GRAMPUS SOCIO PROJECT 第3回SOCIOミーティングを実施しました。
6月10日(土)、第3回SOCIOミーティングをサポートタウンの一つの大須商店街にある亀岳林 万松寺 白龍ホール(名古屋市中区大須)で開催しました。クラブがこの先の未来も誇りに思っていただける、魅力あるクラブであり続けるために、グランパスファミリーの皆さまと共にクラブの未来を共創する「GRAMPUS SOCIO PROJECT」。第3回のテーマは「新エンブレムの検討~デザインコンセプト・プロトタイプの方向性を対話する~」をテーマに、新エンブレムについて活発な対話を行いました。
セッションの開始前には専務取締役の清水よりご挨拶をさせていただきました。ファン・サポーターだけでなく、クラブスタッフ、選手、コーチングスタッフも含めたグランパスに関わるすべてのグランパスファミリーで対話を重ね、グランパスの次の30年を一緒に作っていく、その象徴となるエンブレムを議論していくこの取り組みへの期待をお話いたしました。
まず初めに、第2回SOCIOミーティングで意見を出し合ったファミリーステートメント(グランパスファミリーとして大切にしたい価値観)について、クリエイティブチームの岩田玲氏から説明していただきました。今回発表されたファミリーステートメント案はこれまでのSOCIOミーティングで挙がった「Never give up」や「マチナカグランパス」、ゴール裏に掲げられている「Challenge for the Top」などのキーワードをはじめとするファミリーの想いがより多く取り込まれたものになっています。今後、さらに対話を重ね、よりブラッシュアップしていきます。
続いて、クリエイティブチームより新エンブレムのデザインコンセプト、プロトタイプ(試作案)について説明していただきました。デザインコンセプトはエンブレムの枠組みとなる「フレームコンセプト」と、エンブレムの中心となる「センターコンセプト」に分けて紹介していただきました。参加いただいた皆さまはメモを取りながら真剣な眼差しで聞いていました。
そして、フレームコンセプトとセンターコンセプトを合わせたプロトタイプを紹介いただきました。昨今の潮流であるミニマル化、フラット化を踏まえたものから、クラシカルなものまで幅広いデザイン案があり、皆さまからいただいた意見を集約して考えられたファミリーステートメントをどう落とし込んでいくのか、それぞれに想いが込められたフレームコンセプトとセンターコンセプトを掛け合わせることで、新たにどんなストーリーを生み出すことができるのかを説明いただきました。
約50分の説明を受け、まずは参加者個人がデザインコンセプトを見た感想、聞きたいことをまとめ、それを基に5名から6名のグループで対話を行いました。そして、グループごとに、クリエイティブチームに伝えたいことや聞きたいこと、プロジェクトメンバーに共有したいことをまとめました。
最後に、8脚の椅子を円状に並べ、それを取り囲むように参加者が座り、中心の円でディスカッションが行われるフィッシュボウル形式で参加者全員での対話を行いました。各グループでまとめたクリエイティブチームへの質問、プロジェクトメンバーに共有したいことを発表していただき、サポーター歴31年の方から女性、若年層、小学生など多様な方から意見をいただきました。それぞれの意見についてクリエイティブチームとの活発な意見交換が行われ、さまざまな角度からの意見に新たな着想を得られました。
グランパスの未来を考えた第1回目、グランパスとして大切にするべきこと(ファミリーステートメント)を検討した第2回目、各回で挙がったキーワード、想いを落とし込んだデザインコンセプトについて対話を重ねた第3回目。徐々に解像度を上げてきた新エンブレムについて検討するSOCIOミーティングは、次回で最終回となります。第4回目は、今回のミーティングで挙がった意見を基に、より具体化した新エンブレム案について議論を重ねていきます。
また、ミーティング終了後にはSOCIOプロジェクトメンバー、クリエイティブチーム、クラブスタッフが自由に親睦を深める場としてSOCIOコネクトカフェを実施しました。新エンブレムについての対話を重ねたり、それぞれのグランパスへの想いを語り合ったりと、ざっくばらんな会話で交流を深めました。
参加者コメント
SOCIOプロジェクトメンバー:ひでさん(男性)
エンブレムの具体的な形が見えてきて、自分の思っている方向と合っているかを照らし合わせながら考えていました。SOCIOプロジェクトメンバーの皆さんと対話する中で、いろいろな想いを持っていることを改めて感じることができました。私は普段、ボランティアという立場でクラブスタッフと話したり、アンケートで意見を出すことはできますが、なかなかスタッフと接点のないファミリーの皆さんも寄り集まって、みんなでグランパスを作っていこうというこの試みはすごくいいことだと思います。さまざまな意見があって、その意見、考えを取り入れて一つの形にするのは大変だと思いますが、最終的にどんな形になるかがすごく楽しみです。
SOCIOプロジェクトメンバー:KUREさん(男性)
グランパスに関われるならやってみたいと思って参加を希望しました。いろいろな人と意見を出し合って、僕自身にも新しい発見がありましたし、それが新しいエンブレムを作ることにつながっているので良かったと思います。最後までほかのメンバーと意見を出し合いながら、しっかりとみんなで作っていきたいです。
SOCIOプロジェクトメンバー:ずきななさん(女性)
最初は抽象的な考え方、「グランパスとは」という部分から始まって、段々と新エンブレムの形が見えてきて、「いよいよだな」という感じがしてきました。私の考えだけではなくて、ほかの参加者の方がどういう考えを持っているかとか、それをデザインにしたクリエイティブチームの皆さんがどういう想いを持って案を出したのかを知ることができて良かったです。いろいろな案を出していただいて、エンブレムのデザイン案がたくさんあったので、これがどういう形で絞られていくのかが楽しみです。
清水克洋(専務取締役)
今回も活発な意見をたくさんいただくことができました。新エンブレムのデザインコンセプトに対して、「ここはこう思う」、「これはちょっと違うのではないのか」というようなそれぞれの意見をいただいて、「グランパスのユニフォームの胸に着くエンブレムをよりいいものにしたい」という想いを皆さんから感じました。どの案にもこれまで対話してきたグランパスの未来、ファミリーステートメントの要素が含まれていて、それに対して皆さんからいただいたさまざまな意見を一つのエンブレムにまとめていくということで、ただ見た目がかっこいいということではなく、皆さんの想いが込もったエンブレムができるので、新エンブレムの完成がすごく楽しみです。クラブとファミリーの皆さんが同じ方向を向いて、一緒に歩みを進めていくことが大事だと思っています。今回検討している新エンブレムが、同じ方向へ歩んでいく一歩目だと思っていますので、これを皆さんとしっかりと共有して、来シーズン以降も一緒に闘っていける、そういうものになるように引き続き、SOCIOプロジェクトを進めていきたいと思っています。
佐藤剛史(ホームタウン担当)
皆さんが前向きに考えてくれていて、お子さんから女性、自ら手を挙げて出てきた人というように多様な人の意見があり、当初想像したもの以上の意見交換ができたのですごく良かったなと感じています。これをどう落とし込んでいくか、という難しさはありますが、それはこのプロジェクトの醍醐味でもあると思います。次にもう一回ブラッシュアップできるので、そこがまた出発点になるのかなと思っています。クリエイティブチームの皆さんにはご苦労をお掛けしますが、より良いものができる要素がさらに整ったのではないかと思いますので、また一緒に議論していければと思っていますし、皆さんからいろいろな意見が出て、それが凝縮されたものになると思うので、私自身もすごく楽しみです。また、クラブとして自分たちだけが使うエンブレム、という認識ではありませんし、いろいろな方と一緒になって、一番の象徴を作り上げるというプロセス自体がすてきなことだと感じています。このSOCIOプロジェクトは「シャレン!」につながる考え方ですし、ホームタウン活動にも生かせると思いますので、"ネクストSOCIOプロジェクト"をホームタウンでも活用していきたいと思っています。