月刊グラン3月号のご紹介[楢崎正剛選手インタビュー]

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20年目の名古屋、632試合目への戦い

仕事を評価してくれた
オファーはありがたいです

「見飽きた顔かもしれませんが、応援していただけるとうれしいです」。

 1月5日にグランパス20年目となる契約更新を終え、楢﨑正剛はファン・サポーターに思いを発信した。背番号1は今年もトレーニングウエアに身を包み、汗を流す。
 ことし4月には42歳を迎える鉄人は、昨季、自身初のJ2リーグを経験した。今季、海を渡ってきた新たなライバルを迎え、J1・632試合目のゴールマウスを目指す戦いが始まっている。

 去年は新しい体制が始まったという緊張感があり、違った意味での疲れもありました。今年は何となく流れが少し分かっているので、気持ちの持っていきようは分かるんですけれど、しんどいですよ。午前中のフィールドプレーヤーと一緒のメニューについては、去年もやってきたことだし、驚きはないです。(風間)監督が何を求めているのか、チームとして何をやって行くのかということについては、去年は積み上げていくまったく初期の段階、それと比べればある程度は分かっている中でできていますから。

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 名古屋に移って20年目を迎える楢﨑。しかし、チームを見渡してみれば2016年11月3日にJ2降格した際、グランパスに在籍していたメンバーは、楢﨑のほかは5年目の青木亮太、3年目の武田洋平、和泉竜司のみとなった。今季の26人の登録メンバーのうち22人がこの2年間で加入したことになる。その一方、1998年に横浜フリューゲルス消滅に伴い、ともに名古屋にやってきた山口素弘氏が、16年ぶりにアカデミーダイレクターとしてクラブに復帰、「再会」を果たした。

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 悔しさをポジティブに変えていくという意味では、降格を経験した選手が多く在籍していた方がそうなるとは思う。でも、クラブの方針が新しい選手を入れてという形になっているので、あまり関係ないと捉えたほうがいいのかも。少なくなっても残っている選手で悔しさを共有して先頭に立って周りに伝えていけばいいのかという見方もあるでしょう。サッカー選手である以上、終身雇用ではないので、いつかは辞めなきゃいけないし、首がかかっている。常にそういうシビアな中にいるという気持ちでやってきた。長くいるから大丈夫なんて思ったことはないですね。それでいて、さまざまなタイミングで、自分はここにいるべきなのか、いろいろと考えることはあるけれど、クラブが延長のオファーをくれているというのは、仕事を評価してくれたということ。自分としては物足りないと感じていたとしても、そういうふうにオファーがあるのはありがたいです。自分の気持ちとしては、何とか挽回してグランパス20年目のシーズンで輝きを取り戻したいと思っています。

 素さんが帰ってきたことは嬉しいですよ。本当は一緒にプレーというか、もっと近いところで一緒に仕事をしたいと思っていますが。僕も少なからず悩みがあるので、そういうことを聞いてもらえる人はなかなかいない。年下でも話せる人はいるけれど、経験のある人に話を聞けるというのは、とても心強いことです。


横浜の地から名古屋に移り早20年、そんな楢崎正剛選手にとっても初めての経験となったJ2降格とJ1復帰を果たしたこの2年間はどういった意味を持ったのか...。続きは『Grun』2018年3月号をぜひご覧ください。

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20年目の名古屋、
632試合目への挑戦
楢崎正剛

名古屋に革命の風を起こす。
名将・風間八宏の脳内と2017年・後編


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平林輝良寛(下)

アカデミーダイレクター
山口素弘氏に聞く

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