明治安田生命J2リーグ 第34節 東京V戦前々日 監督会見

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本日9月22日(金)、トヨタスポーツセンターでの非公開トレーニング終了後、風間八宏監督の記者会見を行いました。


風間八宏監督

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─日曜日のリーグ戦、水曜日の天皇杯と短い間隔で試合が続きますが、選手の状態はどう捉えられているのでしょうか?

この前の試合を見てもらっても分かる通り、負けたのは残念だけど、すごく自分たちのプレーをやっていたので、あとは微調整。そこのところをしっかりとしたので順調だと思います。

─セレッソ大阪戦でのポジティブな内容を含め最後のところ、フィニッシュや中央の部分を昨日のトレーニングで落とし込んでいたようですが?

(セレッソ戦を)見ても分かるように最後のワンタッチ、青木のシュートも5タッチしていて、いつも通り2タッチで打っていれば普通に入るものだし。最後の質というものがはっきり目に見えているので、そこのところの意識づけを。意識するだけで大分変わるので。もちろんまだまだ若い選手ですが、そこのところを仕留められるかどうか、一流選手になっていくかどうかなので。それを含め大事にしたい、そこは勝負なので。

─そういう最後の部分を問題にできるのは、それだけチームが成長した証なのでしょうか?

もちろんあそこまで行けているからね。シュートも打っているし、ほぼペナルティーエリアの中でのシュートなので、質というものは何かということが明確になっています。特にシュートまで持っていく技術とシュートに対する意識が少なかったので、そこはしっかり確認させたいと思います。

─相手もこちらのディフェンスに対して狙いを持っていると思いますが、そのことに対するアプローチは変化しているのでしょうか?

どんなに強いチームでも(1試合で)3回か4回は(ピンチが)必ずあるので。そこで1つはキーパーが止めてくれることが重要だし、どこに戻るかということが選手によって変わってしまうので。だんだん現象は分かっているので、自分たちが何か崩されているよりも自分たちがどういうものなのかイメージができているので、そこのところを積み重ねていくだけです。普通のチームみたいに後ろにしっかりと残しておくことはない。この前も4バック、3バックという話がありましたが、2バック、1バックになる時もあります。相手を崩すのだから、その時の個人戦術、判断をどうするかを明確にするため、ここ2日間でも全員に指示したところです。

─リーグ戦4試合勝ちがない中で、この前のセレッソ大阪戦のポジティブな内容はこれから何かのきっかけにできる試合だったのでしょうか?

もちろん結果は残念ではあるけれど、ネガティブなことはほぼないです。全て成長の過程であるし、自分たちがやろうとしたことが全くできないのであればそれはネガティブになるけど、そうじゃないから、あとは勝ち切るだけ。勝ち切るとはどういうことか全員が学んでいるところ。その過程であるし、選手はしっかり取り組んでくれていると思います。

─シュートを決め切るということで青木選手を例とした話をされました。残り9試合を勝つために、何人かそのように「持っている選手」が出てこなければいけないのではないでしょうか?

もちろん出てきてほしいね、あれだけシュートを打っているわけですから。それでも1つずつやっていかなければいけないし、残り何試合とかじゃなく、一戦一勝でやっていくしかない。勝てない試合はありますか、チャンスのない試合はありますか、どちらにチャンスが多いですかという話で。そこで決めるか閉めるか、選手が初めて体験していることもたくさんあるので。残り何戦とかは自分たちには関係ないし、100試合やって慣れてくるチームはあるかもしれないが、そんな簡単に決められるものではない。そこの中での早い判断と個人戦術は不可欠なものなのです。それはどこのチームでもそうなんだけど、自分たちのスタイルをはっきりと示してやっていく以上そこのところは、もちろん大目に見てやらなければいけない部分もあるけれど、意識させることで彼らが急激に変わることもあります。それが我々の仕事なので、徹底的にやっていきます。

─セレッソ大阪戦では、和泉選手のプレーも印象的でしたが?

聞きたいのはわかるけど、個人の話はしません(笑)。簡単に言うと、全てのものを持っていなければいけない。個人の中で頭、技術、体を動かすこと。それから相手が見えるということ、その中で行ったり来たりするのが選手だから、そこを整備する、やり続けさせる、それではじめて良い選手になっていく。特に若い選手が多いチームなので、そこは徹底的にやっていくしかありません。

─次節はシモビッチ選手がイエローカード累積により出場停止と、毎試合、誰かを欠く状況での試合が続くことで結果が出ないということもあるのではないでしょうか?

選手が変わりすぎるというのは一つあります。ただ、これはチームに促していることだけど、無駄なカードをもらう必要はない。そこもプロフェッショナルでなければいけない。いろんな部分で改善しているのですが、そのことは仕方ないではない。仕方のないカードもあるが、必要のないことでカードをもらい出られない選手が多すぎた、これはしっかりと促しているけど、自覚してもらうしかない。

─次節が9月最後のゲームとなります。勝利の多かった8月に比べ今月はまだ勝利がありませんが、何か変化があったのでしょうか?

いろんなことが全てで、変えなければいけないということが沢山ある。ただ、それでも自分たちのやることは変わらないし、結果は結果、もちろん結果はそうですが、大切なのは、本当に結果の出るための過程を作っているので、それに対しては今の力を受け止めて先に進むしかない。それは変わりません。次の1試合しかないし、やることは他にない。その先の1試合をできないし、過去の試合をやることもできない。自分たちにできることは、全力で次の1試合へ向かっていくこと。何を言われても変わりません。

─その変わらない中で、戦いの難易度は上がっていますね?

自分たちのプレーが早くなっているし、この前の試合でもちゃんと決めていれば、ものすごく綺麗な崩しもあった。ただ、早くなっていることに技術が追いついていなかったり、グラウンドのコンディションでそれができなかったり。それでも、だからやめるのではなく、もっとうまくなれば良い。いつも言っているとおり、相手は関係ないとはそういうことで、相手の方が大きい、相手の方が早いという状況でも、自分たちがボールを持っていれば関係ない。関係あるのは、自分たちがうまくやるかどうか。それを徹底的に求めていくしかありません。

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