練習試合:鳥栖戦後 小倉監督記者会見
沖縄キャンプ第8日:鳥栖戦後、黄金森公園陸上競技場にて小倉GM兼監督記者会見が行われました。
小倉隆史監督
─今日の試合を振り返ってください。
湘南戦に続いての敗戦となりました。0-2というスコアですし、攻撃の形も作ることができませんでした。率直に悔しいです。
─永井選手とシモビッチ選手のコンビネーションについては、どのように評価されているのでしょうか?
その前の段階で相手のプレスを受けていました。フィッカデンティ監督はFC東京の時も守備に定評がありましたし、プレスをはめる形をしっかりと作り上げていました。その状況を打開できなかった、コンビネーションを発揮できなかったということは、グランパスはまだまだなんだと思っています。
─メンバーを変えた2本目、3本目への評価をお聞かせください。
守備の部分で少し指示を出しました。その分に関しては2本目、3本目の方がチームとして動いていたと感じています。
─具体的に、どのような指示をされたのでしょうか?
ボールを奪うために動き出すタイミングなどは、チームとして動かなければいけません。スイッチの入れ方、スピードアップの部分が1本目のチームではうまくいきませんでしたので、その部分を指示しました。これだけチームとしての狙いが発揮できないのは監督の責任だと思っています。
─湘南戦後は「繋ぐチャレンジが行えていない」と言われていました。その部分に関し今日の評価をお聞かせください。
チャレンジしたなかで簡単なミスが出たことは、選手個々で振り返る必要があります。イージーミスを続ければチームとして後ろ向きになります。最終ラインでそれが出たことは大きな反省点ですし、それぞれの課題です。イージーミスは個人のミスでそれが出てしまいましたが、それでもベースとしている繋ぐことを意識的にチャンレンジしていたと思います。
─今日のゲームを通して得た収穫があれば、教えて下さい。
まだ試したい部分が多いゲームでした。選手を交代するなかで、おおよそのメンバーが固まってきたと感じていますが、これからやるべきことが山積みです。
─試合後に選手全員とミーティングをされていましたが?
結果に関しては、勝ちに拘れといっています。選手はその気持ちを出していましたが、それでも攻守でうまく出せない部分がありました。結果を含めた責任は全て私にあると思いますし、申し訳なく思っています。そのうえで、選手個々にも反省すべき点はあります。チームとしてやるべき、導くべき部分は私が考えるが、選手にも反省してくれという話をしました。
─沖縄キャンプを終えると14日(日)にプレシーズンマッチをアウェイでガンバ大阪と戦いますが?
もう試しているタイミングではありません。相手は実力のあるガンバ大阪ですし、いまのグランパスとしては胸を借りるつもりで、思い切りぶつかりたいタイミングでの試合となります。そこへ向け、湘南、鳥栖と戦った2試合からの反省、課題をふまえ調整したいと思います。目指すサッカーは変わりません。私の言葉でいう「5人目」というサッカーを目指しています。そのためには、ここまで2試合とも2失点していますし、まず守備面を修正しなければいけません。
─ディフェンスラインから前へと運ぶ部分でミスが出たのは、スピードアップのタイミングの問題なのか、連携面の問題なのか、どこが要因だとお考えでしょうか?
それぞれのポジションでイージーミスが多く出ました。今日で2試合目となりましたが、1つのボールを繋ぐ意識を持つうえで視野や狙いが狭かったと感じています。隣、前後の選手だけではなくその先を考える余裕や、ボールのない位置での準備、ボールがサイドに入った時など相手のハイプレスを上回るためには、それ以上の動きが必要です。それが全体として統一して戦えていたのがサガン鳥栖であり、それができなかったのがグランパスでした。
─シモビッチ選手のここまでの評価をお聞かせください。
彼を活かすという段階までまで来ていません。シモビッチの動きというものを評価するまで作り上げていないことに、私自身が不甲斐なさを感じています。