第97回天皇杯ラウンド16:セレッソ大阪戦前々日監督会見
本日9月18日(月)、トヨタスポーツセンターでの非公開トレーニング終了後、風間八宏監督の記者会見を行いました。
風間八宏監督
─昨日悔しい負け方をし、今日が天皇杯の2日前。あまりないタイミングだと思いますがトレーニングは通常どおりだったのでしょうか?
通常どおりだけど、ミーティングではまた違うものを見せているから、その中で意識を高めていかなければいけない。いつも言っている通りスピードが上がっている中で、それに付いて来ている選手、付いて来れていない選手、何が付いて来れて何が付いて来れないかを明確にしなければいけない。これは日常的なトレーニングですし、変わっていません。
─昨日の試合後、選手へのアプローチも少し変わるという話をされていましたが?
もちろんだけど、それは全部ここで言うことではありません。常に選手の変化に付いていかなければいけないし、プロの集団にしないともったいない試合が多すぎる。これだけ試合を支配できるチームはないが、これだけ取りこぼしが多い。いつも言っているが、失点はミスであり、もう1つは、あれだけシュート数が多くても決められていない。そういうところを厳しくしていかなければ強いチームにならない。次の試合まで2日しかないけど、そこに対し全員でチャレンジしています。
─シュート数が多く決められないのは単純なミスなのか、それとも決定的なシュート自体を打てていないのでしょうか?
意識です。シュートを打つのは一人で、シュートとはどこへ打つかを決めることが一番大事。どこへ打つかとなると、隅と高さしかない。この前の惜しいシュートはほぼ、コースが外れていたのとキーパーが取りやすい高さ、それでは入らないのは当たり前の話で、そこのところをすごく雑にやってしまったという部分はあります。それはもっと全員が意識してやっていかなければならないことです。
─ここ数試合、グランパスの攻撃に対し相手が中央を固めて守る戦いが増えていますが?
どこへ行っても最初はそうなりますが、やり続けるしかない。守られても真ん中を突破できているから、やり続けていけば(相手も)閉めればいいというわけではなくなるし、自分たちが落としてサイドへ逃げてはいけない。サイドは上げて決定機を作るための場所だから、そういう意味で短いボールを点から点へと繋げられる選手と繋げられない選手。何人か見てわかると思うけどそれは技術の差としてはっきり出てくるところなので徹底的に突き詰めていかなければならないし個人でも突き詰めてもらわなければ困るところです。
─次は天皇杯、J1チームとの対戦ということで、これまでと全く違う相手となりますが?
違わないです。いつも通り自分たちがどれだけできるか。そして勝負に対してどれだけ厳しくなれるか。良いチャンスなので、しっかりやりたいと思います。
─楽しみな部分はありますか?
もちろん楽しみだし、全ての試合がそうです。全ての試合は自分たちの成長のために使わなければいけないし、それは何かと言えば個人の成長、チームの成長、勝つということに対しての成長もしていかなければいけない。楽しみでもあるし、レギュレーションにより出られない選手もいますが、試合に出る選手がどれだけのパフォーマンスを見せてくれるかも楽しみです。
─昨日の試合後、うまくいかない時間に相手にプレーさせないということに取り組まないといけないと話されていましたが?
そういう意味ではなく、「うまくいかない時間帯」ではなく、選手にはもちろん波があるから、例えば今日はボールが足に付かない時に相手に1度ボールを当ててそれを取って抜くとか、それが知恵。自分がうまくいかない時に相手にやらさないとは、それでも相手を攻撃し続けるということ。相手には何もさせないこと、相手に攻めさせなければいいわけで、そうすると波がコンスタントなものになる。それをチームみんなが理解すれば、チームの波も小さくなる。そういうことを色々と伝えながら取り組んでいます。
─明後日は、その知恵が必要となりそうですね?
ずっと必要、必要でない知恵はないです。いつも言っているのは、どこかを相手にしているのではなく、ボールを自分たちが本当に持てて、速い相手、大きい相手、強い相手でも触らさなければ何も変わらない。触られれば相手にプレーさせる、それは相手がJ1でもJ2でも同じことで、それを突き詰めなければいけません。