「東新商店街 イルミネーション点灯式」に楢﨑正剛CSFが参加
11月29日(金)、楢﨑正剛CSF(クラブスペシャルフェロー)が、スカイオアシス栄 アトリウムにおいて行われた「東新商店街 イルミネーション点灯式」に出席、点灯セレモニーとトークショーに参加しました。
点灯式のゲストとしてチームマスコットのグランパスくんと共に、この日のセレモニーに参加した楢﨑正剛CSF。スタジアムDJですっかりおなじみのYO!YO!YOSUKE氏による「3、2、1、ゼロ」の掛け声でスイッチを押すと、会場内に設置されたイルミネーションが、大きな拍手と華やかなBGMの中で点灯しました。
−今日はモニュメントの除幕式がおこなわれましたが、どんな気分ですか?
ピクシー(ストイコヴィッチ氏)の足型のモニュメントより大きいですし、栄のど真ん中なので恐縮し、ビックリしてます(笑)。これからあそこをプライベートで歩く時は少し恥ずかしいですね。でもこっそりと誰にも気付かれないように写真を撮ったりしてみます。
−でも栄で歩いていたら、背も高いですし目立つんじゃないですか?
普段はあまり気付かれません。普通に栄に買い物に来たり、ご飯とか食べに来ています。 今日、東新商店街に来て、昔ここにあったオフィシャルショップでイベントに出たことやお土産を買ったことを思い出しました。
−引退されて一年くらいたちましたが、クラブスペシャルフェローになって、今は忙しいんですか?
まだあまり慣れないですし、何をやっているのか、まだあまりよく分かってないです(笑)。最近は講演会とかに行ったりして、周りからは"忙しい?"といわれますが、サッカー選手時代の方が体力的な面も意識しながらのルーティーンもあったので、そちらのほうがしんどかったです。
−最近は選手時代の時より口数多く話すようになったと思いますが?
いやいや現役時代の方がもっと良くしゃべっていました。トークショーだからって嘘をついている訳ではないですよ(笑)。
−選手時代と今とではどう違いますか?
選手時代も応援していただいている、サポートしてもらっているってのは感じていましたが、今は、例えば試合会場で色んな人が試合を仕切り、試合を盛り上げてくれているんだと感じました。
−クラブスタッフとして元選手の西村氏とはどんな関係ですか?
その辺は、ニシ君は出来ているので、ちゃんと先輩として僕を立ててくれます(笑)。今は広報担当として接していますが、選手時代と関係性はあまり変わっていません。プライベートでは同じ子を持つ親としての立場で、普通に付き合っています。
−20年前、一緒に名古屋に移籍してきた山口素弘さんとはどんな関係ですか?
今はアカデミーで結果を残していますし、素晴らしい人だと思っています。ユースの試合は良く見に行っていますが、今年の初めの頃から思うと、勝ち続けてきていることで、選手たちが自信を付けているのが分かりますね。質の良い選手も多いですし、彼らの成長速度が速いと感じました。今は、僕も出来るだけ指導者側の目で見るようにしていますし、アドバイスもするようにしています。
−名古屋グランパスの育成の環境についてはどう思われますか?
羨ましいくらい抜群に整っていると思います。僕らの頃は水はけの悪いグラウンドでしたし、狭くてサッカーコート一面も取れない中で高校時代はサッカーをしていました。練習の終わり時間ははっきり決まっていませんでしたし、ナイター照明もあまり明るくなかったですし、今となっては考えられないような時代でした。名古屋のアカデミーは最高な環境だと思います。これからももっとやってくれると思っています。それは彼らも充分理解していると思います。
−GKの選手については、やはり少し特別な目で見てしまうのでしょうか?
そうですね、三井君が来年トップに上がってきますが、彼の身体能力は高いと思っています。 昨年、何度か一緒に練習をやったのですが、アカデミーではワイワイやっているのがトップに来るとおとなしくなってしまっていたので、彼にはちゃんと自分を出して、早くトップに慣れてもらいたいですね。
−名古屋に移籍してきて、ずっと試合に出続けられる、名古屋に在籍し続けると思っていましたか?
全然思っていませんでした。高校を卒業してすぐに入ったチームだったら分からなかったですが、すぐにどこかへ移籍してしまうんじゃないかな、とは思ったことはありました。ただ、あまり先のことは考えず、近いことをずっと考えるようには常に努めていました。
−ご自身で凄いことをやったという想いはありますか?
そんなのはないです。大したことをやったとは思っていません。
−多くの方々のお陰で栄にモニュメントまで作ってもらうことが出来たんですから、大したことをやったんですよ!(笑)
本当にありがとうございます。好きでサッカーを続けてきた結果だと思うととても嬉しいです。
−これからクラブスペシャルフェローを続けるに当たっての決意を教えて下さい。
現役中からセカンドキャリアについては色々と考えていましたが、僕自身、そんなに器用な人間でもなかったので。辞めることになった時、クラブでこの役職を用意してくれていたので、それはずっとプレーし続けて来て良かったなと思っています。
−またサッカーをやりたいなとは思いませんか?
プレーしたいとは一ミリも全然思いません(笑)。もうやりきったからなのか、体が動かなくなったからなのかは分からないですが、今のところはないですね。
−GKというポジションは一度引退したら、また始めるのは難しいのでしょうか?
確かに難しいかもしれないですね。ただ、以前、僕より先に引退した高木義成君が「そろそろ、またGKやりたくなってきたんです」と言ってましたが、その頃の彼は体が太ってしまっていて、逆に「それは無理だろう」と言ってやりました(笑)。でもそういう気持ちになるんだということは分かりましたね。OBマッチとかのお誘いには出ることはありますが...、今のところ僕はその気持ちはないです。
−来年の抱負をお願いします。
今年は色々大変でしたが、選手たちが頑張っているのは見てきましたし、グランパスが強ければ良いと思っています。
トークショー後には東新商店街を代表して瀬沼理事より花束が贈られ、温かな拍手に包まれた中、改めて楢﨑正剛CSFより「今日は寒い中、多くの方にお集まりいただき、本当にありがとうございました。色んな方々のご協力があって、すごく素敵なモニュメントが完成し、僕自身、大変に感激しています。栄の街なかにモニュメントを作って、飾っていただいた立場として、身の引き締まる思いでいます。これからもそれに恥じないよう頑張っていきたいと思いますので、宜しくお願いします。」とお礼と共に誓いの言葉を会場の皆さんに伝え、気持ちを引き締めたところで、この日のトークショーは終了となりました。