ジョー選手移籍加入記者会見

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1月11日(木)、ジョー選手の移籍加入記者会見を行いました。


到着予定の中部国際空港には平日午前にも関わらず約200人のサポーターと多くの報道陣が詰めかけ、国際線到着ロビーでジョー選手の登場を待ちわびていました。午前10時少し前、ブラジルからドイツ・フランクフルトを経由しワシントン選手、ガブリエル シャビエル選手と共にジョー選手がロビーへ姿を現わすと、代表取締役社長の小西工己からタオルマフラーを巻かれその場で記念撮影、すぐにサポーターにも囲まれサインや握手などで歓迎されました。

その後、空港内記者会見場へと移り移籍加入記者会見を行いました。

代表取締役社長 小西工己

皆さま、おはようございます。本日は遠くまで足をお運びいただき誠にありがとうございます。皆さま方の前でジョー選手の加入を発表させていただくことを大変嬉しく思っています。

昨年12月3日にJ1復帰が決まり、それからチームの編成に取り掛かりました。その時に風間監督を中心にチームと相談し、センターラインのさらなる強化をしたいという話になりました。そのセンターラインの強化の一番の目玉としてフォワードとしてブラジルで大変なる成果を上げているジョー選手に白羽の矢を立てさせていただきました。そこから交渉が始まり、無事本日の来日となりました。

みなさんご存知の通り、ジョー選手は昨年ブラジル1部リーグで34試合、18得点でMVP、得点王、そしてベストイレブンにも選出されるなど申し分ないフォワードとしての成果を上げています。我がチームでも、彼が加わることでさらに一層の攻守一体となった攻撃的なサッカー、グランパスの掲げるこのサッカーをより強く前へと推し進めることができるのではないかと期待しています。ブラジルではカップ戦を含めますと45試合に出場し25得点、素晴らしい成果を上げてくれています。年間を通しタフに前へと突き進んだ、その成果が数字となって表れています。

これからキャンプ、そして2月の開幕戦を控えていますが、新しいメンバーと共にジョー選手がグランパスのコアのポイントゲッターとして大きく羽ばたき、そしてさらに大きな選手になってもらえることを私は強く希望しています。

この会見場へと来る前に話しをしました。今は少し緊張しているようですが、とってもフレンドリーで明るく、笑顔の素敵な青年です。私はジョー選手と一緒にこれから闘えることを楽しみにしています。

皆さまからも温かいご声援、ご支援、そして名古屋グランパスがもっと前へと進むために、ぜひ皆さまの後押しをよろしくお願いします。

ジョー選手

おはようございます。今日集まっていただいた皆さまに、心からお礼申し上げます。皆さまに感謝するのと同時に神様にも感謝し、これから始まる新しい挑戦、自分が名古屋グランパスに加わったことでより良い一年になることを。そしてサポーターの皆さまには応援をお願いします。自分の仕事をし、これから良い結果を残せるよう頑張ります。

─名古屋グランパスへの加入が決まり、日本の地へと降り立ちました。いまの率直な気持ちをお聞かせください。

日本に来ることができて、すごく嬉しいです。名古屋グランパスのことは以前より、友人の選手からも聞いていました。これからグランパスを背負って闘えることがすごく嬉しいですし、頑張っていく気持ちでいっぱいです。

─背番号7番のユニフォームを先ほど渡されましたが、その背番号についての感想をお聞かせください。

この会見場へ来る前に控え室でも話をしていたのですが、自分は7番が好きです。しかしながら、7番を背負うだけで満足するのではなく、7番を背負うからこそより良い仕事を、昨年自分がコリンチャンスで示した結果を、日本でも示していかなければいけないと思っています。

─名古屋グランパスへの加入を決めた一番の決め手は何だったのでしょうか?

まず日本がとても良い国ということは前から知っていました。また、名古屋でプレーしていた友人からも名古屋は素晴らしいクラブだということを聞いていましたので、この決断をするのはそれほど難しいことではありませんでした。そして私には家族がおり、生活において家族のことを第一に考えています。安全面から考えて、その家族を日本で生活させられることは良い決定であったと思います。

─交渉の場で言われた、印象に残る言葉はあったのでしょうか?

J1に昇格したことを伝えられました。そして、日本が素晴らしい国だということは知っていましたので、その国に家族と一緒に来ることができるのは魅力的でした。

─名古屋グランパスに加わることで、ジョー選手はどのようなビジョンを描いているのでしょうか?

どのクラブにおいても、タイトルを獲得することが自分の仕事であると考えています。家族となるグランパスで、仕事を果たしたいです。

─すでにグランパスについての知識は友人からも聞かれたそうですが、日本のサッカー、Jリーグというものへの印象をお聞かせください。

以前から日本でプレーしている友人が多くいるので日本のサッカーとJリーグについても聞いていましたし、日本代表と対戦した経験もあります。ただ、日本のサッカーの難しさは、スピードであると思います。これから自分の挑戦は、そのスピードに負けずに自分らしいサッカーをすることです。

─ジョー選手へグランパスの情報を伝えてくれた、以前プレーしていた選手とはどなたでしょうか?また、どのようなアドバイスをもらったのでしょうか?

代理人から話があった後は、先ず自分でグランパスについてインターネットなどで調べました。そして、以前グランパスでコーチをしていたマウロ元コーチ、そしてマルケス元選手からも話を聞きました。「日本のサッカーはすごくスピードがあるが、ジョーならプレーできる」という言葉をもらったので、日本へ来ることはそれほど難しい決断ではありませんでした。

─これまでにも来日経験があると伺いましたが、日本の印象、好きな日本食などあればお聞かせください。

初めて日本へ来たのは東京でした。和食に興味がありブラジルでも食べたことがありますが、やはり本場での和食を食べられることがすごく楽しみです。オンザピッチでもオフザピッチでも、自分がしっかりとした仕事をするために頑張ります。

─和食で挑戦してみたいものはありますか?

自分は好奇心旺盛なので、いろいろなものを食べてみたいと思います。これまでにプレーしてきた国でもいろいろなものに挑戦しました。全てが食べられるかはわかりませんが、和食は好きなのでいろいろと食べてみたいと思います。

─名古屋グランパスには素晴らしいサポーターがいます。そのサポーターから何と呼ばれたいか希望はありますか?

自分の仕事次第であると思いますが、まずグランパスのサポーターは「チーム」を後押しするサポーターだと思っています。その姿勢はコリンチャンスのサポーターとも似ていますので、自分のことをどう呼ぶのかは、サポーターの皆さまに託したいと思います。

─どのようなプレーでチームの勝利に貢献したいとお考えでしょうか?

フォワードとして走って努力しゴールを決める、これまでのチーム同様にゴールを最優先に頑張ります。そして、チームで勝利し、チームで優勝することが自分の目標です。

─グランパスについていろいろと調べられたそうですが、試合自体は映像で見ているのでしょうか?

調べたのですが、試合そのもの自体は見ていません。ガブリエル・シャビエル選手とワシントン選手に聞き、グランパスは非常に攻撃的で私に合っていると思いましたし、2人から「攻撃的」という言葉を聞け、嬉しく感じました。

─到着ゲートでは、平日にも関わらず多くのサポーターが熱烈な歓迎をしていました。サポーターからの期待の大きさはどう感じられましたか?

最初にその光景を見た時、すごく嬉しかったです。コリンチャンスのサポーターは応援が熱くたくさんの人がスタジアムにかけつけてくれましたが、日本のサポーターは礼儀正しく優しいと聞いています。そのサポーターに、ゴールで応えたいと思います。

─ご自身の強みはなんでしょうか?そして、それをどう活かしていきたいですか?

まずトレーニングにおいて、このチームのやり方や、自分にどう動いて欲しいのか、ペナルティエリア内でどうプレーするべきか、監督の指示に従いたいと思います。慣れることができれば、自分のプレーができると思います。

─J1リーグでのゴール数など、具体的な目標があればお聞かせください。

数字については言わないようにしています。他の選手に迷惑がかかる場合もありますし。昨年は良いコンディションで試合に出続けることで結果を残せたので、日本でもコンディションを維持してプレーを続けたいです。

─背番号7番が好きな理由をお聞かせください。

以前在籍していたアトレチコ・ミネイロでリベルタドーレス杯での得点王となった時の背番号が7番、コリンチャンスでMVPと得点王を獲得した昨年も7番でした。番号自体には深い意味はないのですが、自分と共に歩んできた7番なので、何か運命があるのではないかと思っています。

─ワシントン選手とはオンラインのサッカーゲームでよく対戦していたそうですね?

ブラジルにいた時にも話をしましたし、ワシントン選手から「私のファンだ」と言われたことは嬉しかったです(笑)。これからワシントン選手とシャビエル選手とより仲良くなり、グランパスにとって良い一年になるよう団結して頑張りたいと思います。

─ブラジル代表に対する思いと、Jリーグからの代表入りの可能性についてうかがえますか?

今でも代表に戻ることは夢ですし、もう一度ワールドカップに出たいという思いも変わりません。ブラジル国内でも自分はまだやれると言われていますし、名古屋グランパスで活躍して、ぜひ代表に戻りたいと思います。

─サポーターに見て欲しい具体的なプレーは何でしょうか?

昨シーズンはコリンチャンスで右足でも左足でもゴールを決めました。また背の高さも自分の特徴でヘディングでのゴールも決めることができます。どの形でも、「ゴール」を見て欲しいです。