明治安田生命J2リーグ 第22節 徳島戦前々日 監督会見
本日7月6日(木)、豊田スタジアムでの非公開トレーニング終了後、風間八宏監督の記者会見を行いました。
風間八宏監督
─今週は守備に重点を置いたトレーニングが続けられましたが?
ずっとやっていることです。皆さんが見ていない時にやっていることで(笑)、普通に全ては選手の組み合わせです。攻撃も大切だが、ある程度自分たちの形ができてきた中で何が必要か、何が見えなければいけないか、目の教育をずっと続けている。次から次へと早くしていく、もちろん自分たちでやることが必要ですが、何かが起きても自分たちで(相手に)やらせないことが重要です。個人の戦術ということは日本では本当に教えられていないから、それをずっと取り組んでいて、まだまだな段階ですが、だいぶ分かってきた選手が揃ってきました。攻撃も守備も同じで、個人戦術で何が見えるか、それを見るためにどこに立つのか、それから何を狙えるのか。これはずっと取り組んでいくことです。
─スピード感というものを見ていて感じましたが?
見ていてそう思いますし、例えば「誰かがどこかへ行って、では自分はここへ」というような動きは一瞬で全てが起こり速くなる。そのような選手が増えてはきていると思います。
─永井選手が全体合流しましたが彼の状態と、そしてこれから上げていかなければいけない部分はあるのでしょうか?
もちろんありますが、彼だけではなく、全員が上がってこないと。まだまだこんなものではありませんし、全員に期待しています。いつも言っている通り、1週間良い状態が続けば試合に出られますし、そのことは強調しています。それでも、明日になってみないとわかりませんが。
─深堀選手もどんどん良くなり、今週のトレーニングを見ているとスタメンで起用されても不思議ではありません。彼の現時点の評価をお聞かせください。
やっといろんなことが聞こえるようになったと思います。最初は何か言われると「ん?」という感じでしたが(笑)、それが徐々に、自分でやるということが分かってきました。若いので、足りない部分は多くても何かに気づくと進歩は早いので、期待しています。期待は全選手に対してですが、彼のように若い選手がどんどん出てきて、やる気とプレーの質を見せてくれれば年齢には関係なく起用します。
─前節の湘南戦後、負けましたが選手たちは内容としては手応えを感じていたようです。監督自身もチームの中で、何かが変わってきていると手応えを感じているのでしょうか?
シーズン最初の頃に比べると、みんな自信があると思います。あれだけ圧倒できたわけで、もちろん勝負とはその時々にもよるし絶対なものではありませんが、あれだけ試合を支配し戦えられれば自信になると思います。うまくなっているという自信もあると思うし、その積み上げが結びつくことになります。一喜一憂しないでも、自分たちの質を高めるということを確信できれば良いと思います。
─湘南戦では杉森選手のゴールから10分くらい、素晴らしい攻撃を見せていました。あの時間帯の印象をお聞かせください。
足りないものと足りるものの2つがありました。こういうチャンスを作れるんだということをわかってきて、ではもっと作らなければいけないということもわかってきました。攻め続け、やりつづけることもまだ足りませんが、見えるようになってきたことは確かだと思います。
─その上でいまのチームに必要なのは得点を決めるということではないでしょうか?
そのためにはチャンスを増やすしかありません。チャンスまではチームで作っても(決めるのは)人です。仕留めるかどうかは個人です。10回のチャンスで仕留められないのなら20回のチャンスを作らなければいけないし、それがチームの努力。そして1回で決めるのが個人の努力。その両方がなければいけませんが、私のやることはチャンスを増やすこと、そして最後は個人が決めるというそれだけのことです。
─これからリーグ戦折り返し、1度戦った相手との対戦となりますが?
自分たちは進まなければいけない。相手は変わってくるかもしれませんが、自分たちは二巡目で変わるのではなく、これまで全ての段階で変わってきています。自分たちが変わり続けることが重要です、
─リーグ戦を折り返しましたが、前半戦で監督の中でのベストゲームはあったのでしょうか?
ベストゲームというものは意識していませんが、最後の湘南戦を見ても着実に変わってきています。一番最初の試合は誰も自信が無かったと思いますが、いまは確実に見えてきています。その積み重ねが、すごく印象に残っています。力はついてきているので、あとは決めてくれることを願うだけです。
─後半戦浮上のためのキーマンと考える選手はいるのでしょうか?
全員ですね。誰一人いまが頂点ではないし、そこは全員に期待しています。驚く選手が出て来てくれないと、チームでは驚きは作れるようにはなっていますが、その中で個人での驚きをもっともっと出してほしいと思います。