明治安田生命J2リーグ 第18節 東京V戦前々日 監督会見

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本日6月8日(木)、トヨタスポーツセンターでの非公開トレーニング終了後、風間八宏監督の記者会見を行いました。


風間八宏監督

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─前節の敗戦を受け仕切り直しの試合となりますが、今週のトレーニングの印象をお聞かせください。

すごくボールが動くようになっている、そして見えるものも増えているので一つはテンポが上がってきています。常に、次の準備をする頭の切り替え、予測をずっと高めようと取り組んでいます。もう一つはゴール前でいかにフリーになるか、場所へ逃げるのではなく、いかに敵を外すかということ含めて頭の整理をしています。できない技術、見えていないものをもっと明確に見るトレーニングを繰り返してきました。

─今週のトレーニングでは、守備面への指示が多かったように感じましたが?

守備というほど大したものではありません。どこに立てば何が見えるのか、自分たちのテンポが上がってきて、頭がまだ遅い。ちょっとボールを見切れると、もう違う場面になってしまう、それに対し攻撃も含めてのことです。そのようなテンポで守備するだけなら楽ですが、攻撃と守備は一体、攻撃が早くなればなるほど、次のポジションを取ること、次への頭の準備が必要となってきます。そういうことを各ポジションでやっているだけで、守備というほどのものではありません。

─後ろからどう攻撃へと持ち込むかという取り組みなのでしょうか?

早くなればなるほど、ミスが起きた時も早くなります。予測とは余裕であり準備であるから、ちょっとボールを追いかけても頭の中を準備していないといけません。それがぴったりきた時、全員がそのような状態の時は本当に良い攻撃もできるし、すぐにボールを奪い返すこともできます。その確認はなにかといえば、まだ足りないということの確認です。

─今週のトレーニングでは小林選手をセンターバックのポジションで起用していましたが?

まだ試合までわからないけど、誰が一番準備が早いかということ。後ろから余裕を持ってボールを持てるかということ。もちろん彼の経験はこのチームに必要なものであり、その意味でいろいろなトライをしてもらいます。

─ここ数週、控え組でセンターバックをつとめて良い感触があったのでしょうか?

ポジションはある程度関係なく、個人の戦術の能力、連続して常に考えられるかどうかです。中盤やサイドで多少違ってくるけど、裕紀(小林選手)は真ん中の選手ではあるが、どこでもできる選手だと思います。

─櫛引選手に対する指示も多かったように感じます。それは、小林選手と組むことで、守備面でのカバーの部分が大きいのでしょうか?

違います、ただ単純にまだ気づきが遅いからです。まだまだ若く、伸びる選手ですし、あれで良いとなってもらっては困ります。彼にはまだまだ伸びてもらわないと困るし、知っていないことが多すぎます。このようなテンポの中でのサッカーを、これは誰もがですが経験したことがないですから、そこへ付いていく上で気づかせるためにやっています。これは全員、一人ずつが伸びてもらわないと。このチームで誰かが中心でチームを背負ってくれということはなく、全員にうまくなってもらわないと。今の次元じゃ話にならず、全員がどんどんトライしないといけません。「トライ」とは言葉では簡単ですが実際に目で見えてなければ次に何をすべきかわかりません。そういうところ、目と頭の話をずっとやっています。

─今週末の試合を行う味の素スタジアムは昨日、日本代表戦を戦ったばかりで芝の状態も気になりますが?

どういう状態でもサッカーができるようになれば技術の差が出ます。どこまでできるか、まだまだですが、それでも徐々に出せるようにはなってきています。これまでも色々なグラウンドがあり、良くない状態のグラウンドに踊らされたこともありましたが、そういうことを通じながら、どのような状態でも、風が吹こうが雨が降ろうが、グラウンドが多少荒れていようが技術というものは、実際に丁寧にやれば裏切りません。その意識をしっかりと持ってもらいたいです。実際の状態はわかりませんが。

─攻撃面において良い反応を見せる選手もいれば、まだ見せられていない選手もいますね?

今までよりは何度か面白いものが出せるようになっています。技術がなければ話になりませんが、理解はしてきています。それを試合の中でいくつか出したところで自信となり確信となり、そしてまたトレーニングをすることで上へと向かいます。今はまだ、やろうとし上手くなる選手と、ずっと変わらない選手もいます。それも含め、どこへ、ではなく全てに取り組んでいかなければいけません。その先に、もっと高い技術があるので、そういう意味で全てに取り組まなければいけません。簡単にできることをやっていませんし、やり続けるしかありません。徐々に出せるようになってきているので、あれを試合で出してくれればお客さんも喜ぶだろうし、これを続ければ綺麗なゴールも決められるだろうから、トライし続けてもらいたいです。

─ここから上位チームとの直接対決が続きますが?

負けていい試合はありません。ただ、結局大切なのは自分たちです。(相手に)何かをやられているのではなく、やらせてしまっている、自分たちが本当のところで勝負を決められていない。そういう意味で、選手が一試合一試合を戦いながら変化してもらえば問題ないと思っています。その意味で、相手に対する意識はどこが相手でもそれほどありません。