マッシモ フィッカデンティ監督 9月23日囲み取材
9月23日(月・祝)、グランパスでの初練習を終えたマッシモ フィッカデンティ監督が囲み取材に応じました。
マッシモ フィッカデンティ監督
─監督就任後初のトレーニングを終えました。チームの印象はいかがでしたか?
全く知らないチームというわけではなく、素晴らしい選手が多くそろっているという印象がありました。もちろん、難しい状況にいることも理解しています。高いモチベーションを持って初日の練習ができたので、良かったと思います。
─新監督としての意気込みを聞かせてください。
なるべく早く勝利という結果を出したいと思います。そこに向けて、「どうしたら勝てるのか」を考えて準備していきます。攻める時も守る時もコンパクトにして、どの瞬間でも連動しているチームを作りたいと考えています。個人的な能力が高い選手が多いので、それぞれの特長を生かせる状態を用意すれば、いい結果がついてくるはずです。選手の特長をしっかりと見抜いて、それをグラウンドで表現できるようにしていきたいと思います。
─初日の練習で重視したのは守備だったのでしょうか?
「前からプレスを掛けていく」という攻撃的な練習でした。相手がボールを持っている状況で、どれほどプレスを掛けられるかに連動して、ディフェンスラインの高さを設定するというコンセプトを確認しました。
─選手が理解しやすい言葉を選んで伝えていた印象です。
新体制をスタートさせる時に与えられる期間がなく、試合がすぐに迫っているという状況です。どちらかというと、多くのことを詰め込みすぎないように意識しています。選手としても、理解することがそれほど難しくなかったのではないかと思っています。今後も、一つひとつのテーマを確実に伝えることを優先し、詰め込みすぎないようにしたいと思います。
─実際に指導をしてみて、このチームの可能性をどのように感じていますか?
ここにいる選手の中には、対戦相手として見てきた人、過去に同じチームで一緒に過ごした人もいます。現状の順位よりも上位を目標にできる戦力はそろっていると、改めて感じました。ネガティブな状況から少しでも早く抜け出せるようにやっていきたいと思います。
─ボールが見えなくなるような時間までトレーニングを行いました。初日の練習を通して、どのようなことを伝えたかったのでしょうか?
サッカーに対する考えを伝えていくことは簡単ではありません。初日は言葉で理解してもらうだけではなく、練習を通して自分の考えを伝え、感じ取ってもらう作業をしたいと考えていました。ですので、少し長い時間トレーニングを行いました。
─新監督として掲げているテーマはありますか?
メンタル面で強いチームにしたいですね。「勝ちたい」という気持ちで相手を上回らなくてはいけません。現状はメンタルコンディションが少し落ちてしまっていると思うので、そこに強く働きかけていきたいと思っています。このチームでやるべきことははっきりしています。最初に言った通り、なるべく早く勝利したいですね。対戦相手として名古屋に来た時に、このクラブにはたくさんのサポーターがいて、多くの方に支えられているのだと感じました。そういったサポーターの方々に勝利を届けられるように、選手とともに取り組んでいきたいと思います
─現状のチームに足りないことはメンタル面以外にもあるのでしょうか?
メンタル面で足りないものがあるからこの順位にいるのではなく、順位の影響でメンタル面が落ちているのだと思っています。彼らが本来備わっているレベルまで引き上げたいですね。私が実際に選手を見たのは今日が初めてです。1日ですべて見抜けるものではないので、徐々に働きかけるポイントを見つけて、解決していきたいと思います。