沖縄キャンプ:6日目

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沖縄キャンプ6日目。
本日は最高気温が22度まで上昇するという暖かな天候の中で、午前10時から沖縄県島尻郡南風原町・黄金森公園陸上競技場でトレーニングを実施しました。観客席からは地元幼稚園児たちの「頑張れ!」という大きな声援が、何度も何度も選手たちに送られていました。

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開始から15分ほどは、川崎英正コーチの掛け声に合わせて、ルーティンとなっているストレッチで体をほぐします。続いて行われたのも、恒例となっている7対4のボール回し。この日は押谷祐樹と八反田康平が主力組に合流しました。選手たちは時折笑顔を見せながら、明るい雰囲気で練習が行っていました。

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続いては沖縄キャンプでは初となるポジション別での練習が行われます。攻撃陣は、パスを供給するメンバーと最前線でパスを受けてフィニッシュまで行うメンバーに分かれます。パスの受け手側は相手DFとの駆け引きを何度も行い、一瞬の隙を付いて裏でボールをもらう動きを繰り返していました。また、出し手側は前線の選手たちの動きを見ながらボールを動かし、受け手とのタイミングを合わせてパスを供給していました。プレーが切れた時には、佐藤寿人選手から風間監督に直接動き出しの確認が行われていたように、監督やコーチと選手間、また選手同士での意見交換をする姿も。攻撃陣は攻めに関する意識付けが多い一方で、守備陣もまた同様のメニューをこなしていたものの、守備側のラインコントロールの調整に重きが置かれていました。ワシントン選手が「ラインを押し上げてコンパクトにすること。これはタイキャンプから継続して監督に要求されている」と語ったように、風間監督が何度もプレーを中断して、個々の位置取りを修正しながら確認していました。

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攻撃が3名、守備が2名で行われたクロスの攻防。宮原和也選手や秋山陽介選手が両サイドでボールを受けると、精度の高いクロスを供給。ゴール前に走り込んだ押谷祐樹選手や大垣勇樹選手がそのボールを勢いよくゴールに叩き込んでいました。

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給水タイムを入れた後、バックパス禁止のゲームが行われます。11対11のフルコートで行われたゲームは、まずはゴールキーパーからのリスタート、続いてはセンターサークルからと、シチュエーションを変えながら実施。ハードな対人プレーや華麗なパス交換が見られたように、攻守にメリハリのある動きが連続していました。

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最後のメニューは、ハーフコートでのミニゲーム。前々日に行われていた時よりも、選手たちはシュート意識を強く持ち、ゴールには至近距離から放たれた鋭いシュートが突き刺さっていました。

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明日10日(土)は沖縄春季二次キャンプ最終日。FC東京との練習試合を開催いたします。

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ワシントン選手

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─今日の練習では守備陣のラインコントロールを調整するメニューが盛り込まれていました。今日の練習ではどのようなことを意識して取り組みましたか?

練習していたのは、タイキャンプから監督から要求されていたことです。ラインをなるべく押し上げて、コンパクトにすること。それは自分たちが攻撃に移る時にコンパクトに保って、自分たちが攻撃をし続けるというのが意図になります。今日はそれを意識して取り組みました。

─明日はFC東京との練習試合になります。どういう試合にしたいですか?

明日のFC東京戦はキャンプでの最終試合になります。しっかりと自分たちの修正点、課題を改善するための実践にしたいです。今自分たちがトレーニングしていることを、しっかり明日の練習試合で披露したいと思います。また、もっともっとチームメートがチームにフィットできるようにすることも意識して、練習試合に臨みたいですね。監督が求めているオフェンス面でもそうですし、ディフェンス面でもそうです。この2つをしっかり練習試合で実践したいと思います。それがしっかりできればこのキャンプは成果があったと言えるでしょう。また、これをしっかりJリーグの開幕戦につなげていきたいと思います。

─2018シーズンの開幕も近づいてきました。どういう準備をしていきたいですか?

やはり開幕戦は非常に重要な一戦で、勝利することが大事だと思います。ここまで日々のトレーニングですごく成長していると思いますし、良くなってきていると思います。昨年からのメンバーが残っており、勝手が分かっているので、チームとしてまとまっているところは自分たちの強みです。開幕戦での勝利を目指してしっかりと準備していきたいと思います。

和泉竜司選手

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─沖縄キャンプは明日で終了になります。キャンプでの収穫は?

試合メインのキャンプということで、実戦の中で自分たちができていること、もっとやらなければいけないことが分かってきました。1試合目のFC琉球戦、2試合目の浦和レッズ戦で出た課題を修正できているので、明日のFC東京戦ではやり続けていることを出して、勝利で終わりたいと思います。

─今シーズンは中盤での試合出場が続いていますが、手応えはいかがでしょうか?

そうですね。結果を残せたことは良かったと思います。しかし、個人、チームともに最後の精度を上げていかないといけません。個々がレベルアップしていければ、多くの得点が取れると感じています。昨シーズンよりも早い段階からチームができてきていると感じていますから、期待も含めて開幕が楽しみです。

─本日の練習はフィニッシュの意識付けに重点を置いていたように思います。

相手を外すことや、受け手も出し手もそれを見逃さないことなど、細かい部分での精度が非常に大事です。いい動きをしていてもパサーが見えていなければパスは出てこないですから、チーム全員が意識を高くする必要があります。そこでうまく合えば、相手を置き去りにして、自分たち主導で進められます。明日の試合でもその部分で確認、チャレンジしていけたらなと思います。

─ご自身は"外す動き"を自然とできているという実感はありますか?

そうですね。身についてきているとは思いますが、まだまだ意識してやっていかないといけません。継続していき、外す回数を増やしていかないといけません。沖縄キャンプでは全員が90分間試合に出ていてチャレンジする機会も多いですから、いいキャンプになっていると思います。

─FC東京は守備が堅いイメージです。代表選手も多い相手に対しても崩していきたいというイメージを持っていますか?

J1のクラブは基本的に守備がしっかりしている印象です。相手というよりは、自分たちがやるべきことをやれるかどうかが大事です。FC東京は代表クラスの選手が多いので楽しみですし、そういった相手に対してもやることができれば自分たちの自信にもなると思います。

─開幕までどういった準備をしていきたいですか?

チームとしてやることは変わりません。これまでに積み上げてきてきたもののレベルを上げていけるように努力するだけです。個人としては最後の質を上げていきたいです。今シーズンを通じて、パスやシュートの質にこだわっていきたいと思います。

深堀隼平選手

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─沖縄キャンプ6日目の練習が終わり、明日の練習試合を残すのみとなりました。ここまでの感想を聞かせてください。

去年からやってきたことを、みんなが共通の理解としてやっています。去年よりキャンプの時点でこんなにレベルの高い練習ができるんだって素直に思いました。自分はそれに必死でついていかないといけません。練習や試合でいろんなポジションをやりましたけど、自分の良さとがなかなか出せずに、難しいキャンプになりました。開幕まで帰ってからも練習もあるので、キャンプでやったことをしっかり持ち帰って、今後の練習にまた生かしていけたらいいと思います。

─自身にとって難しいキャンプとなった中でも、収穫と感じている部分はありますか?

今までやってきた練習が、試合でできなかったらメンバーから外れます。ただやるだけではダメ。改めてそう感じることができました。練習からもっと本気になって取り組まないといけないなと思いました。

─日々の練習に対する意識が変わったのですね。

そうですね。もっともっとやらないといけない。本当にそう強く感じました。

─ここから開幕までに、どのような調整をしていきたいですか?

開幕でメンバーに入れるか入れないかは、まだまだ勝負できると思います。僕はメンバーに入るというところにこだわりたい。練習から目に見える結果が一番大事になると思うので、ゴールという形を練習から見せたいですね。自分のスピードを生かしてアピールしていきたいと思います。