明治安田生命J2リーグ 第10節 群馬戦前々日 監督会見

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本日4月27日(木)、トヨタスポーツセンターでの非公開トレーニング終了後、風間八宏監督の記者会見を行いました。


風間八宏監督

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─前節の敗戦を受けての群馬戦となりますが、今週のチームの雰囲気はどのように捉えられているのでしょうか?

一試合一試合、上向いています。前節、あれだけボールを支配できた戦いは初めてでした。その中で出たミスや、あれだけシュートを打ちながらゴールを決められなかったことを含め、チーム力を上げなければいけません。自分たちのイメージを少しずつ出せるようになってきています。負けることは、どのチームにもありますし、大切なのは内容です。勝ち負けに一喜一憂していてはチームは成り立ちません。選手が徐々に良くなり、そしてトライしています。そのトライの水準がもっと高まってくるとも思っています。そのために一日一日を積み重ねる必要があります。

─その山口戦後の会見で、もっとボールを奪う姿勢が必要だったと話されていましたが?

数字だけを追っているわけではありませんが、数字とは今の自分たちの体を現すものです。前節では65%の支配率、20本のシュート、800本以上のパスと高い成功率がありました。その数字に騙されるわけではありませんし、数字上では成功といえることでも実際には失敗が多くありました。それを変える必要があります。失点の部分を含め全ての質を高めなければいけません。そのことは全員が理解しています。簡単に全てがうまくいくわけではありませんが、確実に全員が努力しています。勝利すること、ミスをしないことはもちろん大切ですが、覚えていくためには、全てのことに意味があります。試合までもう一日ありますが充実したトレーニングを行っています。

─次節で今シーズン10試合目となります。ここまで9試合を戦って上積みを感じられているのでしょうか?

上積みはもちろん、全ての部分に出ています。それは間違いありません。それでも、選手は日々変化しています。この前まで先頭にいた選手が、追い越されることもあります。日々の変化を一纏めにし、良い方向へと持っていくことが重要です。

─シャルレス選手が全体トレーニングに復帰しましたが?

状態は悪くはありませんが、長い期間、全体トレーニングから離れていましたし徐々に入ってきている状態だと思っています。一生懸命取り組んでいますし、質という部分においては試合になってみないとわかりませんがトレーニングでは良いパフォーマンスを出してくれています。特徴のある選手ですし、チームにフィットしてくれれば戦力になることは間違いありません。いつも話していますが、戦力にならない選手はいません。そうであっては困りますし、それを試合で表現してほしいです。

─前節は試合への入りが良かった分、決めるという部分に足りなさを感じましたが?

決めることも重要ですし、ミスが続けば決められます。それでも、新しいチームにとっては全て成功です。ミスをしたとしても次でしなければ良いのですし、ミスも成功、うまくいくのも成功だと思っています。これまで、勝った試合でも内容が良かったかといえば、そうでもありません。負けたからといっても悪くない試合もありました。自分たちの足元を見て、トータルとして考えなければいけません。何をすれば勝つ確率が高まるのかということを自分たちで考え求め続ける必要があります。これは永遠のテーマです。

─群馬でのアウェイゲームは初めてですね?

そうですね。それは、例えばアジアチャンピオンズリーグでもあることですし、全ての状況を受け止めて戦わなければいけません。どのような状況でも自分たちのベストを尽くす、そのためにもっと成長しなければいけませんし、良い経験になると思います。ザスパクサツ群馬とは、前のチームを指揮していた時に練習試合をしたこともありますが、すごく頑張ることのできるチーム、全力で闘うチームです。どこのチームもそうですが、グランパスと対戦する際には常に全力できますし、弱いチームはありません。そのような相手に対して、先ず自分たちがしっかりすることです。そのために先週より今週が良い、と思えるトレーニングを続けばければいけません。

─ここまで勝った試合、負けた試合の差はどこにあったとお考えでしょうか?

チームは進歩していますし、前節のような内容ははじめてのケースでした。自分たちがあれだけボールを持ち、ゴール近くまで運べていました。そして、あれだけ決定力の低い試合もはじめてでした。形のないものですが、選手は積み重ねの中で試しています。トレーニングで良いパフォーマンスを出せば出場のチャンスがありますが、その試合でもパフォーマンスを出さなければいけません。どんどん変化することで、最終的に積み上げといえるものになります。選手もいろいろなことを理解し、幅は広がっています。足りない部分も理解しています。その足りない部分にどう取り組むべきか意識も上がっています。