沖縄キャンプ:1日目

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毎年恒例となった沖縄県島尻郡南風原町・黄金森公園陸上競技場で開催される沖縄春季二次キャンプ、先ずは「南風原町サッカー教室」を開催しました。

サッカー教室には、トップチームの風間八宏監督をはじめ、森一哉ヘッドコーチ、河野和正GKコーチ、川崎英正トレーニングコーチ、島岡健太コーチ、堀尾郷介データ分析コーチが参加。今年で4度目の開催となるサッカー教室で、南風原町のサッカークラブに所属する小学生たちと約1時間、サッカーボールを通じて交流を深めました。

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風間監督がサッカー教室での約束事を子供たちに伝えると、早速森コーチから練習内容の説明。3人一組でボールを使った鬼ごっこがスタートします。風間監督が「枠にはまらない子供たち」と称したように、南風原町の小学生たちが元気よくピッチに散らばり、ボールを扱いはじめました。

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続いて行われたのは、風間サッカーの基本となる「止める・蹴る」を意識させる対面パス。子供たちが2人一組でインサイドパスを行ったのち、プロ選手を指導しているコーチ陣が華麗なデモンストレーションを実施します。「自分たちとコーチ陣とのパス交換に、何か違いを感じた人?」と問いかけられると、参加している子供たちからは「トラップの止める位置が違う」、「トラップしてからパスを出すスピードが速い」と様々な意見が飛び出しました。その後、森コーチから「自分が感じた違いを意識しながら、もう1度やってみよう!」と伝えられると、今度は子供たちが真剣な表情をしながら、パス交換を繰り返していました。

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サッカー教室の最後のメニューはコートを5つに分けたミニゲーム。活発な沖縄の子供たちが、教えてもらったパス技術を意識しつつ、白熱のゲームを繰り広げられ、得点時には風間監督から「ナイスゴール!」と子供たちへ声が掛けられていました。

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閉会式には選手全員が登場し、すべての子供たちと記念撮影を実施。沖縄キャンプの実施にご尽力いただいた地元の方々への感謝の想いから開催されたサッカー教室は、子供たちの笑顔とともに終了となりました。

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続いて、南風原町の皆さまから歓迎セレモニーを開催いただき、城間俊安南風原町長より風間八宏監督へ花束を、その他にも町の特産品のスターフルーツやかぼちゃ、またたまごパウンドケーキとオリオンビールも贈呈いただきました。皆さまの優しさと暖かさで7日間のキャンプも乗り切ります!

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そして始まった初日のトレーニングはあいにくの雨模様となりましたが、選手たちはタイキャンプでの積み上げを、沖縄でのプレーで示してみせました。

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フィールドプレイヤーは川崎英正トレーニングコーチとともに念入りにストレッチで体をほぐしたのち、2グループに分かれて7対4のボール回しをスタート。昨年度の同時期と比較すると、格段に進化したスピードで選手たちのパスがつながっていました。

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続いてもルーティンとなっている、ゴール前での崩しをイメージしたメニューを実施。3名で守備するDFに対し、攻撃の4名が相手の裏をつく動きを意識させ、中盤に位置する小林裕紀や和泉竜司のパスから、最前線のジョーや玉田圭司らが鋭い反応でシュートまで持ち込んでいました。

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そして、キャンプ初日からフルコートでの紅白戦を実施。風間監督はボール回しのスムーズさを失うと、逐一ゲームを中断して、各選手のポジショニングや動き出しなど、細かい指示を出して修正します。翌日に控える練習試合に向けて、改めてチームとしての連動性を徹底させていました。

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チームは10日(土)まで沖縄春季二次キャンプを行い、5日(月)にFC琉球と、7日(水)に浦和レッズ、10日(土)にFC東京と練習試合を実施いたします。

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風間八宏監督

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─初日の練習はあいにくの天気となりましたが、今日から2次キャンプが南風原町で始まりました。

天気は良くないけど、(チーム状態は)悪くないです。ずっと(継続して)やれているのでね。あとはピッチをものすごくしっかり管理してもらっているので、いい感じでスタートできました。

─昨年就任されてから積み上げてきたことを、さらにブラッシュアップしていく。それが沖縄キャンプでの取り組みになるのでしょうか?

そのとおりだと思います。タイキャンプの時は頭の中の整理に時間を使った。沖縄キャンプではそれを数多く、さらに質を高くしていく必要があります。例えば、タイで1回成功したことがあるとすれば、こっちではそれを6回、7回と成功させたいと思ってます。そういう意味では質に徹底的にこだわって、もう1個上(のレベル)にたどり着きたいと思います。

─今シーズン加入した選手たちは、去年から在籍している選手たちの考える力に、近づいていると感じていますか?

みんなものすごく理解していると思います。また、コーチ陣はそれをいろんな形で選手に伝えています。そういう意味ではタイでのトレーニングがすごくスムーズに進んだ結果だと思います。

─沖縄では3本の練習試合を予定しています。チームのコンビネーションなど、より質が求めてられるのではないでしょうか?

この3試合は90分に慣れていくというところ。そういう意味では多少キツいかもしれませんけど、せっかくの90分のゲームですから。選手がそういう感覚をつけていってほしい。それから質を上げると言いましたけど、失敗も含めてすべてが質になると思います。成功も失敗も積極的にやってもらいたいです。

─去年のキャンプでも、若手選手に失敗を恐れずにガツガツしてほしいとおっしゃっていました。今年もその部分は変わらず求めていくということでしょうか?

ただ、その質が違いますからね。失敗の範囲の質が違うと思うので、そういう意味では今年は今年。トライというのは、自分の一歩先にあることに対して挑戦するということ。トライして失敗することは、失敗じゃないですから。そこのところは去年と全く違うものになっていると思います。どんどんどんどん挑戦して、そこに対して失敗するのは、いくらしてもいい。むしろ、やってもらいたいと思っています。

─選手間で求めることも、昨年に比べてレベルは上がってきているのではないでしょうか?

そういうふうには見えますね。あとは選手たちに聞いてみてください(笑)。

─沖縄キャンプでは、タイと比べて質の高いチームと練習試合をすることになります。選手たちに見せてもらいたい部分はありますか?

相手というよりも、自分たちの正確性がどんどん出てくれば、スピードが上がってきます。その中で常に変化をしていってもらいたい。一日一日で変化できるので、そういう意味では昨日のスピードが今日もそのままということはないですよね。そこのところをできるだけ正確に、速い次元でやってもらえればいい。急ぐということではないです。正確にやるということです。

ランゲラック選手

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─沖縄キャンプ1日目の練習が終了しました。今日のトレーニングの感想を聞かせてください。

ここのフィールドはいいですよね。この佇まいというか、スタジアムの雰囲気が素晴らしいと思います。我々のサッカーはしっかりとつないでいくものです。そういう意味では、それに適したいい芝ですね。この素晴らしい環境でプレーできたというのは、とてもいい収穫だと思います。

─タイキャンプが終わったことで、チーム始動からリーグ開幕までの折り返しを迎えました。このチームに馴染んできたという感覚を持っていますか?

そうですね。慣れてきています。特にタイキャンプは個人的に多くの選手と話す時間がありました。いろんな選手にも挨拶をしました。みんな微笑みかけてくれて、いい対応をしてくれます。私としては本当に馴染みやすいチームですね。タイに行って、いい時間を過ごさせてもらいました。

─ランゲラック選手自身の状態は上がってきていますか?

コンディションはいいですよ。というのは、タイでしっかりフィットネスをこなしましたから。もう一つは、ヨーロッパから来て、休みなく体を動かすことができています。これはすごくいい収穫だと思います。それからGKコーチと話し合いながら体を作ってきています。コンディションは問題ないですね。

─この沖縄キャンプでは3試合が予定されています。シーズンで対戦することになる、質の高いチームとの試合もあります。どういう部分にフォーカスして取り組みたいと考えていますか?

Jリーグのチームと試合ができるということで、彼らのクオリティーやテンポが少し学べると思います。それから私たちのチームは若い選手が多いですよね。そういう部分では、彼らを鼓舞しながらプレーしたいです。もちろん経験ある選手もいるので、我々はそれらをブレンドした、いいチームになると思います。今後はいい戦いができると思いますよ。

押谷祐樹選手

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─沖縄キャンプの初日がスタートしました。

2日のオフ明けなので、まだみんなの体が動いていなかったと思います。でも、明日は早速練習試合が組まれているので、しっかり試合で頑張りたいと思います。

─今日の練習を終えた感想を聞かせてください。

普段の練習とやっていることは変わらないですけど、個人的にはそれなりにやれていたという手応えがありますね。

─確かに練習の中で調子の良さが伺えました。

そうですね。明日は1人が90分ずつプレーすることになると思うので、今度はその90分間の中でどれだけ動けるかが重要になってきます。早くそれに慣れていきたいです。

─この沖縄キャンプで意識的に取り組みたいことはありますか?

タイキャンプではたくさんのチャンスがあった中で1点しか取れませんでした。このキャンプではそういう場面で決めきれるようにしたいですね。それと、90分間サッカーをするということが去年はあまりなかったので、動ける体作りということを意識したいです。

─フィジカルコンディションをしっかりと作り上げていきたいと。

そうですね。それが一番かなと思います。

─沖縄キャンプでは7日間で3本の練習試合が予定されています。

得点を決めてアピールしたいですね。そこは頑張らないといけませんね。