明治安田生命J2リーグ 第21節 湘南戦前々日 監督会見

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本日6月29日(木)、トヨタスポーツセンターでの非公開トレーニング終了後、風間八宏監督の記者会見を行いました。


風間八宏監督

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─リーグ戦折り返しとなりますが、湘南との対戦、意識されているのでしょうか?

それはありません。いつも言っていますが1個1個やるしかありません。皆さんはデータの話などされますが、私たちにとってやることは1つしかありません。目の前のことにどう当たり、そして前へと進むかです。目に見えないものを相手にする必要は一切ありません。周りの評判や評価は一切必要がなく、どう1歩1歩進むか、それが全てなので。この試合もこれまで通りすごく大切な試合、それに対してどう進むか最善を尽くすという取り組みは変わりません。

─以前リーグ戦1/3を終えた群馬戦のあと、現在の進捗具合を想定通りという話をされていましたね?

想定とは何かといえば、変化していくことが想定です。こう進みますよと足し算や引き算の話ではないので、どう進むかはその都度変わります。ここで(シーズンが)半分という考え方は世間の人の考え方です。半分だからと特別なことはないし、聞かれれば答えますが、自分から計算しているわけではありません。だけど、計算はできないけど見ていてわかると思います。チームは変わってきているし、数字も変わってきています。その中でどれだけ選手が変化するか。そうなると、また足りない部分が見えてくる、足りることは続けていくということがはっきりしてきたのは間違いありません。

─前節は本職ではない2選手をセンターバックに起用されましたが?

皆さんはポジションごとでの話をしますが、(大切なのは)人ですから。やられなければ良い、やれれば良いわけで、その条件を揃えた選手を使います。もし寿人(佐藤選手)が(センターバックを)やれるのなら使ってもいいわけで、それにはとらわれていません。後ろから繋げるために使うというのではなく、自分たちがうまくいくための人選です。もっとうまくいく選手がいればその選手を起用するわけで、それだけの考え方です。

─それでも、その2選手の動きについてはある程度評価されているのではないでしょうか?

もちろんです、裕紀(小林選手)はうまくなっています。イソ(磯村選手)もそうだけど、頭がすごく良くなっています。他の選手もうまくなってくれれば良いわけで、勝つために仕事をしているかどうか。勝つためにプレーすればうまくなるし、勝つためにプレーすれば全員のイメージのサッカーができるようになる。それをイメージできるかどうかという意味で、2人は良いプレーをしていると思います。

─次節でリーグ戦の折り返しとなりますが、このタイミングでのチームの進捗具合としては予定通りなのでしょうか?

見てのとおり、数字にも出ています。ただ、明日の予定を組むほど選手は揃っていませんし、まだまだこのチームが生まれ変わったわけではありません。1日1日積み上げていくことなので、明日こうしようと話していても朝になって変わることはよくあります。サッカーとは生き物で計算はできません。選手もそうです。最初に会った考起(杉森選手)と今の考起は全く違います。最初の考起は足りないことが多かったです、今の考起もまだ足りていません(笑)。どんどん進んでいるわけで、これをしようというのはありません。ただ、全員がうまくなっていることは間違いありません。

─フォメーションも変化していますが、それも選手の進化によるものでしょうか?

適正ですね。けが人も含めてのことで正しいのかはわかりませんが、自分たちのサッカーをする、相手に合わせることではありません。本当に適正なのはどうかと常に選んでいるわけで、もしかしたら1-9、1人がバックであと9人が前線という形が成立するのかもしれませんし、逆に9-1が成立するのかもしれません(笑)。いくらでも面白いことが考えられますが、やるのは私ではありません、それをつくるのは選手の力です。

─湘南戦へ向けて選手たちの意気込みも感じるのではないでしょうか?

それは選手に聞いてください(笑)。普通に感じるが、それは毎試合です。何かを意識させていないし、その必要もなく、自分たちがうまくならなければ勝てません。1人ずつがうまくなれば長く勝てるわけで、若い選手も多く、全員が勝つためにやっています。その意味では、どの試合でも「負けるわけにいかない、勝つんだ」という気持ちになってもらわなければ困ります。その部分でも変わってきていると思います。

─全員が高いレベルで揃うようになってきたと感じているのでしょうか?

常に変化しているので、足りないものが次々と出てきています。1人が良くなれば、周りが足りなくなる。ここは小学校ではないので、全員をうまく教育するというだけのレベルの話ではありません。クラブ全員で考え、本当に強いチームを作らなければならず、できる選手もいればできない選手もいる。皆さん見ていてわかると思いますが、厳しいピッチになってきています。やっと空気が変わってきたところで、厳しい空気になってきたところで選手の本質が見えてきます。今まではまだ、そういうところではなかったと思うし、その意味で良い流れだと思います。

─長崎戦では前半のうちに2得点したことが大きかったのではないでしょうか?

もちろん勝つ、負けるということに関してはそうでしたが、ずっと取り組んできていることに対しては、2点では足りません。もっと取らなければいけないし、前半にあれだけ押し込みながら後半で落ちてしまうのは、まだ力が足りないと選手も理解しています。もし2-0で勝つのなら、もっとしっかりとボールを持たななければいけない、チャンスをしっかりと決めなければいけない。いつも言っていますが、これで良いというものはありません。ただ悪いというわけでもありません。今できる100%を出せば、次への道が出てきます。その100%を出せるかどうか、その意味で何人かの選手は出しています。その繰り返しです。

─湘南は1試合での失点が1や0と守備が堅く、その相手に2点目をどのタイミングで取るかも重要になりそうですね?

長崎戦でも同じことを言われました(笑)。目に見えないものは必要のないデータですし、いくら分析しても相手も違うことをやってきます。もちろん試合では予測しながら戦いますが、自分たちが主導権を持てば状況は変わってくるので、そのことが重要です。

─試合中、ハーフタイムに選手に対して出す指示の内容も変わってきたのでしょうか?

もちろん試合によって変わりますし、同じことを言っているわけではありません。表に出すのは同じようなことでも良いのですが、その時に何が必要なのかを選手に気づかせる、それによってチームを変えることが目的です。ハーフタイムにいくつも伝えられませんし、できるだけ短く端的に伝えなければいけません。