シモビッチ選手、オーマン選手、移籍加入記者会見
12月10日(木)、トヨタスポーツセンターにてシモビッチ選手、オーマン選手の移籍加入記者会見が行なわれましたので、その模様をお伝えします。
会見に先立ち久米一正代表取締役社長から2選手の紹介が行われ、それに続き2選手による会見が行われました。
久米一正代表取締役社長
本日は大変お忙しいなか、突然の記者会見にお集まりいただきありがとうございます。これより、シモビッチ選手とオーマン選手の移籍加入を発表させていただきます。
両選手は12月8日(火)に来日しました。翌9日(水)に豊田市内の病院でメディカルチェックを終え本日、クラブハウスにて正式な契約を締結したことを皆さまへご報告させていただきます。契約期間は11ヶ月となります。
小倉監督が2度ヨーロッパへと渡り、彼自身の目で色々な選手を見てきました。現状としてはヨーロッパの選手を極東の日本へと移籍させるのは非常に難しい状況下であり、今回の2選手の獲得にあたっては極秘に交渉を進めてきました。小倉監督からはチームの核となるセンターラインの選手、センターフォワード・ミッドフィールド・ディフェンスの中心となる選手を獲得したいという考えがあり、彼自身の目で見てこの2選手を選びました。
まず、皆さまから向かって左側がシモビッチ選手です。スウェーデンリーグのヘルシンボリIFから完全移籍での獲得となります。後ほど本人からの自己紹介もありますが、強靭な体を持つストライカーです。何度かビデオで見ましたが、長身ながらも小倉監督の好む足下のテクニックを持ち合わせています。非常に期待をしております。
そして、向かって右側がオーマン選手、191cmの体格を持つ強さと高さを兼ね備えたディフェンダーです。ビルドアップもでき、ボールコントロールも得意とする、小倉監督の望むタイプの選手となります。
2選手とも24歳という若い選手です。先ほど直接話をしましたがヨーロッパから遠く東の日本の地で、生活は静かに、そしてピッチ上では激しくという考えを口にしていました。ぜひ2選手に期待していただければと思います。
皆さまには、熱いご声援をお願いし挨拶と代えさせていただきます。
ロビン・シモビッチ選手
私の名前はロビン・シモビッチ、年齢は24歳です。この日本、名古屋へと来ることができ幸せに感じています。名古屋グランパスは上位を争わなければいけないクラブですし、それを目指し一生懸命頑張ります。よろしくお願いします。
─日本の名古屋グランパスというクラブからオファーを受け、率直にどのような印象を受けたのでしょうか?
名古屋とは美しい土地であり、素晴らしい人々が住むという話を聞いていました。今回、大きなクラブへと移籍できたことを幸せに思います。
─これまでに来日された経験はあるのでしょうか?
初めてです。
─名古屋グランパスというクラブへの印象をお聞かせください。
名古屋グランパスは新しい監督が就任し、その小倉新監督はオランダでの経験もあります。日本のリーグは素晴らしいリーグであると聞いているので、是非この地で活躍したいと思います。
─スウェーデンリーグから日本のリーグへの移籍。楽しみや不安はあるのでしょうか?
もちろん、スウェーデンリーグのスタイルとJリーグのスタイルは違うと思っています。スウェーデンはある程度戦術を重視した戦いとなります。それに対し日本は、テクニカルな戦いと、そのための選手、素晴らしいクラブが揃っています。そういった違いはありますが、これからこのリーグでのプレーを楽しみたいと思います。
─ご自身のストロングポイントをお聞かせください。
見ての通り体が大きいですが、その部分だけに注目はして欲しくありません。これから私のプレーを見てください。私自身、ここで多くのゴールを決める感触を持っていますし、これからのプレーを見てください。
─実際にプレーを見た小倉監督とは、そのような話をされたのでしょうか?
お互いに良い話をしました。監督からの期待は高いと思っています。ヨーロッパのクラブでプレーしていた期待もあるでしょうし、このクラブはトップを目指さなければいけないと話をされていました。
─ヨーロッパでプレーする日本人選手のことはご存知でしょうか?
少しだけ知識があります。過去で言えば中田英寿選手、今でもブンデスリーガやセリエAで活躍する選手の名前は知っています。
─サポーターからの期待も大きいかと思いますが?
ファン・サポーターのために、しっかりとしたプレーで結果を出したいと思います。そしてACLという上のレベルでの戦いも見せたいと思います。そのためにこの大きな街・クラブでしっかりとしたプレーを見せたいと思います。
─サッカー以外で趣味はお持ちなのでしょうか?
サッカーをプレーする時間が長いですし、趣味はサッカーのみです。
─24歳という年齢でヨーロッパを離れ日本へと来ることを決断された理由をお聞かせください。
良いステップだと思っています。この場所でしっかりとキャリアを積み上げたいです。日本のサッカーは発展していますし、スウェーデン人としてはユングベリ選手が過去にプレーしそれに続くこととなりますが、その事に誇りを持ってプレーしたいと思います。
─理想とするサッカーのスタイルがあれば、お聞かせください。
速いサッカーが好きです。素早くボールを回し前線ではすぐにゴールを決めるサッカーが好きです。そこで私がしっかりとゴールを決めたいと思いますし、相手のディフェンダーには、私の名前を覚えてもらいたいです。
─暑い夏など、スウェーデンと日本の気候の違いに不安はないのでしょうか?
暑さは問題無いと思っています。もちろんスウェーデンは日本に比べ寒いですが、気候についての不安はありません。
─一緒に加入するオーマン選手はスウェーデンで別のクラブに在籍していましたが、その時のエピソードがあればお聞かせください。
オーマン選手とスウェーデンリーグで対戦していますが、本当にタフなゲームだったことを覚えています。
─2015年に比べ2014年は試合出場数が少ないようですが、何か理由があったのでしょうか?
2015年は私にとって良いシーズンでした。怪我や手術も受けず充実したシーズンを過ごしましたが、そのことである程度数字に差が出たのではないかと思います。
ルドゥウィッグ・オーマン選手
私の名前はルドゥウィッグ・オーマンです。ポジションはセンターバック、カルマーFFというクラブから来ました。これから良い経験をしたいと思いますし、期待しています。このクラブで活躍できるよう、しっかりと頑張ります。
─日本の名古屋グランパスというクラブからオファーを受け、率直にどのような印象を受けたのでしょうか?
日本についての知識はそれほどありませんでしたが、日本、名古屋のことをインターネットでしっかりと調べました。日本という国の状況や、どのようなサッカークラブがあるかを調べましたが、この日本での生活が自分にとって良い経験になると思っていますし、これからしっかりと頑張ります。
─これまでに来日された経験はあるのでしょうか?
私も初めての経験です。
─実際にプレーを見た小倉監督とは、そのような話をされたのでしょうか?
2度ほど話をしましたが、まずディフェンスのリーダーになって欲しい、そのうえでチームを安定させて欲しいという話をされました。やはり相手にゴールは決められたくありませんし、先ずしっかりと守りたいと思います。
─久米社長からビルドアップの能力も高いとの紹介がありましたが?
先ずフィジカル面で強みがあります。そしてボールをしっかりと持ち、前へとボールを届けられると思っています。
─5年間のプロクラブ在籍でまだゴール経験は無いようですが?
惜しいシーン、チャンスはありましたが、決められませんでした。来シーズンはゴールも決めたいです。
─サポーターからの期待も大きいかと思いますが?
このクラブで大きな結果、偉業を成し遂げたいと思います。ファン・サポーターの皆さまには幸せになってもらいたいですし、これから喜びを届けたいです。もちろんグランパスで優勝したいです。もし、来シーズンそれが叶わなくとも、挑戦し続けたいと思います。
─サッカー以外で趣味はお持ちなのでしょうか?
15歳までアイスホッケーもプレーしていましたが、今は家族と過ごすことです。
─各年代でスウェーデン代表の経験もあるようですが、その代表で日本と対戦した経験はあるのでしょうか?
対戦できればよかったのですが、残念ながらありません。
─24歳という年齢でヨーロッパを離れ日本へと来ることを決断された理由をお聞かせください。
日本という国で、エキサイティングな、わくわくするようなキャリアを経験できることに期待しています。日本は素晴らしい国だと聞いていますし、個人でも素晴らしい選手、そして素晴らしいクラブもあると聞いています。本当に、この場所で活躍したいと思います。
─理想とするサッカーのスタイルがあれば、お聞かせください。
先ほども話しましたが、私はフィジカル面で強さを持っています。ですので、しっかりとボールを奪い、カウンターとなりますが前線へとボールを供給したいと思います。サッカーはチームスポーツですし、チームで戦い勝つ、全員で喜びを共感したいです。
─暑い夏など、スウェーデンと日本の気候の違いに不安はないのでしょうか?
暑さには適合できると思っています。もしかしたら1週間は苦しむかもしれませんが、トレーニングを重ねるうえで、その暑さには慣れると思っています。
─シモビッチ選手とのスウェーデンでのエピソードがあればお聞かせください。
シモビッチ選手とはスウェーデンリーグで対戦しましたが、彼のほうが身長も高く、大変苦しめられました。
─2015年に比べ2014年は試合出場数が少ないようですが、何か理由があったのでしょうか?
プロフィールに書かれているとおり、今年はある程度試合に出場することができました。2014年は1月に手術を受け、3・4ヶ月間、回復に時間を要しました。夏頃に復帰し、そこから調子を上げ2015年へと至りました。今年は本当にしっかりとプレーできたと思っています。
会見後には豊田市長、ならびにみよし市長への表敬訪問を終えクラブハウスへ戻った小倉GM補佐へのインタビューも行われました。
小倉隆史GM補佐
─今回の獲得にあたり、実際に渡欧しプレーを見られたと聞きますが2人の印象をお聞かせください。
まずシモビッチについてですが、もちろん高さはあります。それでも彼の特徴は周りを生かすプレーにあります。私の目指すサッカースタイルに必要だと考えていた特徴ですし、それに加え高さも有効に使えればと考えています。
オーマンについて、まず私は4バックでの戦いを基本としてイメージしています。その中でラインコントロールから、攻撃への楔となる縦へのボールが出せる選手だと感じています。
─2選手に対する期待値も高いのではないでしょうか?
先ず、来シーズンのグランパスにいる選手全員に期待しています。今回の2選手は年齢も若く野心も持っている、そこに期待しています。そして、試合に勝ちたいという意欲が大きい部分も期待しています。
─若く、伸び代が大きいという部分も獲得理由なのでしょうか?
年齢だけで2人を選んだわけではありません。今回の獲得で、まずセンターライン、フォワードとセンターバックの選手を優先しリストアップしました。もちろん、年齢があまりに高い選手は考えませんでしたが、だからといって2人が若いから獲得したというわけではありません。
─スウェーデンのサッカーというと、以前清水エスパルスでも活躍したユングベリ選手以外あまりイメージがありませんが?
実際に1度現地まで試合を見に行きましたが、スウェーデンリーグは戦術に重きを置いた戦いをしています。来シーズン、私としてはグループとしての戦術を重視した戦いをしたいと思っていますし、そのために、そのようなリーグでプレーした選手の存在は大きいと思っています。
─2人の加入で小倉新監督として目指すスタイルに近づくのでしょうか?
自分の目指すサッカースタイルについては来年の新体制発表会でしっかりと伝えさせていただきますが、現段階で言えることは、見ていて楽しいサッカー、そのために必要な選手を揃えたいと思います。