハウスに来て練習をした。サッカーに対する準備はどんな時でも怠らない。オフであろうともプロとしての姿勢を貫いた。

 もちろん家族との時間も大切にしましたよ(笑)。でも、基本的には身体を動かして、身体が硬いからストレッチをしようと考えてやっていました。実は昨年、横浜(F・マリノス)から松本に移籍した時も甘ったれていた自分を変えたくて、厳しい練習をしていた松本に移籍を志願したんです。

 本当は、サッカー選手になってもっと早くそれに気が付けばよかったと、後悔しているんですけど、それを先輩に言ったら「24歳で気付いたならまだ遅くないよ」と言ってくれた。ある意味やっとサッカー選手になって、スタートラインというか自分の夢に向かって進み出したのかなって思いますね。

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 昨夏の快進撃を成し遂げられた要因は一つではなく、様々なものが複合的に重なったことが大きい。松本山雅FCから移籍加入した前田選手は半年で7ゴール4アシストとキャリアハイを更新。名前にもあるように輝きを放った2018年。それを上回る活躍を求められる今季。チーム内のライバルが増え、安閑とはしていられない状況の中で、自身の夢に向けてどのようなステップを刻みたいと考えているのだろうか...。

続きは『Grun』2019年4月号をぜひご覧ください。

2019apr-grun.pngGRUN INTERVIEW
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