明治安田生命Ｊ１リーグ２ｎｄステージ 第13節・柏レイソル戦前日 監督会見

「明治安田生命Ｊ１リーグ２ｎｄステージ 第13節・柏レイソル戦」を翌日に控えた10月2日（金）の午前練習後、トヨタスポーツセンターで西野朗監督の記者会見が行われました。

---

─楢崎選手のＪ１リーグ６００試合出場という大記録の懸かった試合ではありますが、練習を見ると雰囲気は良いようにみえますが？

そうですね、良い雰囲気でやっています。

　

─前節は良い試合をして連勝を狙う明日の柏戦ですが、楢崎選手の600試合の記録達成もあり、そのモチベーションも利用できればとお考えでしょうか？

個人的にはあまり言葉にしないようにしています。本人はいつも通りやっていますが、特別な気持ちは当然あると思うので、チーム的にもおのずとそう言う雰囲気になっています。楢（楢崎選手）の記録達成を良い形で祝えるように、チーム全体で良いプレーを発揮して結果に繋げられればと思います。

　

─前節は自分達のサッカーをやることに集中した結果上手くいった試合でしたが、柏戦でもそれを続けていくのでしょうか？

前節上手くいったからといってレイソルに通用するとは思いません。前節は戦術のフレッシュさで取り組みマイナス要素を考えずにチャレンジ出来た結果と思っています。レイソルに対しても相手のストロングポイントを消せるように対策をしていかないといけません。戦術的にも闘莉王を前に置いたことで、全体の意識が統一できてきています。ただ闘莉王に対してマークも厳しくなってくると思うので気は抜けません。

　

─闘莉王選手と野田選手という2トップの特徴はどう捉えていますか？

今は縦関係を併用してスムーズにお互いの中にギャップを作っていく動きが取れればいいと思います。ディフェンスに入るボリュームは闘莉王が多くならないようしたいと思いますが、今はお互いに意識高くやっているのであまり役割を明確にし過ぎない程度にやらせています。

　

─それが可能なのは闘莉王選手のサッカーセンスやインテリジェンスなところが前戦でも発揮できたところが大きいのでしょうか？

それがもちろん大きいと思います。フォワードというポジションでもそういったセンスを出せることは凄いことだと思います。それを利用してパートナーの力や、自身のより良い部分をもっと引き出せるとも思います。闘莉王と野田の位置関係が横か縦かに限らず、二人のコンビネーションを活かしたパフォーマンスがプラスアルファを生むには必要なことです。そう言う意味では二人の感性、感覚は合うと思います。

　

─柏の前線のメンバーを見ると、ラインを高くして攻めることが難しいように感じますが、その辺りの対応はどうされますか？

まずは選手のランプレーに対応するのではなく、ボールに対してディフェンスをしていくことが大事です。スピードのある選手に対して、ディフェンスラインをコントロールしていくことだけを考えていては逆に危険です。オフサイドトラップをかけることを最重要視するのではなく、中盤に入ってくるボールを全体で捕らえつつライン設定をしなければいけません。リスクがある中でオフサイドトラップを仕掛けるのではなく、中盤でセーフティーにディフェンスが出来るようにライン設定をしていきたいです。今も全体で意識持ってやれていると思います。今週はその点を重視してトレーニングを行ってきました。