明治安田生命J2リーグ 第24節 京都戦前々日 監督会見
本日7月20日(木)、トヨタスポーツセンターでの非公開トレーニング終了後、風間八宏監督の記者会見を行いました。
風間八宏監督
─今週はイム選手、シャビエル選手の加入が発表されましたが、2人の評価をお聞かせください。
すごくやる気、ポテンシャルがあります。シャビエルに関しては、うまい選手なので自然と入ってきています。イムの方はいま学んでいるところだけど、強さがだんだん出てきています。まだどちらも若く可能性のある選手です。グランパスはみんな若いので、すごく合っているではないでしょうか。
─この日程でこれだけ動くシャビエル選手はタフですね?
26時間移動、でもみんなそうでしょう、それがプロです。自分がドイツへ行っていた時も次の日からプレーしていましたし、当たり前です。それでも(シャビエルは)すごくしっかりとしたプロフェッショナルです。全員がプロフェッショナルに変わっていかなければいけない中で、その意味ではすごく良い選手が加入してくれたと思います。
─次節は新しい選手も加えたリスタートとなりますが、どのような試合を期待されているのでしょうか?
自分たちで意図したサッカーをできるようになるのはもちろんです。ボールを持っている方が自分たちの意思を持ちやすいのは当たり前のことで、しっかりと崩しきる、決めきるという部分を高めたいと思っています。
─京都は高さのあるチームですが、そのようなチームに対し選手たちにはどう戦うことを求めているのでしょうか?
自分たちが本当にうまければチャンスを与えないで済むし、相手に合わせて戦うのではなく、自分たちの良さで相手の良さを消す、それができるかどうかです。自分たちを意識してやっていくことが重要です。京都には大きいだけではなく速い選手、うまい選手もいるので、そこへボールがいかなければ何も起きませんし、そうさせないことを目指し戦うことが必要です。ただし、1対1で負けてもいいということではなく、一人ひとりがしっかりと理解し戦うことを期待しています。
─前節は楢崎選手が体調不良もあり控えとなりました。今週の状態はどう捉えているのでしょうか?
それは明日までわかりません。ただ、いつも言っているとおり良い選手を使うのが当たり前です。体調が悪ければ良い方の選手を試合に使うのも当たり前のことです。飛翔(渋谷選手)は飛翔で、満足ではないけど、前節は結果的にゼロに抑えています。4人キーパーがいますが、この1週間の中で誰が出るか、しっかり競り合ってもらいたいと思います。
─キーパーという特殊なポジションでは、無失点という結果も次への評価になるのではないでしょうか?
練習から一挙手一投足を見ていなければ評価はできませんが、簡単に言えば、入れられないキーパーが一番という当たり前のことです。それを目指し全員が練習しているわけで、コーチとも話し合いながら一番状態の良い選手を出すのが普通なことです。
─京都は名古屋とは違った暑さがあります。この季節、監督の目指すサッカーで90分戦うためには、何に注意しなければいけないのでしょうか?
普通にやれば体力は持ちます。ボールが動いているだけ、人は疲れてもボールは疲れません。技術は徹底的にこだわらなければいけません、これくらいで良いというものはありません。本当の技術を持っていれば暑さも関係ない、風も関係ない、グラウンドが悪ければ差が出ます。そのくらい徹底しなければプロの仕事ではありません。中途半端に少しボールが持ててうまくいっているということではありません。ボールを走らせれば相手が走るしかなくなりますし、それができるかどうかです。
─今のチームには特に追加点が必要となっていますが、先制した後のチームについてはどのような評価をされているのでしょうか?
まだまだ発展途上です。これまでトップでプレーしていない選手もいますし、一個一個、自分たちでシチュエーションを作る中で学ぶ、試合とはこう扱うんだと学ぶ、それは練習だけではできないことです。その機会がすごく多くなっていることは良いことです。ただ、それで良いわけではなくチャンスはもっと作らなければいけない、ミスもまだまだ多く直さなければいけない、その毎日です。今の段階でどうかは考えていません、選手の進み具合も違えばリーグ戦なので、選手が揃っている時やそうでない時もあります。その中で一人ひとりに学んでもらいたいです。
─大垣選手の来季加入と、今シーズンの特別指定の決定が発表されましたが、彼に対する期待をお聞かせください。
プロとは何かといえば、自分で貪欲になれるかです。その姿勢がある選手ですし、それがあるかないかで、前へといけるか変わってきます。これは当たり前の話ですが、その強いものがあるかどうかが基準になります。それがあれば、多少、技術が劣っていたとしても絶対にうまくなる、なぜなら自分で努力するからです。他の若い選手も全員やっていますが、その強さがあります。高校生の中では色々なものがある程度、卓越しているかもしれませんが、それは保証になりません。それでもそのメンタルを持っている選手は必ず伸びるので、すごく期待しています。
─前節、山形戦で勝利しましたが、内容としては相手に上回られたように感じます。あの試合をどう評価されているのでしょうか?
良かった悪かったは、リーグ戦なのでその時のチームの状態もあります。その上で、(山形戦は)良くやったと思います。全てを含めて考えていかなければいけない、いつも同じように戦えるわけではありません。なぜなら技術が全然違う、いつもと違うポジションをやらなければいけないなど、リーグ戦を戦うなかで選手がたくましくなっていくのは確実です。そのため一試合一試合で評価することはしませんし、その状況で何ができるか、最高なこと、あるいは最低なことしかできないかもしれません。それを目指すことでチームが出来上がるのであり、一喜一憂するつもりもないですし、もう終わった試合なので、評価することはありません。